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BMWが次世代車両に搭載する新型インフォテイメントシステムにさらなる言及。「現在、多くの自動車メーカーが大きなディスプレイを搭載していますが、それだけでは正解とは言えません」

BMWが次世代車両に搭載する新型インフォテイメントシステムにさらなる言及。「現在、多くの自動車メーカーが大きなディスプレイを搭載していますが、それだけでは正解とは言えません」

Image:BMW

| BMWは「情報を伝え、理解させる」「操作する」という基本事項をさらに進化させる意向 |

そこで重要なのは「ドライバーの運転に対する注意を削がないこと」である

さて、現在自動車メーカー各社で対応が分かれるのが「インフォテイメントディスプレイ」の扱い。

普及価格帯メーカーの一部では「スマートフォンを装着しインフォテイメントディスプレイの代わりにする」とし、アルファロメオは「あくまでもクルマのドライバビリティを重要視し、走るiPadを作らない」としてインフォテイメントディスプレイを最小化する意向を見せています。

そしてメルセデス・ベンツは「ダッシュボード全部がディスプレイになるでしょうね」と語るなど、さらに画面を拡大する意思を見せていますが、そのライバルたるBMWは「一歩先を」ゆくもよう。

メルセデス・ベンツ
メルセデス・ベンツはさらにダッシュボードの液晶パネルを巨大化させるようだ。「大きなディスプレイは私たちにとって非常に重要です。次は幅1.4メートルです」

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BMW、新型iDriveシステムでインフォテインメントディスプレイを再定義

BMWは比較的早い段階で「大型ディスプレイ」を取り入れた自動車メーカーではありますが、その一方で少し前には「大きなディスプレイは時代遅れになるでしょう」とコメント。

ただしこれは「ディスプレイが小さくなる」という意味ではなく、ディスプレイが別の形で存在し、乗員とコミュニケーションを取るようになるという方向性を示唆しており、同社は実際に今年1月、ラスベガスにて開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショーにて「未来のインフォテイメントディスプレイ」を示しています。

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Image:BMW

この新しいアプローチは、「最近の多くの自動車メーカーが、メーターとインフォテインメントスクリーンを一体化した巨大なディスプレイを採用しているものの、その流れに一石を投じ、”大画面ディスプレイが運転者の注意を道路から逸らしてしまう”という考え方のもと、異なる方向性を打ち出す」という考え方です。

つまり、車両とドライバーとのコミュニケーション手段としてのインフォテイメントシステムは存在し続け、しかしその形を変え、「よりドライバーの注意力を削がない方向で、操作にかかる負担を減らし、適切な情報を伝える」ことを意図しています。

参考までに、BMWのチーフ開発責任者であるフランク・ウェーバー氏は、次のように述べています。

「車内にテレビのような巨大スクリーンを設置することは、運転者を道路から切り離す可能性があります。大きくするだけでは正解ではありません。BMWの新しい運転体験はステアリングホイール、車両、そして道路とのつながりに基づいています。新型ディスプレイは、視覚的な情報を効率的に提供しつつも、運転の没入感を損なわない設計になっています。」

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新しいBMWのインフォテイメントシステムの特徴

そこで「BMW「が提案した、新しいインフォテイメントシステム」をおさらいすると以下の通り。

  1. 独特な菱形ディスプレイ
    中央ダッシュボードには、従来の長方形ではなく菱形(ロムバス)型のディスプレイを配置。この形状により、運転者とディスプレイの関係性を再構築
  2. パノラマディスプレイ
    菱形ディスプレイの背後に位置し、フロントウィンドウの柱間(ピラー間)を横断する細長いパノラマスクリーンを搭載。このディスプレイはゲージクラスター(メーター)として機能し、幅広いカスタマイズが可能
  3. 新しい操作方法
    • 物理的なボタンの維持: (頻繁に使用する)音量調節用の物理ボタンは引き続き搭載
    • センターコンソールの刷新: 従来のiDriveコントローラーは廃止され、主要な操作はタッチスクリーンとステアリングホイールに移行し、ステアリングホイールから手を離さず、視線を移動させず操作できるように
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さらに新システムでは6つのウィジェットスポットと22種類のウィジェットオプションを備えることでカスタマイズ性を向上させており、運転者が必要な情報だけを表示するというシンプルなレイアウトにも切り替え可能だと説明されています。

加えて、パッセンジャー側ディスプレイセグメントをオフにする機能も搭載しているというので、BMWの新型iDriveシステムは、単なるディスプレイの大型化を超え、新しい「ドライバーファースト」なインターフェースを目指していると考えてよく、運転体験を損なうことなく、情報提供と快適性を両立する次世代のソリューションになりうるのかもしれません。

なお、この次世代iDriveシステムは、今後のBMWモデル全てに搭載される予定で、最初に導入されるのは次世代型「iX3」だとアナウンスされていますが、各モデル間ではディズプレイサイズを含め、搭載される機能に差異があることにも言及されています。

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