
| ホンダS2000は「改造車ベース」としても多くのオーナーやショップに愛されている |
その中でも今回のホンダS2000は「格別」である
さて、ここ最近のホンダS2000の価格の高騰ぶりには目をみはるものがありますが、個体数自体はけして少なくはなく、そして中には(格好のカスタムベースとなる)事故車や廃車も存在するため、ちょこちょこと見られるのが「ホンダS2000の魔改造」。
今回紹介するのはなんと「ダッジ・バイパーの8.3リッターV10エンジンを押し込んだ」という前代未聞のS2000で、その排気量を考慮すると「S8300」ともいうべき存在に。
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ホンダS2000あらためS8300はこんなクルマ
そこでこのホンダS2000を見てみたいと思いますが、この「S8300」のオーナーは以前にもV8エンジンを搭載したS2000を製造した経験があり、今回はそれ活かしてのプロジェクトであると考えてよさそうです。
ただしこのS2000そのものはこのオーナーが最初から作ったものではなく、「たまたまネット上で、バイパーのエンジンを積んだS2000を発見し」、それを入手し”究極のストリートマシン”へと仕上げた個体なのだそう。
現時点での出力は不明ではあるものの、このエンジンには現在、鍛造ピストン、スチールロッド、新しいヘッダー、さらにはオーダーメイドによるカスタムエキゾーストシステムが組み込まれており、よって標準の「510馬力」から大きくパワーアップしているのだと考えられます。
そしてこのパワーとトルクに対応すべくS2000のフレームには大幅な補強がなされており、さらには同様の目的にてカスタムハブ、アクスル、フォード・エクスプローラーから調達されたリアディファレンシャルが装備され、オーナーによると「このドライブトレインは最大1,000馬力まで対応できるように作られている」。
驚くべきことに、このホンダS2000は新しいV10エンジンを搭載しながらも比較的軽量に収まっていて、車体重量は約1,451kgだと説明されており、エンジンの大部分がフロントアクスルの後ろに位置しているため、前後の重量配分は非常に優れた47%対53%となっています(ホンダS2000にバイパーのエンジンをスワップすると超フロントヘビーとなりそうであるが、ここはうまく処理している)。
そのほか、ほぼすべての構成部品が新しくなっているといい、APレーシング製のフロントブレーキ、ウィルウッド製のリアブレーキ、ペンスキー製の調整式サスペンションが組み込まれ、フロントには315、リアには335幅のタイヤを履いた18インチホイールが装着されているそうですが、エクステリアだと前後ワイドフェンダーに加えてパワードーム付きのボンネット、大きなリアウイングにディフューザーが大迫力ですね。
ホンダS2000にバイパーのV10エンジンを組み込んだ「魔改造」を紹介する動画はこちら
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参照:Autotopia LA(Youtube)