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テスラが10月に発表する予定の「ロボタクシー(サイバーキャブ)」の画像が流出。現在テスラは火消しに走るも、その姿にネット上で衝撃が走る

テスラが10月に発表する予定の「ロボタクシー(サイバーキャブ)」の画像が流出。現在テスラは火消しに走るも、その姿にネット上で衝撃が走る

Image:Matthew Donegan-Ryan(X)

| ここから実車の姿を想像することは難しいが、テスラはこのロボタクシー発表イベントで「絶対に失敗することが許されない」 |

そのために閉鎖環境を使用し綿密なマッピングを行っているものと思われる

さて、テスラのロボタクシー(サイバーキャブ)は10月10日に発表される予定ですが、今回そのスパイフォトがインターネット上にて出回ることに。

まず最初は米画像掲示板Redditにて投稿され、その後削除されるも「X」等にて拡散を見せており、その姿が話題となっています。

なお、撮影されたのはカリフォルニア州バーバンクのワーナー ブラザーズ スタジオ施設内だというので、ちょっと前に出た「サイバーキャブはワーナー・ブラザースのスタジオで発表される」というウワサを裏付けていると考えていいのかもしれません。

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テスラはなぜワーナー・ブラザースの施設でサイバーキャブ(ロボタクシー)を発表するのか

テスラがサイバーキャブをワーナー・ブラザースの施設内で発表するのが「まず間違いない」として、この場を発表のロケーションとして選んだことについてはいくつかの理由があり、しかしもっとも大きなものとしては「実際の道路でまだ実証されていない技術を、実際のようにも感じてもリアルな道路で実演することができ、無数の対面およびオンラインの視聴者の前で技術的な主張が反証されるというリスクが少なくなる」ということ。

そして施設内の(デモ走行を行うであろう)道路を第三者の目に触れることなく自由に利用でき、テスラはイベント前の数週間を利用して環境を適切にマッピングし、イベントでの「失敗しない」デモ走行を実行できるようになるわけですね。

ロボタクシーに関する以前のティーザーでは、キャビンにはペダルやハンドルなどの従来のオペレーターコントロールが一切ないことが明らかにされているため、自動運転タクシーサービスの実際の展開にはさらに時間がかかるとしても、なんといっても自立運転機能が予定通りに動作するかどうかがもっとも重要な問題で、テスラはこの点において「絶対に投資家を失望させてはならない」と考えているのかもしれません。

外装デザインに関し、このプロトタイプは実際の形状を隠すために偽のボディパネルとビニールラッピングを多用しているものの、初期のプロトタイプスケッチに見られるシルエットがおおよそ維持されているようにも見え、しかし発表時に「他社製品に比較して新鮮に見えるかどうか」もまた重要な課題です。

とくにリマックが先日「未来的な」ロボタクシー、ヴェルヌを発表しているため、これとギャップを感じさせるようなことがあってはならず、「テクノロジーを感じさせる外観」についても期待されているところ。

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(ライバルの)技術面に関して言えば、ゼネラルモーターズがシボレー・ボルトを使用して自律運転技術の先頭に立つという計画を発表し、実際に数か月前には(自立運転スタートアップの)クルーズに対し8億5,000万ドルの追加投資をアナウンスしたばかり。

アマゾン傘下のZooxも近い将来にロボタクシーの乗車を準備しており、ヒョンデもは自社のロボタクシーが最も有能な1つであることを証明するという野心を公開しているほか、中国バイドゥも参入予定であることがわかっています。

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このほかカリフォルニアではまもなくWaymo(ウェイモ)のロボタクシーが増加することも考えられ、上述のリマックも「同社のロボタクシーサービスが運転手付きの車に匹敵するほど優れた移動体験を提供する」と約束しているため、テスラにとっては「発表が遅れれば遅れるほど」その新鮮味と優位性が薄れて見えることに間違いはなく、テスラCEO、イーロン・マスク氏が常に「我が社は自動車メーカーではなく、テスラの未来はAIとロボット工学、自動運転含むソフトウエアにあり、自動車の販売台数にあるわけではない」と語っているため、このイベントだけは「失敗することができない」のでしょうね。

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参照:Matthew Donegan-Ryan(X)

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