
Image:Tudor
| チューダーからはここしばらく「新作」がなかったが |
コレクターズアイテムとなりそうな名作が登場
毎年春は各腕時計メーカーがこぞって新作を発表するシーズンでもありますが、しかしチューダー(TUDOR)からは何の音沙汰もなく、しかし今回満を持して発表されたのが2026年の大本命モデル「ブラックベイ クロノ “カーボン 26”(Ref. M79377KN-0003)」。
本作はチューダーがパートナーシップを結ぶF1チーム「ビザ・キャッシュアップ・RB(VCARB)」のマシンからインスピレーションを得た、ハイテク素材を駆使したスペシャルエディションとなっており、昨年話題をさらった「カーボン 25(2025本限定)」に続く待望の第2弾として世界限定2026本のみが市場に放たれます。
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記事の要約:ここがポイント
- 素材の革新:軽量かつ強靭な「ブラックカーボンコンポジット製ケース」を採用
- 限定生産:2026年にちなみ、世界限定「2026本」のシリアルナンバー入り
- F1との融合:VCARB 02マシンのカラーリングを彷彿とさせるモータースポーツ直系のデザイン
- 高性能ムーブメント:約70時間のパワーリザーブを誇るマニュファクチュール キャリバー MT5813搭載

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進化を止めるな。なぜ「カーボン 26」がこれほど注目されるのか?
チューダーの「ブラックベイ クロノ」といえば、通常は堅牢なステンレススチールというイメージが強いものの、このモデルでは「F1」という極限の環境で求められる「軽さ」と「剛性」を具現化するため、ケースにはブラックカーボンコンポジット、ベゼルやリューズにはチタニウム、裏蓋には316Lステンレススチールを組み合わせるという異素材のハイブリッド構造を実現しています。
参考までに、昨年のカーボン25は「1,037,300円」、しかし今回のカーボン26は「1,199,000円」に設定されており、この値上げは主に昨今のインフレ、そして素材の高騰やさらなる品質向上を反映したものだと考えられますが、価格上昇分を補って余りある1本に進化しているようにも思えます。
ブラックベイクロノ・カーボン26:概要・性能・デザイン・スペック
1. 外観デザイン:モノトーンが描く機能美

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マットブラックのカーボンケースにタキメーターベゼル、そしてブッシュボタンやリューズ(チタン製)もブラック、そしてステンレススティール製のケースバックもまたブラック。
異なる素材を「オールブラック」にて組み合わせつつ、視認性の高いホワイトダイアルにイエローのアクセントを組みあわせたあたりは強くモータースポーツを意識させるもので(クロノグラフ針の先端はレッド)、6時位置には日付表示を備え、伝説の「スノーフレーク」針が力強く時を刻みます。
なお、ストラップ裏にはスノーフレーク針をモチーフとした滑り止めがエンボス加工にて再現されているようですね。

ちょっとユニークなのは針とサブダイヤルの表面が「ゴツゴツ」していることで、これは(説明はないものの)サーキットの舗装(アスファルト)をイメージしたものかもしれません。※昨年モデルも同様の仕上がりだった。サブダイヤルとデイト表示ディスクそのものはカーボン製
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2. 主要スペック表(Ref. M79377KN-0003)
| 詳細内容 | |
| リファレンス | M79377KN-0003 |
| ケース素材 | ブラックカーボンコンポジット製ケース |
| ケースサイズ | 直径 42 mm、厚さ 14.3 mm |
| ベゼル | マットブラックのカーボン製インサート付きチタニウム製固定ベゼル |
| ムーブメント | マニュファクチュール キャリバー MT5813(COSC認定) |
| パワーリザーブ | 約70時間 |
| 防水性能 | 200m (660フィート) 防水 |
| ストラップ | ブラック ファブリックストラップ(セルフグリップ着脱システム) |
| 限定本数 | 世界限定 2,026本 |
| 国内定価 | 1,199,000円(税込) |
3. 競合比較:ロレックス「デイトナ」との立ち位置
このブラックベイは同じロレックスグループに属するロレックスよりリリースされる「コスモグラフ デイトナ」と比較されることも多く、しかしチューダーはより「ツールウォッチ(道具)」としての実用性とモダンな素材遊びに振り切っており、そのためブラックベイでは随分前から「ブラック仕上げ」「レザーストラップ」「ファブリックストラップ」というデイトナにはない要素を採用しており、「積極的に選びたくなる」理由を持たせています。
さらにはチューダー全体として「ブロンズケース」「(貴金属の)シルバーケース」などチャレンジングな素材をいちはやく取り入れ、「チタンケース」「ラバーストラップ」をロレックスに先駆けて採用したという実績も。
加えて、カーボン素材ケースを持つクロノグラフをこの価格帯で提供できるのはチューダー独自の技術的バックボーンがあるからこそと考えてよく、もはや「ロレックスの弟分」という表現を控えねばならないまでに成長しています。
チューダーの「T-fit」と素材の進化
さらにチューダーにおいて特筆すべきは「近年における進化スピード」。
今回のようなカーボン素材の採用は、かつての「ヘリテージ」路線から、最先端技術を追求する「モダン・プロフェッショナル」路線へのシフトを象徴しており、今回のモデルはファブリックストラップモデルを採用するものの、近年のチューダー(メタルブレス)に搭載されている「T-fit」クラスプ(工具なしで微調整可能なバックル)は時計業界でも屈指の使い心地と評されていて、日々その存在感を増しているのがここ最近のチューダーです。
よって今回の限定モデル「ブラックベイ クロノ “カーボン 26」においても、その操作性の高さと軽さから来る装着感の良さは「まず間違いない」と考えてよく、これはモータースポーツのようなアクティブなシーンで大きな強みとなりそうでもありますね。
結論
2026年、チューダーは「ブラックベイ クロノ “カーボン 26”」によって、ラグジュアリー・スポーツウォッチの新たな地平を切り拓くことに成功し、”F1のスピリット、限定生産という希少性、そしてカーボン素材による先進性”といった3拍子が揃った今作は腕時計の域を超え、F1ファンにとって2026年を象徴するコレクターズアイテムとなるであろう資質を秘めています。
「カーボン 25」を昨年買い逃したり(二次流通市場では中古でも130-140万円程度で取り引きされ、つまりチューダーとしては、そしてこの生産本数を考慮すると例外的に評価が高い)、あるいはF1と機械式時計の融合に情熱を感じるのであれば、正規店でのデリバリー状況を今すぐチェックしたほうが良いのかもしれません。
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