>スバル(SUBARU) ■新型車・スパイフォト・ウワサなど

スバル社長「今後はEVに注力。既存モデルのパワートレーンをエレクトリック化する」

2017/05/29

ブルームバーグによると、スバルは「EV/ハイブリッドに今後注力」とのこと。
これによるとスバルは「選択と集中」を進める中で最も注力するのは電動化だとし、2017年度の研究開発費を17%増加させて1340億円へ増額する見込み(2010年には429億円で、どんどん増えている)。

電動化については目下開発を進めている最中とのことですがモーターやバッテリーは当然外部からの供給を受けることになり、そのサプライヤーを選定中。
スバルの吉永社長によると「スバルの車を購入したいと考えても、環境規制でスバルの車が買えないという状態になるのを避けたい」としており、EVやハイブリッドを投入することで将来予想される「ガソリン車の販売規制」に対応するようですね。

なお、これはスバルだけではなくトヨタも同じで、日本メーカーは当面「エレクトリック化」がキーワードになりそうです。

関連投稿
「トヨタはEV開発には及び腰だった」。そのツケが回ってきている現状について考える
スバルは今年100万台の販売へ。しかし米国では販売が増えることで規制が強化されるというジレンマに

スバルは度々報じられる通り、現在のところ米国での業績が非常に好調。
その一方で中国には本格的に参入しておらず、現段階も「様子見」としており、ここは他メーカーと大きく行動が変わるところ。
前出の吉永社長によると「中国での販売は一見好調に見えても、在庫がダブつき先行き不透明」としており、「中国偏重」姿勢を見せる大多数の自動車メーカーと視点が異なるのは面白いですね。
さらにはアメリカ市場については「ピークは過ぎている」とし、「必ずどこかで大きな減速が来る」とも語っており、吉永社長は相当な慎重派と言えそうです。

なお米国で好調の理由としては「アイサイト」はじめとする安全性だとスバルは分析しており、これについては更なるバージョンアップで競争力を維持できる、としています。

もうひとつのスバルならではの特徴「水平対向エンジン」ですが、これについては「エンジンがモーターに変わってもスバルの魅力は変わらない」ようにしたいとのことで、まず「スバルが好き」という気持ちを消費者に持ってもらい、それがあってこその水平対向エンジンだと考えているようですね。

加えて、「スバルだから」選択してもらえるように、EVを投入するにしても「既存車種のパワートレーンをEVに置き換える」方法を採用し、まったくのブランニューモデルとしてEVを投入するわけではない模様。

今後エンジンは「モーター」に切り替わってゆき、となるとパワートレーンにおいては他メーカーと差がなくなる(差別化しにくくなる)と思われます。
その時にはスバル得意、かつ排他性を持つ「水平対向エンジン」「シンメトリカル4WD」は姿を消しており、そうなるとたしかにほかのEVと差別化すべき要素、消費者が購買理由として挙げる要素として「スバルだから」という部分を伸ばしてゆく必要がありそうですね、

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->スバル(SUBARU), ■新型車・スパイフォト・ウワサなど
-, ,