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ランボルギーニ「正直なところ、現時点でも初のEV(ランザドール)をこのままEVとして発売すべきか、PHEVとすべきか判断がつきません」

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| ランザドールの「最終形態」は2029年の発売に向け年内に最終決断へ |

コンセプトカーから6年、ランボルギーニ初の“ウルトラGT”の行方は?

2023年に発表され大きな話題を呼んだランボルギーニ・ランザドール コンセプト。

当初は同ブランド初のEVとしてデビューする予定であったものの、その後計画は(既報の通り)大きく揺らぎ、EVのまま市販化するのか、それともPHEV(プラグインハイブリッド)へと方針を転換するのか、いまだ最終決定には至っていないと報じられています。

そして今回、ランボルギーニCTO(最高技術責任者)のルーヴェン・モーア氏は「すべての可能性を閉ざしてはいない」と語り、年内にも方向性を決定する見込みであることを明らかにしたというのが最新の状況です。

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Image:Lamborghini

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EVからPHEVへ?変化する市場と顧客ニーズ

ランザドールは当初、最高出力2,000馬力級のピュアEVとして企画され、ブガッティ・トゥールビヨンすら上回るスペックを狙っていたわけですが、昨今の高性能EV需要の鈍化を受け、CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は「計画の再考が必要」と認めているのは既報の通り。

もしPHEV化が決定すれば、パワートレインだけでなくエクステリアやボディ形状の調整も必要になってきますが(もともとランザドールはエンジンやトランスミッションを搭載する想定のもとデザインされていない)、ただしルーヴェン・モーア氏によれば、コンセプトカーに近いデザインを維持することは可能とのこと。

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Image:Lamborghini

ランザドールはSUVとクーペの中間に位置づけられる“ウルトラGT”として提案されていて、しかし(ルーヴェン・モーア氏の発言にもかかわらず)最終的なボディタイプもパワートレインの選択次第で変わる可能性が指摘されているのが現状です。※物理的な構造の問題もあるかとは思われるが、なによりPHEV化されるのであればランザドールのポジションや性格そのものが変わってしまう

発売は2029年へ延期、ライバルはフェラーリのEV「エレットリカ」

市販版ランザドールの発売時期は、当初予定されていた2028年から2029年へ延期されることがすでに決まっており、とはいえ、現在ランボルギーニはレヴエルトやウルスSEの大ヒットにより数年間の生産枠がすでに完売していて、そのためランボルギーニとしては“ランザドールの発売を急がずに待つ余裕”があるという状況。

ただし、油断できないのもの事実であり、というのもフェラーリは2025年内に初のEVを発表予定だとされるため、競合他社が一歩先を行く中でランザドールの方向性はブランドの未来を左右する極めて重要な決断となってきます。

フェラーリ
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まとめ:2029年、ランザドールはどんな姿で登場するのか?

  • 当初計画:ピュアEV、2,000馬力超
  • 現在の検討:EV or PHEV
  • 発売時期:2029年に延期
  • 最大のライバル:フェラーリ初のEV

ランザドールがEVとして登場するのか、それともハイブリッドの道を選ぶのか。答えは2025年末までに確定する予定であり、続報を待ちたいところでもありますね。

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Image:Lamborghini

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参照:The Drive

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