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テスラの欧州での販売が「13ヶ月連続減」。BYDにシェア倍増の完勝を許した3つの理由とは

テスラ

| 現在のところ、テスラに「残された手」はほぼ存在しない |

勝算があるとすれば「自動運転」くらいであろう

欧州市場におけるテスラとBYDのパワーバランスが「ついに逆転」。

最新の販売統計から浮かび上がった「テスラの苦戦」と「中国勢の猛追」を見てみましょう。

この記事の要約

  • テスラの苦境: 欧州市場でのテスラ新車登録台数が17%減少。13ヶ月連続の前年割れという異例の事態に
  • BYDの爆進: 中国最大のライバルBYDは前年比165%増と驚異的な伸びを記録し、シェアでもテスラを圧倒
  • 市場の変化: 欧州全体でガソリン・ディーゼル車が激減(約25%減)する一方、EVのシェアは20%目前まで拡大
  • 勝敗の鍵: EVだけでなくハイブリッド車も展開するBYDの「全方位戦略」が、消費者のニーズを捉えた形
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EV王者の座が危うい?テスラを襲う「13ヶ月の寒波」

かつて欧州のEV市場を独占していたテスラが「かつてない試練」に直面しています。

最新のACEA(欧州自動車工業会)のデータによると、2026年1月のテスラの販売台数は前年同期比で17.0%減少し、市場シェアは1.0%から0.8%へと後退したことが明らかに。

事態をいっそう深刻にしているのは、これが一時的な落ち込みではなく13ヶ月連続で減少が続いているという点で、さらに間が悪いことに、その隙を突くようにして「最強の刺客」が市場を席巻していることです。

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BYDがテスラを「市場シェアでダブルスコア」の衝撃

テスラが苦戦する傍ら、中国BYDは「お祭り騒ぎ」の状態で、1月の欧州(EU+UK+EFTA)におけるBYDの販売台数は1万8,242台。

これは前年比で165.0%増という驚異的な数字となったうえ、市場シェアも1.9%に達し、テスラ(0.8%)の2倍以上のパイを奪い取ることに成功しているわけですね。

この躍進の背景には、純粋なEV(電気自動車)だけでなく、欧州で現在最も人気のある「ハイブリッド車(PHEV)」をラインナップに加えているBYDの製品戦略があり、BEVのみでPHEVを持たないテスラには「対抗手段が存在しない」ということに。

なお、現在欧州ではPHEVの販売が大きく伸びており、その理由は「BEVには高い関税が課されるが、PHEVはそうではない」ためで、つまるところBYDはじめ中国の自動車メーカーはこの「関税の抜け穴」を活用して欧州市場へと侵攻しているという現実も。

中国車
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欧州主要メーカー・ブランド別 販売実績(2026年1月)

欧州全体の新車販売が3.5%減少する中、ブランドごとに明暗がはっきりと分かれているのが直近の状況です(ここからメーカー別の傾向を読み解くことは難しい)。※全パワートレーン含む

欧州新車登録台数リスト

ブランド / グループ2026年1月台数前年同月比市場シェア
VWグループ256,728台-3.8%26.7%
ステランティス164,436台+6.7%17.1%
ルノーグループ83,201台-15.0%8.7%
トヨタグループ69,139台-13.4%7.2%
BYD18,242台+165.0%1.9%
テスラ8,075台-17.0%0.8%

注目すべき動向:

  • 好調: フィアット(+24.6%)、シトロエン(+14.0%)、シュコダ(+10.1%)
  • 不調: ダチア(-35.0%)、三菱(-35.1%)、テスラ(-17.0%)

市場トレンド:ガソリン車の時代が終わり、EVが「5台に1台」へ

パワートレイン(動力源)別に見ると、欧州の脱炭素化は確実に進んでおり・・・。

  • EV(電気自動車): 販売台数は13.9%増加。市場シェアは前年の14.9%から19.3%へと拡大
  • PHEV(プラグインハイブリッド): 前年比32.2%増と急成長
  • 内燃機関(ICE): ガソリン車は25.7%減、ディーゼル車は22.0%減と急速に市場を失っている

ドイツやフランスでは、市場全体の販売が落ち込む中でEV販売だけが20〜50%増加していて、つまり消費者の関心が完全に電動車へとシフトしていることが伺えます(手頃な価格のEVが各社から発売されたことがその理由だと分析されている)。

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結論:2026年は「欧州EV市場」再編の年に

テスラの13ヶ月連続の不振(そしてEV市場の拡大)はテスラのみのブランド力低下を示すものではなく、世界中から強力なライバルが出現したこと、それによって消費者の選択肢が「EV専売ブランド」から「BYDやステランティスのような多様な選択肢を持つブランド」へ移っていることを示唆しています。※いままでEVというと、ほぼテスラしか選択しがなかったが、いまでは多様なEVの選択肢がある

ともあれ、圧倒的な価格競争力と技術力を武器にするBYDの威力は凄まじく、それに対し、テスラが今後どのような「反撃の一手」を打つのか。

2026年の欧州市場は、これまでの勢力図が完全に塗り替えられる歴史的な1年になりそうですね。

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参考:なぜテスラは苦戦しているのか?

テスラの苦戦の背景には、いくつかの要因が重なっています。

  1. モデルの高齢化: 主力車種であるModel 3やModel Yの鮮度が落ち、新興ブランドの最新モデルに目移りするユーザーが増えたこと
  2. 補助金の終了: ノルウェーなどのEV先進国で政府のインセンティブが終了して全体の購入意欲が減退し、そんな中で「より安価なEV」へと消費者の関心が移ったこと
  3. 中国勢の台頭: BYDをはじめとする中国メーカーが、テスラと同等以上の質感と倒的に安い価格を両立させて攻勢をかけていること

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参照:CARSCOOPS

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