| 価格設定がかなり強気に思えるが、EVは現時点で高くならざるを得ない |
フォードはマスタングをエレクトリック化し、かつSUV化した車両を発売すると報じられています。
ただし今回紹介するのはフォード自身によるものではなく、イギリスのチューナー、「チャージ・カーズ」によるクラシックマスタング風の外観を持つピュアエレクトリックカー。
まずは画像そして動画のみのリリースですが、実車はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて公開されるようですね。
デザインはフォードから正式に許諾を得たもの
このチャージ・カーズによる「エレクトリック・マスタング」の面白いところは、フォードより正式にデザインに関するライセンス供与を受けて「最新のプラットフォームをベースに」新しく製作しているところ。
つまりはクラシックマスタングをレストアしてEVにコンバートしたわけではないということになりますが、これは信頼性が高いということ、ベース車とするために高価なクラシックマスタングを探してこなくてもいい、ということを意味します。
なお、プラットフォームについてはどういったものか不明ですが、イギリスにはライセンスを受けて独自にホワイトボディ(ドンガラ)を供給する会社がいくつかあり、以前にクラシックミニのボディを「新規に」製造するメーカーが話題になりましたね。
走行性能も申し分なし
構造としては4輪それぞれをモーターで駆動する「4モーター」で、総出力は536HP。
バッテリーは64kWh(けっこう大きい)とのこと。
これによってエレクトリック・マスタングは0-100キロまでを3.99秒で加速し、最高速度は240km/hをマーク。
一回の充電あたり走行可能距離は322kmだとアナウンスされています。
そして外観はクラシカルながらもインテリアは「最新」。
動画でしか確認することができないものの、このエレクトリック・マスタングはダッシュボードに大きなディスプレイを持ち、駆動方式やサスペンションモード等の設定が可能。
外観についてはクラシックマスタングの外観とイメージを引き継ぎながらもヘッドライトにLEDを採用するなど「各部は現代風」。
非常に魅力的なクルマではありますが現在のところ装備の詳細については公開されておらず、グッドウッドでの正式発表を待つしかなさそう。
なお、価格についてはすでに公開されており、車両価格はなんと4100万円。
限定499台のみの生産だと言われますが、無名のメーカーがこの価格で499台を売り切るのは(マスタングの外観を借りたとはいえど)けっこう難しいのでは、とも考えています。
ちなみにチャージ・カーズはこのエレクトリック・マスタングについてき「オープンモデル」の販売も計画しているといい、かなり強気の計画だと言えそうですね。