| ただでさえ生産が追いついていないC8コルベットの人気がさらに高まりそうだ |
そのサウンドはフェラーリが失った「自然吸気V8フラットプレーンクランクエンジン」そのもの
さて、シボレーがついにコルベットZ06のティーザーキャンペーンを開始。
現在のコルベットにおけるラインナップは「ベースグレード」のみですが、今後については以下のようなモデル展開が予定されていると言われ(予想)、そのうちの「Z06」が今回登場することになるわけですね。
モデルイヤー | グレード | エンジン | 出力 |
2021 | 右ハンドル(ベースグレード) | LT2/6.2リッター 16バルブ OHV | 495馬力 |
2022 | Z06 | LT6/5.5リッター 32バルブ DOHC | 650馬力 |
2023 | グランスポーツ | LT2/6.2リッター 16バルブ OHV+ハイブリッド | 600馬力 |
2024 | ZR1 | LT7/5.5リッター ツインターボ DOHC | 850馬力 |
2025 | ZORA | LT7 HP1/5.5リッター ツインターボ DOHC+ハイブリッド | 1000馬力 |
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新型コルベットZ06はこんなクルマになりそうだ
なお、現時点では新型コルベットZ06についてわかっていることは非常に少なく、すべては予測そして憶測の範囲。
5.5リッター、そしてフラットプレーンクランクを持つV8エンジンを搭載することはほぼ確実で、このエンジンはコルベットのレーシングカー「C8.R」に積まれるエンジンと並行して開発されているとも報じられます。
おそらく出力は620-650馬力に達すると思われますが、現在の495馬力(502PS)版のコルベットであっても非常に高いパフォーマンスを誇っており、このZ06は文字通りスーパーカーを圧倒するだけのポテンシャルを秘めているのかもしれません。
外装に関しても当然ながら変更が予想され、より攻撃的なフロントバンパー、エアロダイナミクスを意識したサイドスカート、ダウンフォースを最大化するためのリアウイングやディフューザーが追加されることになると推測されており、数々のスパイフォトを見る限りではC8.Rに近い外観が与えられるであろうこともわかります。
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新型コルベットZ06に積まれるV8エンジンにはフラットプレーンクランクが採用
そしてこのコルベットZ06に積まれるエンジンについては「フラットプレーンクランク」が採用されることになり、これもまた「モータースポーツ直結」となる技術。
このフラットプレーンクランクについて、それぞれ中心から180度の角度に上下(反対側)へクランク形状が伸びているという形状を持っていて(つまり平たい=フラット)、これが何を意味するのかということですが、点火が「等間隔」で行われるため、「ひとつのシリンダーで爆発が起きて排気を行う」という行程が排気干渉を受けずスムーズに行われる(抜けがいい)わけですね。
フラットプレーンクランクの対義語はクロスプレーンクランクですが、これは一般に「90度ごと」に行われるということに(不等間隔)なり、これは「エンジンの(シリンダーごとの)爆発タイミングが分散される」ために振動やノイズが分散されることになるものの、そのぶん排気干渉が生じます。
このフラットプレーンクランクについては技術的には難しいものではなく、しかし振動が大きかったり、それに起因してパーツの劣化が速く進んだりというデメリットがあり、よってレーシングカーに採用されていても「(快適性が重視される)市販車には採用しにくい」という現状があるわけですね(そのためにエンジンマウントを柔らかくすると、せっかくのフラットプレーンクランクの意味がなくなる)。
そのため現状では、このフラットプレーンクランクを採用するV8エンジン搭載の市販車は「モータースポーツと密接な関連性がある」フェラーリくらいだと言われますが、今回シボレーは「コルベットZ06」にてこれに対抗するということになりそう。
このたび公開されたティーザー動画では、現在の「ターボエンジンを積むフェラーリV8モデルが失ってしまった」自然吸気エンジン、そしてフラットプレーンクランク採用V8エンジンならではのサウンドを聴くことが可能です。
シボレー・コルベットZ06のティーザー動画はこちら
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