
Image:Omega
| その意味では、オメガはほかの腕時計ブランドとは異なる領域にプライオリティを置いているようだ |
よってオメガの腕時計は「味わい深さ」を兼ね備えると考えている
さて、オメガが新作腕時計としてセラミックケースを使用したシーマスター・プラネットオーシャンを2モデル投入。
いずれもブラシ仕上げが施された45.5ミリ径のブラックセラミック製ケースを持ち、ベゼルにはスケールがレーザー加工にて刻まれ、サンドブラストとポリッシュにて仕上げられています。
オメガ「新作」シーマスター・プラネットオーシャンはこんな腕時計
そこでこれら新作となるプラネットオーシャンを見てみたいと思いますが、まずはブラックにターコイズが鮮やかな「215.92.46.22.01.006(2,288,000円)」。※メルセデスAMGとのコラボモデルっぽく見える
文字盤中央にあるのはグレードチタン製の「地球」ですが、北極上空から捉えた姿をレーザーにて再現し、そこへターコイズカラーのニスが用いられています。
その外周にはホワイトとブラックにて彩られた24時間インジケーター、そしてさらに外周には立体的なハニカムパターン(レーザー加工とポリッシュにて仕上げられている)。
針は”ダイヤモンドによるブラッシュ加工が施された”グレー仕上げ、インデックスは24時間インジケーターとマッチする”ホワイト”のスーパールミノヴァ。
ダイヤルの一番外側のリングにはオメガの本拠地であるビエンヌのほか、様々な世界の地名が刻まれています。
ストラップはテクスチャ状の加工が施されたラバー、そしてターコイズのステッチに加え、セラミックとチタンにて構成されたフォールディングクラスプを備えます。
ケースバックはスケルトン、もちろんコーアクシャル マスタークロノメーター規格の「キャリバー8938」を搭載しています。
そしてもう一方の「 215.92.46.22.01.007(2,288,000円)」は「ターコイズ」「ホワイト」をモノトーンに置き換えたシックなモデル。
オメガは現在の腕時計業界の中では結構特殊なデザイン傾向を持っており、ケースそのものは(ベルト一体型やトノー型などではなく)比較的コンベンショナルな丸形を採用するものの、しかしその「文字盤内」で繰り広げられるドラマには目をみはるものがある、とも考えています。
そして文字盤内ではレーザーはじめ様々な技術を駆使した、そのモデルにマッチした「物語」が語られていて、カラーリングや素材の選択、そのコーディネート技術にも特筆すべきものがある、という印象。
たとえば、一部のシーマスター ダイバー300では「レトロ」感を出すためにドーム状ガラスを採用したり、ベゼルには(先進的な)セラミックを採用せずにレトロなアルミニウムを用いたり、スーパールミノヴァに「経年劣化を感じさせる」トロピカルカラーを取り入れたりというのもその一環。※多くの腕時計メーカーでは「未来」ばかりを見ており先進的な素材やテクノロジーを好むが、オメガは意図的に”バックデート”することがある
こういったオメガの「細部に至るまでのこだわり」により、身につけていて「オーナーにとっての満足度が非常に高い腕時計」なのでは、とも考えているわけですね。
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