
Image:Barnabé Blanchard(Instagram)
| 暴動の発端:パリ・サンジェルマン vs インテルのCL決勝 |
ポルシェ911以外が「燃やされていない」のも衝撃的である
2025年5月31日、UEFAチャンピオンズリーグ決勝が開催され、パリ・サンジェルマン(PSG)とインテル・ミラノが激突し、その結果パリ・サンジェルマンがみごと優勝。
しかし、試合後の祝賀ムードとは裏腹に、パリ市内では暴動が発生し、現地報道によると、少なくとも2名が死亡、559名が警察により逮捕されたとのこと。
暴動の中心地:シャンゼリゼ通りとパルク・デ・プランス周辺
暴動はパリ中心部のシャンゼリゼ通りやPSGの本拠地パルク・デ・プランス周辺を中心に激しく展開され、暴徒たちはバスや一般車両に対して破壊行為を行った、と報じられています。
なお、パリといえば「花の都」として知られるものの、実際にはこれまでにも数多くの暴動が報じられ(大晦日にクルマを燃やすのは伝統である)、そのほかにも差別や衛生問題などが指摘されるなど、一般に抱かれる華やかなイメージとはかけ離れたた都市としても知られます(参考までに、ぼくが”二度と訪れたくない”と思う都市の第一位はパリである)。
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ポルシェ911カブリオレが炎上
その混乱の中、ポルシェ911カレラ・カブリオレが放火されるという衝撃の映像も確認され、これはパリを拠点とするカースポッター、バルナベ・ブランシャール氏が撮影しインスタグラムへと公開した動画ですが、炎で完全に焼け落ちた車両の姿が映し出されています。
状況から見て、可燃性の液体が車内に撒かれ、意図的に火を放たれたと考えられていますが、車体にはガラスの破損や凹みも確認され、高級車が無残に破壊された様子はSNS上でも大きな反響を呼ぶことに。
治安への懸念と車オーナーへの影響
暴動はパリ市民だけでなく、観光客や高級車オーナーにも大きな不安を与えており、今回のように路上駐車された高級車が無差別にターゲットにされるリスクは、都市部における治安対策の課題を浮き彫りにしたと言っていいかもしれません。
まとめ:スポーツの喜びが悲劇に変わった夜
本来ならばスポーツを通じて人々が一つになるはずの夜が、暴力と混乱によって暗転した今回の事件。
ポルシェ911のような象徴的な車両が犠牲となる光景は、単なる物損にとどまらず、現代都市における社会問題の象徴であるとも考えられ、今後、パリ市当局による暴動対策の強化と公共の安全確保が求められると同時に、被害に遭った個人への補償や支援も必要とされています。
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参照:Barnabé Blanchard(Instagram)