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ランボルギーニがEV計画を「白紙撤回」。ハイブリッド回帰で内燃機関の魂を死守、「EV開発はお金のかかる趣味であり、企業として正しくありません」

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| ランボルギーニが「まさかの」電気自動車計画を撤回 |

EVの発売を推し進めるフェラーリとは全く異なる展開に

ランボルギーニが長年進めてきた「完全電気自動車(EV)」の開発計画を白紙に戻すという衝撃的な決定を下したことが明らかに。

2026年2月、ステファン・ヴィンケルマンCEOは顧客のEVに対する需要が「ほぼゼロ」であることを理由としてEVスポーツカーの開発を中止し、今後は「プラグインハイブリッド(PHEV)」に全力を注ぐとコメントしています。

この記事の要約

  • EV計画の中止: 2023年に発表された初のBEVコンセプト「ランザドール(Lanzador)」の生産を中止
  • 顧客の声: 富裕層の間でEVの需要が急減。「エンジンの咆哮(ノイズ)」がない車にエモーションを感じないという声が圧倒的
  • PHEVへの集中: 2030年までに全ラインナップをPHEV化する一方、内燃機関(ICE)を可能な限り延命させる方針
  • 経営判断: 市場が未成熟な中でのEV開発は「高くつく趣味」であり、株主や従業員への無責任な投資になると断言
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Image:Lamborghini

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ランボルギーニ「ランザドール」EV計画が白紙に? CEO「今は電動化よりPHEVが現実的。EVは愚かな選択肢」

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なぜランボルギーニは「電気」を捨てたのか?

ランボルギーニは2023年に同社初となるEV「ランザドール」を発表し、実際の発売に向けて動いていましたが、つい最近は「その発売を数年延期する」「ピュアエレクトリックではなくハイブリッドカーとして発売する可能性がある」とコメントしたばかり。

しかし今回は同社CEO、ステファン・ヴィンケルマン氏がランザドール計画そのものを白紙撤回すると述べ、メディアのインタビューに対してEVについての冷徹な現状分析を語っています。

「ハイエンドスポーツカー愛好家たちは、EVとの『感情的なつながり』を見出すことができなかった。彼らが求めているのは、内燃機関が奏でる圧倒的なサウンドと振動だ」

ステファン・ヴィンケルマンCEOによれば「顧客ベースにおけるEVの受容曲線は現在ゼロに近い」状態であり、このまま巨額の投資を続けることはブランドにとって大きなリスクになるとの判断を下したとのこと。

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ランボルギーニはこれまでEVの開発へと多額の投資を行い、そして内燃機関時代の立役者をメインストリームから「引退」させるなど組織あげての電動化を進めてきたものの、今回のコメントを見る限り、それらすべてを「サンクコスト」として処理するということになりそうです。

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成功を収める「ハイブリッド戦略」の裏付け

EV計画の中止はけして電動化の失敗を意味するものではなく、むしろランボルギーニが現在展開している「ハイブリッド車」の爆発的なヒットがこの決断を後押ししたもよう。

記録的な2025年の販売実績

ランボルギーニは2025年、世界で過去最高の10,747台を納車しており、その牽引役となったのは皮肉にも「電気の力を借りた内燃機関モデル」たち。

そして現在のランボルギーニのラインアップはフェラーリ、マクラーレン、そしてポルシェとも異なる「全車ハイブリッド」、つまり電動化がなされた車両です。

  • レヴエルト(Revuelto): V12ハイブリッド、2026年分まで完売
  • ウルス SE(Urus SE): ベストセラーSUVのPHEVモデル
  • テメラリオ(Temerario): 昨年登場したV8ハイブリッド。V10時代のキャラクターを継承しつつ、高回転域での官能的なサウンドを実現
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今後のロードマップ:2030年とその先へ

ランボルギーニの新たな戦略は「内燃機関を可能な限り長く作り続ける」ことにあるといい・・・。

  1. ランザドールの代替: 当初EVとして予定されていた「ランザドール」の市販版は、PHEVとして再設計・投入される見込み※つまりランザドールそのものが消滅するわけではないようだ。これによって開発コストを回収したいという考えなのかも
  2. V12の死守: 排ガス規制をクリアするハイブリッド技術により象徴的なV12エンジンは2030年以降も生産が続けられる可能性が高まる
  3. 合成燃料(e-fuel)の活用: EUの2035年ガソリン車禁止規制の見直しを視野に入れ、カーボンニュートラルな燃料での存続を模索する
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結論:スーパーカーは「移動手段」ではなく「感情」である

ランボルギーニの決断は自動車業界全体に一石を投じるものであることは間違いなく、多くの自動車メーカーがEVへの移行を急ぐ一方、エモーションを売るランボルギーニは「静寂」よりも「咆哮」に価値があることを再認識することに。

上述の通りこれはフェラーリとは異なる判断ではありますが、フェラーリはおそらく「(従来)顧客ベースにおけるEVの受容曲線は現在ゼロに近い」ことを認識しており、よってルーチェにおいて「既存のフェラーリとは全く異なる」方向性を打ち出してきたのかもしれません。

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そしてランボルギーニがあくまでも「エモーション」を売り物とする一方、フェラーリはV12モデルでそれを追求しつつ、PHEVによる絶対的な速さとテクノロジーを追求し、そしてEVにおいては「全く新しい、そもそもクルマという概念を超越した」価値観を提供することになるものと思われ、その選択肢を従来の顧客以外にも拡大するのだと考えられます(ランボルギーニは既存モデルの延長、そしてスポーツカーとしてEVを開発しようとしたが、フェラーリはそうではない)。


参考:「高価な趣味」という言葉の重み

ステファン・ヴィンケルマンCEOが使った「Expensive Hobby(高くつく趣味)」という言葉は自動車メーカーにとっての死を意味しており、研究開発費が数千億円規模となる中、売れる見込みのないEVを作り続けることはランボルギーニを倒産に導きかねないという可能性を示唆しています。

今回の決断はアウディがランボルギーニのCTOを引き抜いた直後に行われており、VWグループ全体での役割分担(アウディはEV、ランボルギーニは内燃機関への情熱)が明確になった結果とも言えそうです。

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そしてこれによってフォルクスワーゲングループは「リスクを分散」するのだと受け取ることもできますが、つくづく今になって(VWグループの経営陣は)「ランボルギーニを売らなくてよかった」と考えているのかもしれませんね。

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ただ、ランザドールは「EVだからこそ」あのボディ形状にて発売する意義があり(新規客層を獲得できる可能性があった)、しかしこれがPHEVになってしまうとウルスと顧客を分けてしまう、つまりカニバリズムを起こすだけだとも考えられ、もしかするとランザドールそのものの発売すら見送ったほうがいいのでは、と考えたりします。

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参照:The Guardian

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