
| 1年後の勢力図はさらに「大きく」塗り替えられていることだろう |
ホンダと日産はやはり「合併」しか道がない
2025年度の世界自動車販売ランキングが確定し、中国メーカー3社がトップ10に食い込むという歴史的なパラダイムシフトが起きたことが明らかに。
ステランティスの決算発表(2026年2月26日)をもって出揃った、最新の世界勢力図を見てみましょう。
この記事の要約
- 勢力図の激変: 2025年世界販売ランキングでBYD(6位)、上海汽車(7位)、吉利(9位)の3社がトップ10入り
- BYDが悲願の達成: EV販売台数でテスラを上回り、ついに世界最大のEVメーカーへと登り詰める
- 日本勢の苦戦: トヨタが首位を堅持する一方、日産がトップ10から陥落。ホンダも10位へ後退
- 中国市場の爆発: 中国の自動車市場シェアは世界全体の35.6%に到達。輸出台数も700万台を超え世界1位を独走
デトロイトや日本を脅かす「チャイナ・スピード」
2025年は世界の自動車産業にとって「中国メーカーが主役に躍り出た年」として記憶されることとなりそうです。
長年、欧米日のメーカーが独占してきたグローバル・トップ10の顔ぶれが一気に書き換えられ、トヨタ、フォルクスワーゲン、現代自動車が上位3位を死守する一方、その背後にはBYDを筆頭とする中国勢が猛烈な勢いで迫っていることが明らかに。
これらはかつての「安価なだけのクルマ」というイメージを完全に拭い去り、最新のソフトウェアと圧倒的なEV技術を武器に世界市場を席巻しているという事実がわかります。
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2025年 世界自動車販売ランキング確定版
ステランティスが5位に踏みとどまった傍ら、フォードやホンダ、そして日産が順位を落とす結果となっており、日産はトップ10から脱落、そしてホンダは「ギリギリ」10位へと踏みとどまることに。
2025年 世界販売台数ランキング TOP10
| 順位 | 前年比 | メーカー | 2025年販売台数 | 主なブランド |
| 1 | — | トヨタ | 1,132万台 | トヨタ、レクサス、ダイハツ、日野 |
| 2 | — | フォルクスワーゲン | 898万台 | VW、アウディ、ポルシェ、シュコダ |
| 3 | — | 現代自動車グループ | 727万台 | 現代、起亜、ジェネシス |
| 4 | — | GM | 618万台 | シボレー、ビュイック、キャデラック |
| 5 | — | ステランティス | 548万台 | プジョー、ジープ、フィアット、シトロエン、マセラティ、アルファロメオ |
| 6 | +1 | BYD | 460万台 | BYD、デンツァ、仰望、方程豹 |
| 7 | — | 上海汽車 (SAIC) | 451万台 | MG、栄威、五菱 (合弁含む) |
| 8 | -2 | フォード | 440万台 | フォード、リンカーン |
| 9 | +2 | 吉利 (Geely) | 412万台 | 吉利、ボルボ、Zeekr、ロータス |
| 10 | -1 | ホンダ | 352万台 | ホンダ、アキュラ |
BYDの「EV世界一」と吉利の躍進
- BYDの快挙: 年間販売460万台のうち、純電気自動車(BEV)が225万台を突破。前年比27.8%増を記録し、ついにテスラを抜いて世界一のEVメーカーとなる
- 吉利の5年連続成長: ボルボやZeekrなどを傘下に持つ吉利ホールディングスは初めて年間400万台の壁をクリア。前年比26%増というトップ10内で最大の成長率を見せている
- 輸出の急増: 中国メーカーは国内市場だけでなく、海外市場でも成功。BYDの海外販売は前年比145%増の105万台に達し、世界的なブランドとしての地位を確立する
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背景:政府支援と技術革新の相乗効果
なお、中国勢の快進撃を支えたのは、政府主導の「買い替え促進プログラム(トレードイン)」。
2025年、このプログラムによって約2.6兆元(約57兆円)もの売上が創出され、新車の過半数がBEVやPHEVなどの新エネルギー車(NEV)となったそうですが、改めて中国市場の巨大さを重し知らされる事実です。
ただし中国市場は販売の面において重要であるだけではなく、開発面においてもその優位性を確保しており、VWのオリバー・ブルーメCEOは、ドイツ首相の訪中に同行した際、「中国はもはや単なる販売市場ではなく、人工知能やバッテリー技術におけるイノベーションの源泉であり、世界の標準を形作っている」と高く評価したことも報じられていますね。
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結論:2026年はさらなる激戦の年に
トヨタが1,100万台超という圧倒的な数字で首位を守った2025年ではありますが、中国勢の追い上げは止まる気配がありません。
2026年は、米国トランプ政権の関税政策や欧州の輸入規制など、政治的な逆風が予想され、しかし中国メーカーは現地生産の拡大やさらなるコストダウンでこれに対抗する構えを見せています。
自動車産業の「中心地」は、今まさに欧米からアジア、特に中国へと大きくシフトしているというわけですね。
参考:なぜ日産はランク外となったのか?
長年トップ10の常連だった日産がランク外に消えた理由は、中国市場での急激なシェア縮小。
中国ブランドのEVが急速に普及する中、日産が得意としていたエンジン車(シルフィなど)の需要が激減し、北米や欧州での健闘も”中国でのマイナスを補いきれなかった”ことが今回の順位変動の決定打となっています。
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参照:CarNewsChina


















