| キャラ変したこと自体に異論はないが、これならスマートブランドを買収する必要もなかったのでは |
よりアウトドア風の「サミットエディション」はなかなかナイス
さて、スマートがブランニューモデル「#5」を発表。
これはこの春に公開された#5コンセプトの市販バージョンですが、コンセプトモデルよりも一層ワイルド名スタイリングをもって登場しています。
なお、「スマート」というと小さなクルマのようにも思えますが、実際には(この#5は)メルセデス・ベンツGLCと同じくらいのサイズをもつ「けっこう大きなクルマ」。
もちろんピュアエレクトリックカーであり、100kWhサイズのバッテリーを備え、CLTCサイクルでは約740kmもの航続可能距離を誇ります。
スマート#5はこんなクルマ
そこでこのスマート#5を見てゆくと、ほかの(新生)スマート共通するスッキリとしたスマートな外観を持ち、一連の楕円形のライトだけでなくLEDストリップで接続された前後のライティング、タフなイメージを演出するプラスチック製のボディクラッディングが見られます。
そのほかドアハンドルはフラッシュマウント、ホイールセンターキャップには(ロールス・ロイスのような)回転式フローティング式を採用しており、ある意味では「メルセデス・ベンツよりもプレミアム」。
ボディサイズは全長4,705mm、ホイールベースは2,900mmという堂々たるサイズを持ち、全長に比較してホイールベースが長いのは「EV専用設計ならでは」。
こちらのベージュの個体は「標準仕様」ですが、オフローダーっぽいクラッディングにルーフレールも装備しており・・・。
リアから見てもなかなかにワイルドな雰囲気。
このマットブラックの個体は「サミットエディション」と命名されたワイルドなグレードで、ルーフマウンライトバー、ルーフラック、サイドステップ、付属のルーフキャリアへのアクセスを可能にするラダーが追加され、さらには車体下部のプロテクション、電動トレーラーヒッチ、(リアサイドウインドウに装着された)外部収納コンパートメントも備わります。
ちなみにオプションも多数用意され、エアフレームテントや・・・。
ロードバイクも(なぜマウンテンバイクでないのかは不明)。
スマート #5はこんなインテリアを持っている
そしてスマート #5のインテリアには10.3インチのデジタルメーターと2つの13インチディスプレイが備わり、さらにインフォテイメントシステムには「AI搭載」。
見るからにプレミアムな装備を持ち、完全に高級車といった感じですが、これに華を添えるのは256色からカラー選択できるアンビエントランプ、そして21スピーカーを誇るオーディオシステム。
ちなみにインフォテイメントシステムには「レオ」と名付けられたアバター(アシスタント)が常駐し、このアバターもまた中国では非常に好まれる機能ですね。
なお、現在スマートを保有するのは中国の吉利汽車ですが、内装のみではなく外装においても「ツルっとしたサーフェス」「フラッシュマウントドアハンドル」「コンパクトなライトにLEDライトバー」という中国市場好みの装備を持っていて、つまりは「昔の面影がまったくなくなって」います。
さらにはその生息域も以前とは全く異なり、それ自体については否定も肯定もしませんが、残っているのは「スマートの文字とエンブレムだけ」だと言ってよく、であればそもそもスマートを買収しなくても良かったんじゃないかとも思ったりするわけですね。
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参照:Smart