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「ルーチェ」用?フェラーリが「電動ラゲッジ固定システム」を特許出願、バッグも「クルマの一部」となって積み込みの容易さと重心の固定を実現

「ルーチェ」用?フェラーリが「電動ラゲッジ固定システム」を特許出願、バッグも「クルマの一部」となって積み込みの容易さと重心の固定を実現

| フェラーリにしてはかなり珍しい部類の特許ではあるが |

「荷物」もクルマの一部として捉えるとこうなるのかも

フェラーリが「高級バッグ」の枠を超えた、あまりにフェラーリらしいハイテクな特許を出願。

これは超高級車における「荷物の積み込み」「車内で荷物が動く」という、富裕層ですら避けられない日常のわずらわしさを「自動化」によって解決しようというものです。

この記事の要約

  • ハイテクな特許: モーター駆動のバーとカップリングを使い、荷物を自動で引き込み、走行中に動かないよう固定するシステム
  • ターゲット: スキー板やゴルフバッグなど、重くて積み込みにくいアイテムを愛用するオーナー
  • 対象車種: 新型EV「ルーチェ」のほか、プロサングエ(Purosangue)や12チリンドリ(12Cilindri)など、フロントエンジンGTモデルへの採用が有力
  • ブランド戦略: ライフスタイルブランドとしての地位を確立し、専用バッグなどの周辺アイテムでの収益化を加速
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なぜ「電動」なのか? フェラーリが考える“不都合な真実”

フェラーリのオーナーにとって、数千万円のスーパーカーに重いスキーバッグを積み込んだり、走行中にバッグが左右に踊ったりすることは「耐え難い苦痛」である――。

フェラーリのエンジニアたちがそう考えたであろう特許が出願されたことが明らかに。

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特許の内容: motorized couplings(電動カップリング)

今回判明した特許は、車内に設置された「電動バー」が特徴で・・・。

  1. 自動引き込み: シートを倒した隙間にバッグを差し込むと、モーターがバーを介してバッグを奥へと引き込みむ
  2. 鉄壁の固定: 目的地までのワインディングで「激しい走り」をしても、荷物が1ミリも動かないよう電動でロックする

アパレル・ライフスタイルブランドとしてのフェラーリ

フェラーリはもはや「クルマを売るだけの会社」ではなく、現在、フェラーリの収益の柱となりつつあるのはF1チームのスポンサー料や分配金、そしてこのような「周辺商品(マーチャンダイズ)」であることがよく知られています。※それでもまだ収益の70%程度は車両とパーツ類であるが、フェラーリはレストラン含め事業を多角化したいというコメントを出している

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そして現在であっても(今回のような車両固定式ではないものの)フェラーリのクルマへとぴったりと収まるラゲッジセットが販売されており、もちろんこれらは「非常に高価な」オプションです。

なお、プロサングエ用のラゲッジセットは(今回ルーチェのデザインにて知られるようになった)LoveFromの共同創業者、マーク・ニューソンの監修によるもので、非常に高いデザイン性を持つことが知られていますね。


導入が予想されるモデル

そして今回特許出願されたシステムは、荷室の広い以下のモデルでの採用が予想され・・・。

  • Purosangue(プロサングエ): フェラーリ初の4ドア4シーター。スキーやゴルフへの需要が最も高い
  • 12Cilindri(12チリンドリ): 最新のV12フラッグシップ。長距離GT(グランドツアラー)としての利便性を向上
  • 次世代EVスポーツ(ルーチェ): 現在開発中のフェラーリ初となるEVモデルにも、この手のハイテクギミックが搭載される可能性が非常に高い
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フェラーリが目指す新境地とは

今回の特許が実現すれば荷物の積み込みが便利になる一方、モーターや制御ユニットが増えることで「車重の増加」がもたらされることに。

これはつまり、「軽さこそ正義」とされたスーパーカーの哲学が、「重くなっても、それ以上に快適でエクスクルーシブであること」へとシフトしていることを示唆していますが、これはフェラーリの姿勢が変化したというよりは「方向性が多様化しただけ」であるとも考えられます。

実際のところ、フェラーリは現在のラインアップ間においてもモデルごとに異なるターゲットを明確に設定し「車種ごとの役割」を明確にしていて、そしてローマでは「エレガント路線」を採用したこと、ローマ・スパイダーにて「ソフトトップ」を採用したこともそのあらわれといっていいのかも。

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要はフェラーリの各モデルがそれぞれの役割に従って進化していると言ってよく、そしておそらくルーチェでは「これまでのフェラーリの枠にとらわれない」新しい価値観が提示されるものと思われ、そこに期待したいと思います。

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