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テスラに救世主「ロボタクシー(サイバーキャブ)」の発表が8月から10月に延期されるとの報道。これを受けテスラ株は8%下落、一方でUber株は上昇

テスラ

| 現在、テスラにとっての「救い」はロボタクシーによってもたらされる |

そしてこのロボタクシーが「期待外れ」に終われば株価は大きく動くだろう

さて、テスラは8月つまり来月には期待のロボタクシー(サイバーキャブ)を発表すると言われていますが、その発表が「2ヶ月遅れる」という報道がなされ、テスラの株価が8%下落し、その一方でライバルと目されるロボタクシーブランドの株価が上昇することに。

この報道によると、当初予定されていた8月8日ではなく「テスラのロボタクシーチームに時間的猶予を与えるため」10月にスライドさせられるとのことで、チームで内でのデザイン変更を希望することが多数上がっていることがその理由だとされています(もしかすると、すでに発表されたリマック”ヴェルヌ”が影響を与えたのかも)。

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テスラはずっとロボタクシーに関する期待を持たせてきた

なお、テスラCEO、イーロン・マスク氏は何年も前からロボタクシーの将来について語り、自動運転技術についてはさらに長い間その実現を宣伝し続けています。

よって、現在のEVの販売低迷が叫ばれる中、イーロン・マスクCEOが4月に「ついに8月8日にロボタクシーを発表する」と発表したとき、多くの人がまさに救世主の登場であるとして興奮したのは当然なのかもしれません。

そして今回、ブルームバーグは関係者のコメントを引用し「実際には、8月8日に発表がないままその日付が過ぎ去るだろう」と語っていて、しかし新しい日付は(10月ということ以外)ナゾのまま。

約2か月の延期が社内で伝えられているます。今週、デザインチームは車の特定の要素を作り直すよう指示されました。

現時点では、イーロン・マスクCEOおよびテスラも計画変更について何も語っておらず、イーロン・マスクCEOは主流メディアを(自身の公式Xにて)「プロパガンダマシン」と呼んだものの、ロボタクシーについては一切触れていないという状況。

しかしながら株式市場はこの報道に強く反応し(もともとロボタクシー発表報道によって反転に転じているので、この報道に反応するのは当然かも)テスラ株はこの報道が出た木曜日に約8%下落し、その一方でLyftの株価は4.6%上昇し、Uber株は6.1%上昇ししています(その翌日、テスラ株は3%強上昇した)。

この状況を見るに、実際にテスラが8月8日にロボタクシーを発表するかどうか、そして発表したとしてもその内容によってはさらなる株価変動があるかもしれません。

ちなみにですが、これまでの経緯から明らかなように、テスラにとって(新型車や新機能の)発表・導入遅延は珍しいことではなく、そして実際にロボタクシーチームがこの段階でまだ(一部の)デザイン要素を作り直す必要があると感じているのであれば、仮に発表がなされたとしても、ロボタクシーの生産バージョンが実現するまでにはまだ長い道のりがあるということを示しているのだと思われます。

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参照:Bloomberg

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