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【驚愕】デトロイト郊外に「放置」されていたテスラの新車200台、裁判所命令で一斉撤去がなされた背景とは

【驚愕】デトロイト郊外に「放置」されていたテスラの新車200台、裁判所命令で一斉撤去がなされた背景とは

| デトロイト郊外で「放置テスラ」が問題に。市が異例の措置に踏み切る |

テスラの「大量の車両放置」はたびたびニュースとして取り上げられるが

さて、ときどき報じられるのがテスラの車両が「大量に放置されている」という事実。

これはテスラの工場(ギガファクトリー)付近に加え、営業を停止したショッピングモールの駐車場など様々な場所にて「放置」がなされているというもので、つまるところ「テスラのクルマが売れなくなった」「大量に在庫が積み上がっている」というショッキングな事実を示したいがためのものであると考えられます。

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米ミシガン州で200台以上のテスラ車がショッピングモールに放置され、裁判所命令により撤去

今回報じられているのはミシガン州ファーミントンヒルズのショッピングセンター「ハンターズ・スクエア」の駐車場へと「数ヶ月にわたり放置されていた200台以上のテスラ車」。

これらが今回一斉に撤去されることとなったというのが今回のニュースのメインなのですが、これは同市の第47地区裁判所のマルラ・パーカー判事が6月4日に撤去命令を下したためで、市の条例違反であるとして6月25日までの退去が命じられ、しかし市によれば6月19日までにすべての車両が撤去されたとのこと。

最大204台のテスラが駐車場を占拠

今回の一連の騒動の発端は3月11日の住民からの通報にあり、その時点で、「突然20台以上の新車テスラがモールの駐車場に現れた」と報告され、しかしその後には最大で204台ものテスラ車両(サイバートラック含む)が確認されることとなり、周辺住民から不安の声があがっていたわけですね。

なお、「不安」の内容については詳細が報じられていないものの、おそらくはテスラ車を対象とした攻撃や、EVならではの発火リスクを警戒したのではと考えています。

これに加え、報道では「毎日あんなにサイバートラックを見せられたら気が滅入るよ」という地元住民の声も伝えられており、ビジュアル的にも“違和感”があったようですね。

不正な許可? 不動産管理者と市との認識違いも

この一件に関しては不透明さも見え隠れし、というのも施設の管理者は当初、「テスラがこの用途でリース契約を結んでおり、過去に2名の都市計画職員から許可を得ている」と主張していたものの、市のゾーニング(地域規制)担当者は「そのような記録は存在しない」と真っ向から否定。

このエリアのゾーニングでは車両保管のような使用は許可されておらず、よって今回の措置は「地域の景観・治安・生活環境を守るための条例」に基づく正当な撤去命令であったことも報じられています。

「ファーミントンヒルズ市は、住民とビジネスの環境を守るために、条例を一貫して執行しています。」

ファーミントンヒルズ マネージャー ゲイリー・メクジアン

実は近くにテスラの新拠点がオープンしていた

なんとなくスッキリしない今回の事件ではありますが、事の背景には、近隣のウエストブルームフィールドに開設されたテスラの新店舗・サービスセンターの存在があったことも報じられており、この施設はかつてのバーンズ&ノーブル跡地に作られたもので、この施設のオーナーとモールのオーナーが同一人物であることも判明しています。

つまるところ、テスラの新店舗のオーナー(フランチャイズ)が、自身の所有する廃ショッピングモールの跡地に「すでに買い手がついており、納車待ちのテスラを保管していた」だけということになりますが、現地のニュース番組にて、これだけの尺を使用して報じられるところを見るに、影響力を失ったと言われるものの、まだまだテスラのニュース価値は「絶大」なのかもしれませんね。

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参照:CBS Detroit(Youtube)

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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