| プレミアムカーに続き、コンパクトカーも制覇? |
さて、25,000ドル(日本円で約260万円)以下のピュアエレクトリックカーを発売するとして話題になったテスラ。
現在この新型車は「モデル2」と言われているようですが、その登場は思ったよりも早く、2022年には中国はもちろん北米でも販売されるのでは、と言われている模様。
現時点ではあくまでもウワサレベルでしか無いものの、2021年3月には上海ギガファクトリーにおける生産の認可が降り、2021年11月の広州モーターショーにてプロトタイプが公開される、とも。
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テスラは2006年からこの計画を持っていた
なお、今回公開された動画によれば、テスラは2006年からこの「モデル2」の計画を持っていたとのこと(真偽はわからない)。
テスラは2008年にその第一号車「ロードスター」を発売していますが、今回の主張が正しければ「第一号車の発売に先駆けて普及価格帯までのロードマップを描いていた」ということに。
テスラ最初のクルマである「ロードスター」は約1000万円というプライスタグを抱え、しかもコンパクトなオープンそして2シーターというマニアックなクルマ。
当時はハイブリッドカー全盛であり、エレクトリックモデルと言うと「エコ」という認識、そしてクルマとしての楽しさ、その他様々なことを「あきらめ、我慢して」乗るのが当然だと思われていたわけですね。
そういった時代にオープン2シーターという衝撃的なパッケージングで登場したのが「テスラ・ロードスター」ということになり、その後2012年に登場したのが「モデルS」。
こちらも1000万円クラスと高価なクルマではあるものの4ドアサルーンという一般的なパッケージングを持ち、居住空間や走行距離、なによりパフォーマンスも「ガソリン車よりも上」。
日産リーフ、三菱アイミーブ等の「節約志向」イメージの強いEVばかりであった中に「ラグジュアリーで、ガソリン車にできてこのクルマにできないことはなにもない」モデルSの登場はやはり衝撃的であり、その後にはSUVボディを持つモデルXを発売。
さらに2019年にはコンパクトで安価なモデル3を発売することになりますが、これまでの流れだと「小さい市場における高価な車(ロードスター)」→「大きな市場における高価な車(モデルS/モデルX)」→「大きな市場における安価なクルマ(モデル3/モデルY)」へとシフトしており、今回のモデル2については「大きな市場のさらに安価なクルマ」。
まずは高価な、そして特殊なクルマを発売することでインパクトを与え、徐々に「実利」を求めて普及価格帯に移行するという構想を2006年に持っていて、それを実現してきたのだとすると、まさに「恐るべしテスラ」ですね。※利益単価の縮小は「販売台数」でカバーするものと思われる
モデル2は200万円以下で購入可能?
なお、現在アメリカではバイデン大統領のもとEVの販売促進策が導入されることになるものと思われ、となると期待できるのが「購入補助金」。
動画によると、これを考慮すればモデル2が「200万円以下」で購入できるといい、となるともうこれは完全にガソリン車と競合するレベル。
北米ではガソリンエンジン搭載コンパクトカーの価格がおよそ150万円〜からだとされ、まだまだ50万円程度の開きはあるものの、ランニングコストの差、売却時の(テスラの)リセールの良さ等を考慮するに、十分にその差を埋めることができるのかもしれませんね。
参考までに、テスラは国内でのモデル3の価格を一部引き下げており、「スタンダードレンジプラス」だと429万円に。
しかしこちらにはクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金が適用されるため、実際には「389万円で」購入できるということになり、これは相当なインパクトがあると思います(そのほか、環境性能割等を考慮すると、同価格帯のガソリン車に比較すると安く買えるということになる)。
テスラ・モデル2が「200万円以下で購入できる」とする動画はこちら
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参照:Andy Slye