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テスラ・ロードスターは発表から8年が経過するも「いまだ発売されず」。それでも予約金750万円で受注を継続しているナゾ

Image:Tesla

| 「いつかは」テスラ・ロードスターが発売されるのは間違いないと考えているが |

現時点ではその時期はもちろん、その価格すらもわからない

さて、テスラCEO、イーロン・マスクCEOは「ええと、私は約束を守ることに対しては問題ありです」と自身でも述べる通り、とくに新型車の発売や(自動運転などの)サービス開始に関しては課題が報じられています。

実際のところ、サイバートラックの発売も大きく遅れたものの、それ以上にのびのびになっているのが「ロードスター」の市場投入。

テスラ・ロードスター
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テスラ・ロードスターは2017年に発表されている

そしてこのテスラ・ロードスターの発表は2017年になされており、しかし現在に至るまで発売がなされておらず、つまりは「8年間なにもないままに経過」しているというのが現状です。

テスラの名誉のために付け加えるならば、もともとロードスターの発売予定は2020年であったので、正確には「5年遅れ」となりますが、それでも遅れに遅れているのは間違いないということに。

そしてものごとをさらに複雑にしているのが「今でもテスラはロードスターの受注を継続して受けている」という事実であり、公式サイトにて5万ドルの申込金を支払えば今でもテスラは「納車待ち」の列へと並ばせてくれるわけですね。

Tesla-Roadster4

Image:Tesla

ちなみにテスラ・ロードスターの発表から現在に至るまでの概要は以下の通り。

  • 2017年発表時 → 2020年発売予定
  • 2020年 → 「2021年になる」と延期
  • 2021年 → 「2022年になる」と再延期
  •  2022年 → 「2023年になる」とさらに延期
  • 2023年 → 「2024年…もしかしたら2025年?」とイーロン・マスク氏が発言

実現できれば「テスラ・ロードスター」は画期的なクルマである

現在の状況としては、2025年の発売も怪しく、「開発完了が近い」 というコメント以外の具体的な進捗は発表されていませんが、もしこれまでに示されているスペックが実現できればテスラ・ロードスターは非常に画期的なクルマとなることは間違いなく、特に「スペースXパッケージ」として 10基の小型ロケットスラスター を搭載することで、驚異的な「加速力・最高速・ブレーキ性能の向上」「コーナリング性能の強化」がなされると説明されています。※これが現実のものになるのかどうかは不明で、物理的・法規制的に実現可能かどうかも分かっていない

参考までに、テスラはこのロードスターについて、以下のようなスペックを発表しています。

  • 0-60mph(96km/h)加速:1.9秒
  • 最高速度:402km/h
  • 航続距離:620マイル(約997km)
  •  四輪駆動&4人乗り
  •  「スペースXパッケージ」搭載によるロケットスラスター装着が可能
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Image:Tesla

もう一つ参考までに、テスラ・ロードスターの予約プロセスは以下の通り。

  • まずは5,000ドル(約75万円)のクレジットカード払いにて仮予約
  • その後10日以内に追加で45,000ドル(約675万円)を振り込む必要がある
  • 合計50,000ドル(約750万円)を支払うことで正式な予約完了

ただし以下の点には要注意で、要するに「いつ届くかも分からない、価格も不明なクルマに750万円を払う」のだという理解が必要です。

  • 「納車予定の目安」は一切記載なし
  • 「最終的な車両価格」も未発表
  •  「キャンセル・返金ポリシー」についての明確な説明なし

テスラ・ロードスターの発表当時、上記のスペックは驚くべきものでしたが、発売が遅れることで多数のライバルが登場し、相対的にスペック的優位性が希薄化していることも間違いなく、「これ以上発売が遅れるようだと」テスラ・ロードスターよりも安価で、そしてより性能的に優れるEVが登場することになるのかもしれません(少し前までは、リマック・ネヴェーラくらいしか比較対象がなく、価格的にもテスラ・ロードスターに大きなアドバンテージがあったが)。

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参照:CARSCOOPS

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