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テスラのロボタクシーがついに公道デビュー。ただし「招待制」で一般利用不可、「あなたは乗れません」。なお料金は1回あたり670円

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それでもテスラの株価は9%も急騰

イーロン・マスクCEOの資産はこの1日で約1兆5000億円も増加することに

2025年6月23日はテスラファンにとって少し特別な一日となっており、というのもテスラがついに完全自動運転ロボタクシーの試験運用をテキサス州オースティンにて開始したから。

しかし、実際に乗車できるのは招待された”ごく一部のインフルエンサー”のみで、誰でも利用できるというわけではないという事実が多くの人々を落胆させています。

テスラのロボタクシーがついに実走行、でも「あなた」は乗れません

さらに残念だったのは、イーロン・マスクCEOがかねてより予告していた「Cybercab(サイバーキャブ)」とは異なり、今回使用されたのは既存のModel Yであったこと、そしてロボタクシーといっても車内には依然として安全監視員が同乗していること(しかも運転席ではなく助手席)。

ちなみに「助手席に安全員を座らせている」のは、見た目上の“完全無人”を演出するためと考えられていますが、緊急時の操作介入が難しくなるという指摘も出ているようですね(助手席からだと緊急回避のための操作が難しい)。

  • 試験地域:オースティンの「サウスコングレス」地区
  • 台数:10台前後の限定運用
  • 料金:1回 $4.20(約670円)

「本当に安全なのか?」疑問の声も

今回のロボタクシー試験運用は、「完全自動運転が現実になる第一歩」と見ることもできますが、その安全性や透明性に対して疑問の声も多く出ています。

実際、SNS上では“監視員がいながら無人運転を名乗るのはどうなのか?”という批判も見られ、万人が利用できるわけではないことからも「見せかけのロボタクシー」との声も一部では上がっているもよう。

  • 安全監視員が運転操作できない位置にいる問題
  • 選ばれたインフルエンサーだけが対象という不透明性
  • 料金が4.20ドルという、マスク氏の“おふざけ”価格設定

実用化はまだ先か? 今後の課題とは

今回のロボタクシーはあくまでも非常に限定的なパイロット運用であり、広範囲における展開にはまだ多くの課題が残っていますが、それでも今回の運用はテスラの完全自動運転(FSD)戦略の重要なマイルストーンと言え、実際に一部のアナリストは「期待を上回る内容」とし、さらにはテスラの目標株価を引き上げる例もあったと報じられています。※ただ、今回はわずか10〜20台規模の投入にとどまり、「2026年に数十万台」とするイーロン・マスクCEOの計画には程遠い

  • 法規制との整合性(州ごとに自動運転の法的要件が異なる)
  • 安全性の証明と事故時の責任所在
  • サイバーキャブのような”ロボタクシー”専用車両の実用化時期

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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