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中国NIOが下位ブランドとして「ファイヤーフライ」を立ち上げ、その第一弾となるコンパクトEVを320万円で発売。ユニークなルックスをもって現地ではミニやスマートに対抗

中国NIOが下位ブランドとして「ファイヤーフライ」を立ち上げ、その第一弾となるコンパクトEVを320万円で発売。ユニークなルックスをもって現地ではミニやスマートに対抗

Image:NIO

| ちなみに新しいミニクーパー電動版は中国にて450万円にて発売されるも全く売れず、320万円にまで値下げされている |

とにかく現在の中国では「価格競争」がまっさかりである

さて、中国の新興EVメーカー、NIOが自社の開催した「ニオ・デイ」にて新しいサブブランド「ファイヤーフライ(Fire Fly / 蛍火虫)」を発表し、同名の小型EV「ファイヤーフライ」を148,800元(現在の為替レートでは約320万円)にて発売することに。

このファイヤーフライは非常に特徴的なルックスを持っており(フロントとリアのデザインが共通していて、かつ中国の流行から外れている)、そのほかにも様々なトピックを持っていますが、ここでその内容を見てみましょう。

NIO ファイヤーフライはこんなクルマ

まず、このNIO ファイヤーフライはNIOの他のクルマと同様に「バッテリー交換式」で、つまり充電時間を待たずに「(NIOが展開する充電ステーションにて)満充電されたバッテリーへと交換し」走り続けることが可能となっています。

そしてこのファイヤーフライはまず欧州にて発売される予定であったものの、欧州市場での売上不振と追加の関税問題によりまずは中国で発売されることとなり、しかし今後ワールドワイドに展開されることがアナウンスされています。

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ボディ形状としては「ハッチバック」、そして最小回転半径はわずか4.7メートル、そして全シナリオでの駐車機能もサポートしていますが、C-NCAP 2024基準で5つ星の安全評価を獲得し、ボディ構造の83.4%が高強度鋼で作られているという堅牢さ(ねじれ剛性は35,700 Nm/度に達し、クラス最高レベルだとされる)、さらには9つのエアバッグとADAS(先進運転支援システム)が装備されているという安全性も特筆すべき部分。

外装では3つの円形のライトとブラックのハッチグリルという特徴を持ち、短いボンネットと広いCピラーがルーフへと繋がることで「シンプルでクリーン」なルックスを実現しているようですね(ホンダeにちょっと似ている)。

ちなみにフロントにもトランクがあり、車体後部の収納スペースはシートを倒すと最大1,250リットルという巨大さを実現できますが、「車体サイズに対しての室内空間の広さ」という中国市場特有の指標を高いレベルで満たしているのだと思われます。

参考までに、このファイヤーフライの価格(148,800元)は中国だとミニクーパーのEV板(148,800元)と同じではあるものの、このミニクーパーEVは今年7月に209,800元にて発売され、その後「値下げに次ぐ値下げ」によって148,800元に落ち着いているとされるので、中国では普及価格帯のEVであっても厳しい価格競争状態にあるもよう。

このほか、スマート#1の価格が154,900元なので、中国および欧州では「ミニやスマート」と競合することになりそうですね。

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参照:NIO

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