| それでもボクらはその勇敢な行為を永遠に忘れない |
アメリカのチューニング市場においてはエンジンスワップが盛んですが、同一メーカーのエンジンだけではなく、異なるメーカーのエンジンを載せる例も多数。
よくあるのは「クラシックミニにホンダの4気筒(とくにタイプRの)エンジン」「フォルクスワーゲン・ビートルにスバルの水平対向エンジン」というもの。
しかしそれらに満足せず、ときには「異なる形式」のエンジンやパワーユニットを載せる人々もいて、ガソリンエンジンを「エレクトリックモーターへ」交換しれしまうツワモノもいるようです。
エンジンサイズ、排気量ともに大幅にダウンサイズ
そして今回紹介するのはなんとシボレー・コルベットにマツダRX-7(FD3S)のロータリーエンジンをスワップしてしまったクルマ。
しかもこのコルベットはハイパフォーマンスグレードの「Z06」で、つまりはもともとの強力なエンジンを捨ててロータリーエンジンへと載せ替えた、ということに。
アップされた動画では、コルベットにロータリーエンジンを積み込むために補機類をワンオフで制作する様子も見られ、エンジンスワップは想像するよりもずっと大変な作業であることもわかります。
インタークーラーやパイピング、エキゾーストシステムももちろんワンオフ。
もともとのV8エンジンに比較すると、ロータリーエンジンは非常にコンパクトなこともわかりますね。
なお、アメリカンマッスルな5.7リッターV8が「1300ccの」ロータリーエンジンに置き換わったということになり、「1300ccのコルベット」がここに誕生。
このエンジンスワップはコルベットのイベント「LSフェスト」にあわせて行われたもので、しかしイベント開催までの時間は48時間のみ。
よって作業は突貫工事にて行われています。
もちろん「前例のない」エンジンスワップは簡単には行かず、テストにてオイルが吹き出してエンジンベイがオイルだらけになるなどのトラブルがあったものの、なんとかイベント直前にはカスタムが完成したようですね。
こちらがそのエンジンスワップを行う動画です。
そしてこちらがLSフェストに参加した動画。
「LS」とはコルベットに積まれるGM製LSエンジンから来ていると思われますが(コルベットのエンジンはLTが中心ではある)、その神聖なるLSエンジンを捨ててコルベットのミーティングに参加することに。
日本だとこういった行為を行うと「聖域を汚した異教徒」なみの扱いを受ける可能性があり、しかしそこはアメリカといった感じで「非常におおらか」。
多くの人がこの「ロータリーエンジン搭載コルベット」に興味を示し、そのチャレンジを讃えている様子もわかります。
なお、ロータリエンジンのスワップというと、いつも思い出すのがこのBMW M6。
なんと「6ローター」まで拡大したロータリーエンジンを搭載しています。
こちらは逆に、マツダRX-7にコルベットのV8エンジンをスワップした車両。
よくRX-7にコルベットのエンジンが入ったな、と関心させられますね。
VIA: Rob Dahm - YouTube