
Image:Astonmartin
| アストンマーティンが「家」までプロデュース |
その場は日本の東京・表参道
英国の高級自動車ブランド「アストンマーティン」が、東京・表参道に初の“ウルトラ・ラグジュアリー・レジデンス”を竣工させたと発表。
この4階建てのこの邸宅については以前に建設開始がアナウンスされており、今回めでたく完成となったわけですね。
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クルマも“飾る”時代へ。ガレージは「オートモーティブ・ギャラリー」
この邸宅には以下の豪華設備が備えられていますが、注目すべきは、「ガレージ=アートギャラリー」という発想。
1階には“2台のアストンマーティンを彫刻のように展示”するギャラリースペースが用意されており、照明や天井の質感までもが美術館レベルに設計されています。
- ジム
- ワインセラー
- ゴルフシミュレーター専用ルーム
- プライベートスパ
- ベッドルーム3室(全室エンスイート)
- アートギャラリー(!?)
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「ガレージに車を置くだけ」ではない、所有する歓びを最大化
通常の家では、愛車はガレージに“隠されて”しまいますが、しかしこの邸宅では、愛車をリビングから眺めながらカクテルを楽しむという贅沢なライフスタイルを提案。
クルマを「使う道具」ではなく、「魅せるアート」として扱う思想が貫かれ、このプロジェクトにはアストンマーティンのリアルエステート(不動産)部門が関与したものだと説明され、デザイン監修も社内デザイナーが担当しています。
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さらに、高級住宅専門のVIBROA Inc.と提携し、物件管理やコンシェルジュ、プライベートバンキング、教育支援なども提供される仕組みとなっているのだそう。
内装にはプレミアムなイタリア製家具が厳選され、オーディオシステムはアストンマーティンの車両にも採用される「Bowers & Wilkins」製が用いられ、ブランドの世界観を余すところなく住宅に落とし込んでいます。
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日本市場、そしてアジア市場への強いメッセージ
この邸宅プロジェクトは、アストンマーティンの日本およびアジア市場への本格進出の一環として展開されたもので、昨年は銀座のザ・ペニンシュラ東京にショールームを開設し、港区には大型正規ディーラーもオープン済み。
今後は、こうした「ラグジュアリー×ライフスタイル」分野への進出がますます拡大していくことが予想されますが、アストンマーティンは数代前のCEOの時代より「富裕層の求めるもの全てを提供する」としてタワーマンションはじめ「潜水艦」「ヘリコプター」までをも提供しており、これはほかのライバルには(ブランドイメージ的に)真似のできないビジネスなのかもしれません。
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ガレージは「作品展示スペース」になりうるか?
今や高級車の所有は“移動手段”ではなく、“空間と文化を創る”ステータスの象徴に変化しつつあり、それを考慮するに、アストンマーティンが提案するこのような「カーブランド住宅」という新たなラグジュアリーの形もまた「アリ」なのかもしれませんね。
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