
| 「デザイン次第」ではあるが、メルセデス・ベンツにとっては大きなヒットの可能性を秘める車種である |
この記事の要約
- 方針転換: 電気自動車(EV)専用モデルと目されていた「ベビーGクラス」に、ハイブリッド仕様が追加される見込み
- CLA譲りの心臓部: 新型CLAに搭載予定の1.5L 4気筒ターボ+モーターのパワートレインを採用か
- 硬派な走りは継承: コンパクトになってもGクラスの名に恥じない、専用プラットフォームによる本格オフロード性能を追求
- 市場の期待: EV需要の鈍化を受け、より現実的でタフな「ハイブリッド・オフローダー」として世界中から注目が集まる
EV限定の噂を覆す「ハイブリッド設定」の衝撃
メルセデス・ベンツが開発を進めている期待のニューモデル、通称「ベビーGクラス(リトルG)」。※画像は現行G580
これまで「完全電気自動車(BEV)として誕生する」と目されてきたものの、ここに来て大きな方針転換が報じられています。
最新のレポートによると、メルセデス・ベンツはこの新型オフローダーにハイブリッド・パワートレインを投入する準備を進めているといい、このニュースは充電インフラや航続距離に不安を感じていた層にとって、まさに「理想のオフローダー」の誕生を予感させるものかもしれません。
CLAの技術を詰め込んだハイブリッド・システム
英Autocar誌の最新レポートによれば、ベビーGクラスには新型CLAに採用されるハイブリッドシステムが移植される可能性が高いとのこと。
このユニットは、Horse Powertrain社が製造する1.5リッター4気筒ターボエンジンをベースとするもので、現時点でのスペックは最高出力188馬力、最大トルク300Nmを発生し、8速デュアルクラッチトランスミッション内に電気モーターを組み込むという洗練されたシステムです。
この「小さな心臓部」が「Gクラス」ゆずりの本格的な四輪駆動システムと組み合わされることにより、街乗りでの燃費性能とオフロードでの力強いトルクを両立させることが期待されているわけですね。
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特徴:サイズは小さく、魂は「G」そのもの
ベビーGクラスは単なる「見た目だけGクラスっぽくした」なんちゃってオフローダーではなく・・・。
- 専用プラットフォーム: 既存の乗用車プラットフォームの流用ではなく、オフロード走行に最適化された専用設計を採用※ラダーフレームが採用されるという話ではある
- 全車4WD: Gクラスのアイデンティティである走破性を維持するため、全モデルで4輪駆動が標準となる見込み
- 生産スケジュール: まずは2027年頃にEVモデルから生産が開始され、追ってハイブリッドモデルがラインナップに加わると予測されている
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予想スペック比較(暫定)
| 項目 | ハイブリッド仕様(予測) | EV仕様(予測) |
| エンジン | 1.5L 直列4気筒ターボ | なし(電気モーターのみ) |
| トランスミッション | モーター内蔵8速DCT | 1速固定 |
| 駆動方式 | 4WD (専用プラットフォーム) | 4WD (専用プラットフォーム) |
| 最高出力 | 約188hp〜(調整の可能性あり) | 未発表 |
| 生産開始時期 | 2027年以降順次 | 2027年内 |
競合比較と市場での位置付け
現在、コンパクトな本格オフローダー市場では「スズキ ジムニーシエラ」が圧倒的な人気を誇り、少し上のサイズでは「ランドローバー ディフェンダー90」が君臨しているという状況。
ベビーGクラスはその中間を埋める「プレミアム・コンパクト・オフローダー」という唯一無二のポジションを狙っているのだと考えられ、特に欧州や日本市場に多く見られるように、無骨なデザインを好みつつも実用的なサイズを求める層にとって、ハイブリッドの選択肢は最強の「買い」要素となりそうです。
結論:ユーザーの「本音」に応えたメルセデスの英断
EVシフトを急いできた自動車業界ではありますが、メルセデス・ベンツは市場のリアルな熱量——つまり「無骨なSUVには、やはりエンジンの鼓動やハイブリッドの利便性が欲しい」というユーザーの声——に柔軟に応える道を選ぶことに。
「ベビーGクラス」がハイブリッドを纏って登場すれば、それは単なる弟分ではなく、本家Gクラスをも脅かす「最も賢い選択肢」になるかもしれません。
ただ、気になる価格については、メルセデス・ベンツの「台数よりも1台あたりの利益を重視する」「Gクラスをサブブランド化し利益を最大化する」という方針からすると”安くはない”ことは間違いなく(Gクラスのピックアップ版の発表も控えている)、そして「独特のポジションに位置し、競合がいない」状況からしても相当に強気な値付けを行ってくるのではと考えられます(そしてその値付けにおいて大量に販売し利益総額を押し上げる計画だと思われる)。
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参考:なぜ「1.5L」なのか?
今回噂されている1.5Lエンジンは単なるコストダウンではなく、グローバル市場(特に中国や欧州)での税制面でのメリットや、ハイブリッド化した際の重量バランスを最適化するための戦略的排気量。
少ない排気量をモーターで補う「電動化時代の四駆」の新しい形であるとも考えられます。
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参照:Autocar


















