| ただし納車は2026年以降、実際に発売できるかどうかはわからない |
そのデザインはイタリアにて、そしてフェラーリの要素も随所に見られる
さて、カリフォルニア拠点のEVスタートアップ「ドラコ」。
今回はその第一弾となる「GTE」に次ぐ第二のモデル「ドラゴン」を発表していますが、これは2,000馬力という出力、巨大なガルウイングドアを持つピュアエレクトリック(ハイパー)EV。
このドラゴンは全長5,050ミリ、全幅2,050ミリ、全高1,600ミリという大きなボディサイズを持ち、しかしその重量は2,254kgだとアナウンスされています。
ちなみにこのボディサイズはテスラ・モデルXよりも(全高を除いて)やや大きく、しかしモデルX P100Dはこれよりも255kg重いので、ドラゴンは相当に軽いEVだということもわかります。
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ドラコ・ドラゴンはこんなクルマ
なお、このドラコ・ドラゴンの軽量性を実現している最大の理由は「カーボンファイバー製モノコックを持つ」ということ。
従来のSUVと比較して、シャシー重量を50パーセント削減しながらも構造剛性を2倍に高めており、フロアに敷き詰められたバッテリーは、EPAによる推定航続距離420マイル(676km)という性能を発揮し、500kWの充電に対応するとされています(ただしバッテリー容量については説明がなされていない)。
このドラコ・ドラゴンは「イタリアンデザイン」を持つとアナウンスされていますが、たしかにセクシーかつワイルドなデザインを持っていて、低くシャープなスタンス、鋭いヘッドライト、巨大なガルウイングドア、大きなホイールアーチ(ホイールは23インチ)など、まるでコンセプトカーがそのまま路上に解き放たれたかのよう。
なお、フロント先端からエアを取り入れ、そのままフロントフード上を流すという手法や、Cピラーに相当する部分の「ヒドゥンピラー」、そしてフライングバットレスなど、フェラーリ各世代における特徴も見え隠れするようですね。
ドラコ・ドラゴンは驚愕の運動性能を持っている
搭載されるエレクトリックモーターは4つで、合計出力は上述のとおり2,000馬力、0−100km/h加速は1.9秒、ゼロヨン9秒、最高速度322km/h以上という行学のスペックを実現しており、ハイブリッド、EV、ガソリンといういずれのパワーユニットを搭載するSUVと比較しても、加速・最高速ともに大きくライバルを凌駕しています。
ちなみに、現在「最速SUV」のタイトルを保持しているテスラ モデルX プレッドは1,020馬力を発生し、0-100km/h加速は2.5秒、クォーターマイル(ゼロヨン)は9.9秒、最高速度は262km/h。
ただしテスラ・モデルX プレッドの数値についてはすでにその実現性が証明されており、しかしドラコ・ドラゴンのそれは「推定値(目標値)」なので、実際にこれを実現できるかどうかは不明です。
ドラコ・ドラゴンに採用されるアダプティブサスペンションは、選択したモードに応じて地上高が変化し、舗装路では6.4インチ(163mm)、通常走行時では8.4インチ(213mm)、オーバーランドでは最大2.4インチ(315mm)へと変更可能。
ブレキーシステムは、フロントが10ピストンキャリパー+420mmディスク、リアが6ピストンキャリパー+410mmディスク(いずれもカーボンセラミックローター)を持っています。
乗車定員は5名、そしてトップとボトムがフラットになったステアリングホイール、デジタルメーター、17.1インチという大きなサイズのタッチ式インフォテイメントスクリーンを持っていますが、ドアミラーの代わりに「カメラ」を備えるため、ダッシュボード両端にはその映像を映し出すモニターが埋め込まれているようですね。
なお、「非常に現実的な仕様」を持っていることでもわかるとおり、ドラコ・ドラゴンはこのまま市販化されることになり、現在予約金500ドルにて受注を開始しています。
気になる価格は29万ドル(約4100万円)で、先に発売されたドラコGTEの125万ドルに比べるとかなり安い設定。
なお、ドラゴン「ファーストエディション」も発表されており、こちらは5,000ドルの保証金が必要となり、限定台数は99台限定だとアナウンスされています。
ただ、納車までには相当な時間を要するようで、「納車は2026年以降」、そして生産は年間5,000台に絞られるようですね。
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