| そのレア度はフェラーリよりも上 |
マセラティのボス、ハラルド・ウエスター氏がオートカーに語ったところによると、「MC12のような限定モデルを出すかもしれない」とのこと。
ただ、「今は準備が整ってはいない」という但し書き付きです。
マセラティMC12はエンツォフェラーリのマセラティ版とも言える車であり、ホモロゲーション取得のために25台のみ製造された車(ボディカラーはホワイトとブルーのツートンのみ)。
今回の話だと、マセラティのボスとしてはハイパフォーマンスカーの発売を考えているものの、現在の1100名という小規模な人員ではそれに対応できないだろうとも考えているようですね。
マセラティはレヴァンテを発売したばかりですが、その後もアルフィエリ、グラントゥーリズモの新型など様々なプロジェクトがあり、現状は「落ち込んでいる販売を建てなおすほうが先」とも言えます(ギブリ、クワトロポルテの後継モデルにおいても開発が必要)。
なお、そういった「開発リソース」が少ないことを鑑み、マセラティでは同じグループに属するアルファロメオ4Cのプラットフォームを流用し、これも同じグループ企業であるフェラーリのエンジンを搭載することを考えているようですが、アルファロメオ4Cがフェラーリのエンジンとマセラティのデザインを持つと考えると、これは相当に魅力的な車になることが容易に想像できますね。
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わずか11台のみしか生産されていないマセラティMC12GT1が中古で登場。
これは2006のイタリアンGTチャンピオンシップの優勝車とのことで、スクーデリア・プレイチームに所有されていたもの。
マセラティMC12はエンツォフェラーリをベースとしていますが、フェラーリとは異なり「まずレースカーありき」で、ホモロゲーション取得のために造られたことが特徴。
その意味ではエンツォフェラーリよりも過激であり、そして希少な車ではありますね。
今回売りに出されているマセラティMC12GT1は6リッターV12エンジンを搭載し745馬力を発生。
トランスミッションは6MTとなっています。
価格については9,999,999ドル、つまり日本円だと10億円を超える設定で、マセラティとしては最高に近いレベルですね。