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| この塗装だけでもスーパーカーが1台買えそうである |
ブガッティが放つ究極のオープンロードスター「W16 ミストラル」に世界で唯一のビスポークモデルが登場その名も『ラ・ペルル・レール(希代の真珠)』です。
この記事の要約
- 唯一無二の存在:顧客の理想を形にする「Sur Mesure(シュール・ムジュール)」による完全オーダーメイド
- 驚異の塗装技術:数百時間をかけた手作業による「光の波」を表現した特別塗装
- 伝説の終焉:1,600馬力を誇る伝説のW16エンジン時代の最終章を飾るモデル
- 芸術的ヘリテージ:創業者一族の彫刻「ダンシング・エレファント」を随所に配置
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伝説的なW16エンジンの掉尾を飾るロードスター「W16 ミストラル」。
これまでにもいくつかの個体が紹介されてきましたが、今回は息を呑むほど美しい「ラ・ペルル・レール(La Perle Rare)」が誕生しています。
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フランス語で「希代の真珠」を意味するこの車は、まさに自動車という枠を超えた「動く宝石」。
なぜこの一台がこれほどまでに特別なのか、その詳細を紐解いていきましょう。
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プロジェクトの始まり:ペブルビーチでの運命的な出会い
この物語は2023年8月、世界最高峰の自動車イベント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」から始まります。
ブガッティのカスタマイズ部門責任者であるジャッシャ・ストラウブ氏が、一人の熱心なクライアントと出会ったことで、この壮大なプロジェクトが動き出し、「彫刻のような流麗な美しさ」を求めたクライアントの情熱に対してブガッティは持てる全ての技術を投入することを約束したといいます。
なお、ブガッティは「顧客の要望にすべての力を持って応える」ことを信条のひとつとしており、そのためには「既存の技術」のみならず、顧客のリクエストを視覚化するために「新しい技術」をも開発することに余念がなく、そしてこのW16 ミストラル「ラ・ペルル・レール」にもそういった新しい技術が”ありとあらゆる部位へ”盛り込まれているようですね。
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デザインとパフォーマンス:真珠のごとき輝きの秘密
■ 新開発のビスポーク・カラー
「ラ・ペルル・レール」のために、ブガッティは2つの全く新しい色を開発し・・・。
- 上部:温かみのあるゴールドのハイライトを含んだ特別な色調
- 下部:明るいメタリックフレークを散りばめた、洗練されたウォームホワイト
そしてこの「新しいカラー」は耐候性を含むブガッティの厳しい基準を満たす必要があるため、テストのみで「数ヶ月」、ときには「年」という歳月を要することもある、と説明されています。
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■ スペック概要
| 項目 | 詳細スペック |
| エンジン | 8.0リッター W16気筒 クワッドターボ |
| 最高出力 | 1,600 PS |
| 最大速度 | 420 km/h以上(リミッター作動時) |
| 塗装工程 | 手作業によるマスキングと塗装に数百時間 |
| インテリア | ホワイト塗装のカーボン、職人による刺繍 |
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■ 「光の波」を表現した外装
さらにはブガッティのアイコニックなデザイン手法「Vagues de Lumière(光の波)」に着想を得て、ボディラインに沿ったホワイトとゴールドのラインが手作業で描き込まれ、これは、光がボディを撫でる様子を視覚化したもので、どの角度から見ても光を捉え、輝きを放つという唯一無二の表現です。
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この「反射のように見える部分」は実は反射ではなく「塗装によって表現される反射のイメージ」というわけですね。
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そしてインテリアにもこの「疑似反射」が再現されており、内外装ともに一貫したテーマによって仕上げられています。
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「比較対象が存在しない」価値
ハイパーカー市場には、パガーニやケーニグセグといった強力なライバルが存在しますが、ブガッティがそれらと決定的に異なるのは、その「歴史的背景(ヘリテージ)」と「工芸品としての完成度」の両立です。
- パガーニとの違い:パガーニが精密機械のような緻密さを売りにする一方、ブガッティは「La Maison Pur Sang(純血の家系)」としての重厚な格式と、時速400kmオーバーを日常的にこなす圧倒的安定感を誇っている
- 市場価値:W16ミストラルは世界限定99台。その中でもこの「ラ・ペルル・レール」は世界に1台の仕様であり、将来的な価値は計り知れないものとなる
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まさに驚愕。ブガッティのオーナーは「1台あたり」約8000万円ものオプション費用を投じて自身の車両をカスタムしていた
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知っておきたい背景:レンブラント・ブガッティへのオマージュ
このクルマを語る上で欠かせないのがシフトレバーの中や社内外数カ所に見られる「ダンシング・エレファント(踊る象)」。
これは創業者の弟、レンブラント・ブガッティが制作した伝説的な彫刻を再現したもので、かつての超豪華車「タイプ41 ロイヤル」のラジエーターキャップを飾ったこのモチーフを現代に蘇らせることにより、100年以上にわたるブガッティ家の歴史を現代のハイパーカーへと継承しているというわけですね。※W16ミストラルでは、基本的に「全車」シフトレバーの中に彫刻が埋め込まれているというが、この個体ほど「複数個所に」ダンシング・エレファントを用いる例は稀である
豆知識:ブガッティ家は芸術家一家であり、父カルロは家具デザイナー、弟レンブラントは彫刻家。この「芸術的遺伝子」こそが、ブガッティを単なる自動車メーカーではなく、芸術ブランドたらしめている理由でもある
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結論:これは「究極の自己表現」である
ブガッティ W16 ミストラル「ラ・ペルル・レール」は、単に贅を尽くした車ではなく、オーナーのビジョン、そしてブガッティの技術者たちの執念が融合して生まれた唯一無二のステートメント。
伝説のW16エンジンが終焉を迎えようとするいま、ぼくらは自動車工学と芸術が最高到達点で交差する瞬間を目撃しているわけですね。
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