
| これまでレクサスは信頼性ランキングにおいて圧倒的な支配力を誇っていたが |
この記事の要約
- 異例のランクダウン: 信頼性の王者レクサスがスバル、BMW、ホンダ、トヨタの後塵を拝する結果に
- 要因1:新型GXの苦戦: 3代目GXでブレーキの異音やエンジンのリコールなど不具合が頻発
- 要因2:エースESの不在: 常に高スコアを叩き出す「ES」がモデルチェンジの端境期で集計対象外に
- 競合の躍進: 首位スバルは8モデル中6モデルが「最高評価」を獲得する圧倒的な安定感
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米コンシューマーレポートが「信頼性の高い自動車ブランド」ランキングを公開。例によってトヨタとレクサスが1-2フィニッシュ、上位10のうち7つがアジア勢
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なぜレクサスは首位争いから脱落したのか?
レクサスといえば、トヨタ譲りの質実剛健な造りをもって長年「最も信頼できるブランド」として君臨した存在としても種られており、しかし最新の調査ではなんと6位に後退したことが明らかに。
代わって上位に躍り出たのは、1位のスバルをはじめ、BMW、ポルシェ、ホンダ、そして親会社のトヨタです。
この順位変動の裏にはレクサスにとっての「計算違い」が2つあったと報じられ、ここでその内容を見てみましょう。
新型「レクサス GX」が抱える複数のトラブル
最大の要因は2024年に登場した3代目レクサス GXの評価が伸び悩んでいること。
調査結果を発表したCR(コンシューマーレポート)の調査によると、以下の点がオーナーからの不満として挙がっています。
- 足回りの異音: 低速での後退時にフロントブレーキから鳴きが発生する
- 内装装備の不具合: マッサージシートのエアホースが外れ、機能しなくなるトラブル
- エンジンの重大リコール: 3.5L V6(V35A型)エンジン内部に製造時の切削屑が残留し、ベアリング故障を招く恐れがあるとしてリコールを実施
Image:LEXUS
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これらの問題によりGXの信頼性スコアは「平均」レベルに留まり、ブランド全体の平均点を押し下げる結果となったとされていますが、この「ブレーキ」についてはぼくがランクル250にて経験しているのと同じ問題であり、これが(ランドクルーザー250と多くを共有する)レクサスGXにも発生していたということに。

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屋台骨「レクサス ES」の不在
もう一つの大きな要因は、セダンのレクサス ESが現在販売ラインナップから外れている(2026年モデルとして新型を待機中)こと。
ESはCRの調査において、常に「最高評価(Excellent)」を獲得するレクサスの信頼性の柱でもあり、この絶対的なエースが不在だったことが「さらに」集計上の平均スコアを下げてしまう不運となってしまったわけですね。
Image:LEXUS
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ライバルとの比較:スバルとBMWの圧倒的な安定感
ただし今回の結果はレクサスが「相対的に」評価を下げただけではなく、ライバルたちが「絶対評価」を上げたことも無視できず、最新調査でレクサスを追い抜いたブランドはいずれも驚異的なスコアを記録しています。
ブランド別・最高評価(Excellent)獲得モデル数
| ブランド | 評価対象モデル数 | 最高評価(Excellent)の数 | 注目モデル |
| スバル | 8モデル | 6モデル | フォレスター、クロストレック等 |
| BMW | 14モデル | 9モデル | X5、X7、i5等 |
| トヨタ | 26モデル以上 | 10モデル | カローラ、RAV4、カムリ等 |
| レクサス | 13モデル | 2モデル | NX Hybrid、TX Hybrid |
スバルは対象の75%が最高評価という驚異の数字を叩き出し、BMWも高級ブランドながらトップクラスの信頼性を証明したものの、対するレクサスでは最高評価を獲得できたのはNX HybridとTX Hybridの2車種のみという結果にとどまるのみ。
結論:レクサスの信頼性は本当に落ちたのか?
レクサスの名誉のために言及するならば、ランキングこそ下げたものの、レクサスの多くのモデル(GXを除くほぼ全て)は依然として「平均以上(Above Average)」のスコアを維持しています。
今回のランクダウンは、「新型車への移行に伴う初期トラブル」と「主力モデルの欠落」が重なった一時的なものである可能性が高く、2026年に新型ESが登場し、そしてGXの不具合対策が進めば再び王座へ返り咲く可能性は十分にあり(ただしライバルたちもさらに信頼性を高めてくるだろう)、来年の調査結果を心待ちにしたいと思います。
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参照:Consumer Report















