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| BMWはX5にて「新世代のラグジュアリー」を定義しようとしている |
そしてこの新型X5は「再び」SUVのベンチマークとなるのかも
1999年に「プレミアムSUV(BMWでの呼称はSAV:スポーツ・アクティビティ・ビークル)」という新ジャンルを切り拓き、世界の自動車市場を牽引してきたBMW「X5」。
その大ヒットモデルがついに第5世代(G65型)へとフルモデルチェンジを遂げることとなり、今回の新型X5における最大のトピックは、BMWの次世代EVシリーズ「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」で培われた最先端デザインと言語、そして革新的なデジタル技術を贅沢に融合させた点。
さらには「ガソリン車」の域を超え、1つのモデルにBEVや水素燃料電池を含む「5つのパワートレイン」を詰め込むという、ブランド史上初の壮大な挑戦に打って出ることとなり、ラグジュアリーSUVのベンチマークがどのように進化したのか、判明したばかりのスペックや革新機能について見てみましょう。
なお、公式画像だと「グレー」がX5 60 xDrive、「グリーン」がX5 40 xDrive、「シルバー」がX5 M60e xDriveとなっています。

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この記事の要約
- 初の「5種の」パワートレイン展開: 第5世代(型式:G65)となる新型X5は、ガソリン、ディーゼル、PHEVに加え、初の純電動「iX5」、そして量産初の水素燃料電池車「iX5 Hydrogen」という5つの異なる駆動技術を同一モデルでラインナップ
- 航続距離は驚異の最大845km: 初のバッテリーEV(BEV)となる「iX5 60 xDrive」には、新開発の第6世代eDrive技術(120mm高円柱セル・800Vテクノロジー)が投入され、最大845kmのロングレンジと充給電(V2H/V2L)に対応
- 次世代「水素」モデルもカウントダウン: 後追いで投入される「iX5 Hydrogen」は、第3世代の燃料電池システムと床下のフラットストレージ技術により、コンパクトな構造ながら最大750kmの航続距離を実現する
- ノイエ・クラッセのデジタル空間を完全移植: インテリアには、フロントガラスの横幅いっぱいに情報を投影する「BMWパノラミック・ビジョン」や、自動車業界初となる「天然スレート(粘板岩)」のインテリアパネルを採用
- 2026年11月よりグローバル展開開始: 米国スパータンバーグ工場で2026年8月から生産が開始され、11月後半にガソリン/ディーゼル仕様が市場投入。EVおよびPHEVは2027年初頭に発売予定

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新型BMW X5:詳細
BMWグループが発表したプレスリリースによると、新型X5はまさに同社の技術的ショーケースとなっており、開発担当取締役のヨアヒム・ポスト博士は「新型X5はノイエ・クラッセのテクノロジーと、これ以上ない幅広い駆動システムという恩恵を受け、再びクラスのベンチマークを設定することになる」と強い自信を覗かせることに。
生産は歴代のX5を支えてきた米国のスパータンバーグ工場が担当し、2026年8月から本格的な量産が開始され、まずは2026年11月後半に内燃機関モデルから市場ローンチが始まることとなりますが、追って2027年の初頭にフル電動の「iX5」およびプラグインハイブリッドモデル(PHEV)が投入されるというタイムラインとなっています。

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なお、iX5が生産される新設のバッテリー工場は通常の操業において化石燃料を一切使用しない設計となっており、車両そのものだけでなく「製造プロセスにおけるCO2削減」という、昨今極めて重視されるサステナビリティ(持続可能性)を高いレベルでクリアしているとされ、「人型ロボット」が稼働していることでも知られていますね。
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車種概要、性能・デザイン・スペックなどの特徴、市場でのポジショニング
新型X5の最大の武器は、競合するメルセデス・ベンツGLEやポルシェ・カイエン、レクサスRXといった並み居る強豪に対し、「ユーザーのライフラインや地域のインフラに合わせ、あらゆるパワートレインを同一のラグジュアリーパッケージで選べる」という圧倒的な選択肢の広さにあり・・・。

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新型BMW X5(第5世代・G65)判明スペック・特徴一覧
| 項目 | 詳細仕様および先進機能 |
| 型式コード | G65(第5世代) |
| ラインナップ(パワートレイン) | ① ガソリン(48Vマイルドハイブリッド) ② ディーゼル(48Vマイルドハイブリッド) ③ プラグインハイブリッド(PHEV:「X5 50e」「X5 M60e」) ④ バッテリーEV(BEV:「iX5」「iX5 60 xDrive」) ⑤ 水素燃料電池車(FCEV:「iX5 Hydrogen」※後日導入) |
| BEV(iX5 60 xDrive)航続距離 | 最大 845 km(第6世代eDrive / 120mm高円柱セルバッテリー) |
| BEV充電テクノロジー | 800V高電圧システムによる超急速充電、双方向充電(V2L/V2H)対応 |
| FCEV(iX5 Hydrogen)航続距離 | 最大 750 km(第3世代燃料電池システム / 床下フラットストレージ) |
| エクステリア注目装備 | ・垂直キドニーグリル「Iconic Glow」 ・初採用の「ダブルX」ライトアイコン ・タッチするだけで電動開閉する「BMWウイングレット(埋込型ドアハンドル)」 ・最大23インチの専用ホイール |
| インテリア革新装備 | ・世界初:天然スレート(粘板岩)およびガラスのデコレーションパネル ・フロントガラス全幅に投影する「BMWパノラミック・ビジョン」 ・BMW オペレーティング・システム X(OS X) |
| 先進シャシー・安全技術 | ・前後重量配分 約50:50 / アダプティブ・サスペンション標準装備 ・ロール安定化機能付き「アダプティブ・シャシー・コントロール・プロ」 ・BMW Soft-Stop(極上の滑らかさを実現する自動停止機能) |

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デザインについては現行モデルと未来との「橋渡し的」な印象ではありますが、ノイエクラッセ特有の小さなフロントグリル、そしてそれに繋がる「横長キドニーグリル」風のヘッドライトが特徴的。
なお、デイタイムランニングランプはX5ではじめて投入される「X」シグニチャーを持っており、しかしこれが今後「Xモデル」全般に波及するのか、あるいはX5のみにとどまるのかはちょっとナゾ。
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そしてなんといっても驚かされるのはこの「ドアハンドル」で、ほかメーカーの新型車のような「格納型」ではなく、フェラーリ・プロサングエ(後部ドア)など一部のクルマに与えられる「ウイング型」ノブを採用しています(外観をすっきりさせる目的もあるが、やはり主目的は空力性能の向上)。

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テールランプも「ノイエクラッセ風」ではありますが、X5特有の要素が盛り込まれているようですね。

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ちなみに「M」仕様ではMカラーがドアミラーへと再現されることに(ミラーの端もウイング形状)。

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1. バッテリーEV「iX5」と、未来を拓く「水素」の可能性
EVモデルの「iX5 60 xDrive」には、BMWが社運を賭けて開発した第6世代の「eDriveテクノロジー」が初搭載されています。
新形状となる高さ120ミリメートルの円柱型バッテリーセルを採用してエネルギー密度を劇的に向上させ、これによって最大845kmという従来のEVの常識を覆す航続距離を叩き出していますが、さらに800Vシステムによる超高速充電に加え、災害時などに車から家に電力を戻せる「双方向充電」も標準装備している、とのこと。

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また、環境先進国や長距離移動の多い層に向けて用意された「iX5 Hydrogen(水素燃料電池車)」は、新開発の床下フラットストレージ技術によって居住空間を犠牲にすることなく最大750kmの航続距離を確保。
約3分〜5分でのスピード水素補給を可能にしており、マルチパスウェイ(全方位)戦略を掲げるBMWらしい、次世代ラグジュアリーの新しい回答と言えそうです。
2. 世界初、本物の「岩(スレート)」を纏ったインテリア
デジタルとラグジュアリーの融合も見逃せず、コックピットのダッシュボードには、自動車業界としては世界初となる「天然のスレート(粘板岩)」をオプションとして用意しており、本物の石やガラスが持つソリッドで洗練された質感が近未来的なデジタル大画面と見事なコントラストを描くこととなりますが、BMWが「なんとかライバルと差別化しようと考えていること」「サステナブルな素材で高級感を演出しようとしていること」がわかりますね。

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そして「クリスタル」もまたBMWが好んで用いる素材であり・・・。

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その適用範囲がさらに広がっているという印象。

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インフォテインメント系にはフロントガラスの最下部全体を巨大なディスプレイに変える「BMWパノラミック・ビジョン」を搭載し、ドライバーだけでなく、助手席のパッセンジャー(専用スクリーンを初設定)も同時に最先端の「BMW Operating System X」によるデジタル体験を共有できるようになっています。

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3. 「カックンブレーキ」を過去にする「BMW Soft-Stop」
新型X5は、伝統の「前後重量配分 50:50」と標準のアダプティブ・サスペンションによって、巨体を感じさせない俊敏なフットワークを維持しており、さらには高度な運転支援システム(Level 2)と人間による運転の境界線を無くす「BMW Symbiotic Drive(シンビオティック・ドライブ)」を搭載。
EVおよび水素モデルには、知能化された制御のコアである「Heart of Joy(ハート・オブ・ジョイ)」を介し、「BMW Soft-Stop(ソフト・ストップ)」と呼ばれる新機能が組み込まれることに。
これはクルマが停止する瞬間の前後の揺り返し(カックンブレーキ)を車両が自動で完全にいなし、これまでのBMWの歴史の中で最も滑らかで、まるでベテランドライバーが操っているかのような極上の停止フィールを乗員に提供する技術だと説明されています(これは意外に重要かつ重大なトピックかもしれない)。

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結論
今回発表された第5世代の新型BMW・X5は、単なるラグジュアリーSUVのモデルチェンジに留まらず、自動車メーカーがこれから迎える「マルチパワートレイン時代」の教科書とも言える仕上がりだといえるもの。
多くの自動車メーカーが「車種ごとに決まった単独のパワートレインを組み合わせる」中、BMWは「あらゆる動力源を1つの最高級パッケージに包み込む」という圧倒的な技術力と全方位の包容力で市場を圧倒しにきたというのが今回の新型X5における戦略であり、「EVに興味はあるが航続距離が心配」「将来的には水素も試したい」「やはり信頼のディーゼルやPHEVで遠出したい」──新型X5は、都市に住む最先端のトレンドセッターから大陸を横断するタフなエグゼクティブまで、すべての人のワガママに「1台の車」で答えてくれるというわけですね。

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