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フェラーリがトヨタ・プリウスばりの「ソーラー充電パネル」をEVに装備?ただしフェラーリらしく”さらに進化”させるようだ

フェラーリ 12チリンドリのルーフ
Life in the FAST LANE.

| フェラーリは「EVにはEVの」新技術を相次ぎ投入 |

やはりフェラーリはルーチェをこれまでのクルマと「同列」には考えていないようだ

フェラーリ初の市販EV「ルーチェ(Luce)」の登場は世界に大きな衝撃を与えましたが、その革新の舞台裏では、さらに驚くべきテクノロジーの応用が検討されている、との報道。

「CarBuzz」が報じた特許出願情報によると、フェラーリはトヨタが市販車に導入した「ソーラーコンポーネント」の概念をさらに進化させた、驚きの格納式ソーラールーフ技術を開発していることが判明しています。

ここでは、この超高額EVが目指す「未来の日常使い」、そしてフェラーリならではの執念が詰まった最新特許の詳細につき、背景にある技術トレンドを交えて考察してみましょう。

この記事の要約

  • フェラーリが最新特許を出願:駐車時に自動で展開し、走行時は完全に隠れる独自の「巻き取り式ソーラーパネル」技術
  • ヒョンデの技術をさらに進化:トヨタ プリウスPHEVが先駆となったソーラールーフの概念を”より高度で実用的な形”へとブラッシュアップ
  • 「ルーチェ」の日常使いを想定:初の5人乗り・4ドアEVであるルーチェだからこそ、青空駐車時の車内冷却(日よけ)とバッテリー維持を両立する実用機能として機能する
  • フェラーリのDNAとの葛藤:ルーフへの重量増加や複雑な機構の追加は、本来の「走りの追求(低重心化)」と相反するため、市販化へのハードルも
フェラーリのEV、ルーチェのエクステリア〜俯瞰図

Image:Ferrari

賛否両論の超高級EV「ルーチェ」とフェラーリの新たな挑戦

フェラーリが発表したブランド初の100%電気自動車(EV)「ルーチェ(Luce)」は、最高出力1,050馬力を誇るクワッドモーターを搭載し、かつブランド初の「5人乗り・4ドア」という極めて実用的なパッケージングを採用したことにより、世界中で大きな議論を巻き起こしています(あのアップルの元チーフ・デザイナーであるジョニー・アイブ氏(LoveFrom)がデザインに参画したことでも話題となった)。

そんな「日常的に乗られるフェラーリ」という新たなキャラクターに合わせるかのように、同社はこれまでのスーパースポーツの常識を覆す特許を出願していたことが報じられ、それが今回お伝えする「格納式フォトボルテイク(太陽光発電)パネル」です。

トヨタの先駆的アプローチとフェラーリの洗練

自動車のルーフにソーラーパネルを載せるというアイデア自体は決して新しいものではなく・・・。

先駆者としてのトヨタ・プリウス

一般的な量産車でこのデザインを本格的に取り入れた先駆けの1つがトヨタ プリウスPHEVで、このソーラールーフは「太陽光によって発電した電力を駆動用バッテリーおよび補機類へと供給し、駆動用バッテリーの消費を抑える」というもの。

つまるところ、駆動用バッテリーに直接充電するほか、エアコンなど補機類の消費電力を抑えることで「間接的にも」節電に貢献するために航続距離が伸びるというもので、実際には「1日充電して数キロくらい」走行可能距離が伸びる、とも言われています。※駐車中は駆動用電池を充電し、走行中・外部電源供給中は駆動用電池へと給電する

トヨタ・プリウス(イエロー)のフロント
Life in the FAST LANE.

フェラーリが描く「一歩進んだ」構造

しかし、フェラーリが今回特許を出願したシステムは、単にルーフにパネルを貼り付けるものとは一線を画していて、特許によると、フェラーリのアイデアは「ルーフ内部のチェンバー(格納庫)から、スリットを介してロールスクリーン型(巻き取り式)のソーラーパネルを伸縮させる」という、非常に洗練された、かつ複雑な構造です。

項目従来のソーラールーフ(トヨタ等)フェラーリの特許システム
パネルの配置ルーフガラス面などに固定ルーフ内・リアウィンドウ下に格納
主な作動タイミング走行中・駐車中問わず常に露出駐車時のみセンサー等で自動展開
付加価値純粋な発電・補機バッテリー充電発電 + 遮光による車内冷却(日よけ)

なぜ「巻き取り式」なのか? 驚きの日よけ・発電メカニズム

特許図面によると、このシステムはU字型の部材と2本のサポートロッド(支持棒)を組み合わせることでローラーから柔軟なソーラーパネルをスムーズに押し出す仕組みになっています。

さらに驚くべきことに、フロントウィンドウ側へ展開してサンシェード(日よけ)の役割を果たすだけでなく、リアウィンドウの下部に仕込まれたコンパートメントからも、斜め上方に向けて別のソーラーパネルがせり出す構造が描かれています。

走行中は「存在すら消し去る」徹底ぶり

最大の特徴は、「クルマが動いている時はソーラーパネルを一切露出させない」という点で、車両に搭載されたセンサーやリアルタイムの気象データを活用し、屋外に駐車されたことを検知したときのみ自動でパネルが広がるシステムを想定していて、これにより、フェラーリの持つ美しいエクステリアデザインのラインを走行中に崩すことなく、駐車中の熱線からラグジュアリーな車内を守りつつ、同時にクリーンなエネルギーをバッテリーへ蓄えることが可能つまるわけですね(多くのフェラーリは屋内に保管され、そして日常的に乗られることはないと思うが、EVだとそうではないという想定なのだと思われる)。

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Image:Life in the FAST LANE.

結論:市販化への課題とフェラーリが示す「未来へのマイルストーン」

この特許は非常に夢のある技術ですが、そのまま直近の市販車に採用されるかどうかは未知数です。

なぜなら、車両の最も高い位置である「ルーフ」に重量物や複雑な可動メカニズムを追加することは、重心を下げ、極限のハンドリング性能と無駄のないクリーンな造形を追求するフェラーリの哲学(DNA)と真っ向から衝突するから。

しかし、伝統的なブランドであるフェラーリが、このような環境技術や次世代ハイブリッド・EVの利便性について真剣に頭を悩ませ、具体的な特許として形に残しているという事実そのものが重要で、実際に12チリンドリでは(可動はしないものの)ルーフに重量物であるガラスを使用するなど「これまでのフェラーリ」とは異なる手法も採用されており、これは「変わりゆくフェラーリ」を象徴する一つの事例だとも捉えることが可能です。

「ルーチェ」用?フェラーリが「電動ラゲッジ固定システム」を特許出願、バッグも「クルマの一部」となって積み込みの容易さと重心の固定を実現
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知っておきたい関連モビリティ知識:他社の「ルーフ」をめぐる最新テックトレンド

自動車のルーフやガラス面を活用した効率化・快適性の追求は、現在のEV開発において最もホットな領域の1つでもあり(エレクトロクロミックガラス=電気的に濃度を変更できるガラスはもはや標準になったと言っていい)、今回のフェラーリの特許以外にも、各メーカーがユニークな特許や技術を出願しています。

  • テスラ(Tesla)の穴あきガラスルーフ技術:テスラは車内を効率的に冷却するための「パーフォレーテッド(多孔質)ガラスルーフ」の特許を出願していて、これはパノラミックガラスの内側に微細な穴を開けたレイヤーを設け、エアコンの冷気をルーフ全体からディフューズ(拡散)させて効率よく室温を下げる仕組みを持っている
  • アウディ(Audi)の全方位フレキシブル・ソーラーボディ:アウディはドイツにて、ルーフだけでなくボンネットやボディの湾曲したあらゆるパーツに追従して貼り付けられる「柔軟なキャリアレイヤー付きソーラーパネル」を開発中。フラットな面以外でも効率よく太陽光を集めるアプローチを取っている

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参照:CARBUZZ

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