
| 世界最速のオープンカー、ブガッティ W16ミストラルをジェイ・レノが試乗 |
ブガッティのハイパーカーは「ファミリーカーやコンパクトスポーツのように」乗りやすい?
著名「カーコレクターでありTVホストでもあるジェイ・レノが、ブガッティの最新モデル「W16 ミストラル(Mistral)」を試乗して自身のYoutubeチャンネルへとその様子を公開。
W16 ミストラルは世界最速のオープントップ量産車として知られ、2024年にはドイツの高速オーバルコースで時速282マイル(約454km/h)を記録しています。
それほどのスピードを誇るにもかかわらず、ジェイ・レノは「マツダ・ロードスター(Miata)のように簡単に運転できる」と語っているのが印象的ですが、シロンが登場した際にも「VWゴルフのように快適に、簡単に運転できる」と表現されたこともあり、ブガッティのハイパーカーは、そのエキゾチックな性能とは裏腹に「非常に乗りやすい」性質を持っているようですね。
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W16エンジン最後のモデル、そのスペックは?
ブガッティ W16ミストラルは、同社伝統の8.0リッターW16クワッドターボエンジンを搭載する最後のモデル(99台のみの限定生産)。
このエンジンは初登場のヴェイロン時代から受け継がれており、当初の1000馬力に対し、ミストラルでは1600馬力を発揮します。
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これはシロン・スーパースポーツと同じスペックではあるものの、ミストラルはオープンボディを持つため、タービンやウェイストゲートの音がダイレクトにキャビンに届き、まったく異なるドライビング体験を楽しめるわけですね。
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なお、シロン世代では当初「オープンモデル」を提供する予定はなく、しかしW16ミストラルが登場したのは「当時、リマックとブガッティとが合併し、CEOとなったメイト・リマック氏の決断」によるもの。
W16エンジン世代最後のクルマとしてこのW16ミストラルを企画し、その後迎えるV16世代を前に”スワンソング”としてこのクルマを世に送り出したということになります。

ジェイ・レノが語るミストラルの魅力
そしてジェイ・レノによれば、ミストラルはその驚異的な性能にもかかわらず、扱いやすく快適で、「あらゆる面で洗練されている」とのこと。
これまで数え切れないほどのクルマを体験してきた彼が、これほど絶賛する例は珍しいと認識しており、これはやはりブガッティによる巧みな車両制御技術によるものかもしれません。
参考までに、W16ミストラルはスポーツカーとしては非常に重い、約2トンという車重がありますが、その重量コントロールするための先進的な電子制御とダンパーを備えており、これが「まるでマツダ・ロードスターを運転しているかのような」軽快なハンドリングを実現するのだと思われます。
これは「直感的には不可能と思えることを、ブガッティが最新技術で実現した」証でもあり、驚異的な走行性能も一旦ということになりそうですね。
そのほか、動画では以下の点について言及がなされています。
- インテリアはヴェイロンよりもシンプルで、タコメーターとスピードメーターがドライバーの目の前に大きく配置されており、視認性は抜群
- ドアが高い位置にあるにもかかわらず、閉塞感はなく、「コクーンに包まれているような感覚」がある
- ステアリングホイールは手にフィットし、視界も非常に良好
ブガッティは「速さ」だけではない「真のラグジュアリー」を提供することを標榜していますが、それは、細部へのこだわり、顧客へのサービス、そしてクルマを所有し、運転する喜びという総合的な体験にあるのだと考えられ、そしてこのW16ミストラルは「現時点での到達点」ということになりそうですね。
そしてW16ミストラルは、単なる移動手段や見せびらかしの道具ではなく、所有し、運転し、その音を聞くこと自体が喜びとなる芸術作品。
このW16ミストラルに乗ることは、まさにブガッティの歴史、そして芸術品を創作する過程を体験することに他ならないのかもしれません。
ブガッティW16ミストラルの試乗動画はこちら
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