
Image:Ford
| ただしこのフォードGT Mk IVは公道走行ができないサーキット走行専用車である |
ついに究極の「アメリカの意地」がドイツの聖地を制圧
モータースポーツの聖地、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェにて、また一つ新たな伝説が誕生。
フォード・パフォーマンスが送り出したサーキット専用モンスター、「フォード GT Mk IV」が、6分15秒97という驚異的なラップタイムを記録しており、これまで市販車最速の座に君臨していたメルセデスAMG Oneのタイム(6分29秒090)を13秒以上も短縮し、アメリカ車として、そしてハイブリッドではない純ガソリンエンジン車として、さらには購入が可能な市販車として、文字通り「世界最強」の称号を手にしています。
【この記事の要約】
- 歴史的記録: フォード GT Mk IVがニュルで6分15秒97を記録し、アメリカ車最速に
- 圧倒的スペック: 800馬力超の3.8L V6ツインターボを搭載したサーキット専用モデル
- 市場の位置付け: メルセデスAMG Oneを凌駕。歴代ニュル走行車でも「世界3位」の快挙
- 究極の希少性: 世界限定67台、価格は約170万ドル(約2億5,000万円)の至宝
もはや「兵器」と呼ぶべき精度。ドライバーも驚愕のパフォーマンス
今回の記録達成につき、フォードのファクトリードライバー、フレデリック・ヴェルヴィシュ氏は、この走りを次のように振り返っており・・・。
「ニュルブルクリンクでフォード GT Mk IVを操るのは、他では味わえない体験でした。このクルマはまさに『兵器』であり、ドライバーの意志の延長線上にあります。あらゆる操作に対して、即座かつ正確な反応が返ってくる。この記録は、情熱と精密さが融合した時に何が可能かを示す証です」
特筆すべきは、今回の記録が「万全の条件下」ではなかった可能性がある点で、フォードによれば、当日の気温は平均よりも低く、さらに最高速度を310km/hに制限した状態での走行だったのだそう。
つまり、ポテンシャルをフルに発揮すれば、さらなるタイム短縮も期待できた可能性があるわけですね。
法規制に縛られない「純粋な速さ」の追求
なぜこれほどのタイムが可能だったのか。
その理由は、GT Mk IVが公道走行や特定のレースレギュレーションに一切縛られずに開発された「究極の自由」にあり、これは同じように「規定にとらわれないからこそ異次元の速さを達成できた」ポルシェ 919ハイブリッドEVO、フォルクスワーゲン ID.Rにも通じる観点です。
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フォード GT Mk IV 主要諸元
| 項目 | スペック |
| エンジン | 3.8L V6 ツインターボ「EcoBoost」(Roush-Yates製) |
| 最高出力 | 800 hp以上(公称 820 hp超) |
| トランスミッション | 6速シーケンシャル |
| 駆動方式 | 後輪駆動(RWD) |
| 足回り | Multimatic製アダプティブ・スプールバルブ(ASV)ダンパー |
| 生産台数 | 世界限定67台 |
| 価格 | 約1,700,000ドル(約2億5,000万円) |
6:15.977
— Ford Racing (@FordRacing) April 2, 2026
History made. The Ford GT Mk IV just clocked the fastest lap ever by an American OEM at the Nürburgring.
Watch the full run on YouTube now: https://t.co/SeLi3ct3rk@nuerburgring pic.twitter.com/DyFT59vHNe
世界の名だたるハイパーカーとの差
今回のタイムにより、フォード GT Mk IVはニュルブルクリンクの(市販車、レーシングカー含め)歴代ランキングにおいて「歴代3位」にランクイン。
これは、名だたるプロトタイプカーや最新のEVハイパーカーを凌駕する順位でもあり、「市販車ベース」だと最速、そして純ガソリン車としても最速という偉業です。
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ニュルブルクリンク歴代タイム比較
- ポルシェ 919 Hybrid EVO: 5分19秒546(LMP1ベースの怪物)
- フォルクスワーゲン ID.R: 6分05秒336(EVプロトタイプ)
- フォード GT Mk IV: 6分15秒59(今回のアメリカ車最速記録)
- Xiaomi SU7 Ultra Prototype: 6分22秒091(EV)
- ロータス・エヴァイヤ X: 6分24秒047(EV)
- メルセデスAMG One: 6分29秒090(公道走行可能な市販車最速)
なお、1位と2位の車両は、販売を目的としない「完全な実験車両(プロトタイプ)」。
一方で、フォード GT Mk IVは「購入可能な車両」としてランク付けされています。つまり、「お金を出して買える車」の中では、世界で最も速いクルマと言っても過言ではありません。
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フォードが証明した「内燃機関の誇り」
最近のフォードは、マスタング GTDの投入などニュルブルクリンクでの記録更新に執念を燃やしており、さらにはモータースポーツに対しても「これまでにないほど」の注力を見せています。
そういった状況の中、今回のGT Mk IVによる快挙は、電動化へと舵を切る自動車業界において、「ガソリンエンジンの可能性はまだ終わっていない」というフォードからの力強いメッセージであるとも受け取ることが可能です。
このフォードGT Mk.4は公道は走れず、手に入れられるのは世界でわずか67人の富豪のみ。

Image:Ford
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