| マクラーレンは現在の体制になるまでに色々なチューンドカーを製作していた |
ダッジ・バイパー、フォード・マスタングなどアメ車のチューンを手掛けたことも
さて、マクラーレンが現在の市販車部門「マクラーレン・オートモーティブ」を設立する前には様々なチャレンジを行っており、今回紹介するダッジ・バイパーのカスタムカー「ダッジ・バイパーASC・マクラーレン・ダイヤモンドバック」もそのひとつ。
アメリカン・スペシャリティ・カーズ経由にてたった1台だけ製造されており、つい先日ネットオークションに出品され、166,777ドル(現在の為替レートで約2210万円)という高値にて落札されています。※以前は3300万円くらいで販売されていたことがある
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ダッジ・バイパーASC・マクラーレン・ダイヤモンドバックが製造されたのは2006年
記録によると、このダッジ・バイパーASC・マクラーレン・ダイヤモンドバックが製造されたのは2006年で、もともとは通常のバイパーであったものの、マクラーレンが手を入れることでフロントスプリッター、ロッカーパネル、サイドベント、リアフェイスなど、多くのパーツがカーボンファイバーと入れ替えられることに。
ホイールサイズは19インチ、タイヤはフロント275/35、リア345/30のミシュランパイロットスポーツ。
サスペンションもローダウンされ、ブレンボ製の強化ブレーキが装着されています。
搭載されるエンジンは8リッターV10(もちろん自然吸気)で、マクラーレン・パフォーマンス・テクノロジーズによってチューンがなされ、出力は615馬力へ。
10連スロットルが大迫力
見てのとおり、スロットルボディが改造されてボンネットから”トランペット”が顔をのぞかせます。
おそらく「スゴい吸気音を聞かせるんだろうな」という感じ。
リアフェイシアはすべて織柄の見えるネイキッドカーボンへ。
エキゾーストシステムはワンオフのステンレス製(サイド出し)。
このサイドギルはメルセデス・ベンツSLRマクラーレン(2004年〜2009年)にも見られる意匠であり、当時のマクラーレンの一つのトレンドだったのかもしれませんね。
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ホイールは3ピース、センターキャップには「バイパー」。
エンジンルーム内のホースにはステンレス製メッシュが使用されるなど、レーシングカーっぽい仕上げも見られます。
この10連スロットルのトランペットはどうやら手曲げのようで、微妙に向きが揃っていないところが「ご愛嬌」。
ヘッドカバーには「Powerd By McLaren」のプレートも。
インテリアは見たところノーマルのようにも見えますね。
そしてこの「分厚い」バケットシートはいかにもアメリカ的だと思います。
トランスミッションは6速マニュアル、そしてリミテッドスリップデフを介して後輪を駆動。
走行距離はわずか129km(80マイル)にとどまっており、これまでの持ち主はこのダッジ・バイパーASC・マクラーレン・ダイヤモンドバックを大事にガレージにしまっていたということもわかります。
バイパーは生産終了以降どんどんその価値を上げており、このバイパーASC・マクラーレン・ダイヤモンドバックも次回オークションに出品されるときはもっと高値で落札されることになるのかもしれませんね。
ダッジ・バイパーASC・マクラーレン・ダイヤモンドバックを紹介する動画はこちら
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