| アウディは昔からミドシップ+4WDを研究していた |
アウディが1991年のフランクフルト・モーターショーにて発表したコンセプトカー、「アウディ・クワトロ・スパイダー」。
エンジンをミッドにマウントし、エンジンそのものは2.8リッターV6(172馬力)、トランスミッションは5MT、駆動方式はもちろん4WD。
なお重量はアルミボディ採用によって1100キロ、と非常に軽量に仕上がっています。
デザインとしてはすでに公開されていた「アヴス・コンセプト」との類似性があり、そちらはこのクワトロ・スパイダーの1ヶ月前に公開。
つまりは同時期に開発されていたということになりますが、アヴス・コンセプトはより「スーパー」なスペックを持っている、ということになりますね(アヴス・コンセプトはW12エンジンを持ち、高価になりすぎるという理由で計画を凍結)。
今回のクワトロ・スパイダーについてはそこまで高価ではなく、実際に発売の計画があり、当時「数千台の前受注があった」とされるものの、なぜか現実には発売されず。
なおクローズドボディに見えますが、「スパイダー」の名の通りルーフを取り外すことでオープン化が可能となっています。
この頃のアウディの一連のコンセプトカーを見ていると、アウディがミドシップスポーツカー/スーパーカーに対して強い興味を持っていたこともわかり、これを実現しようとしてランボルギーニを買収(1999年)したということも理解ができますね。
なおランボルギーニの買収によってようやく実現したアウディ製のスーパーカーがR8となりますが、2006年にようやく(R8の発売によって)悲願達成、ということに。
ちなみにこちらはアウディ・クワトロ・スパイダーのスケルトン図。
こちらがアウディR8のスケルトン画像。
やはり一部には関連性があるようにも見え、その意味でもクワトロ・スパイダーはR8の祖先と言えるかもしれません。