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よく受ける質問。「輸入車ディーラーに行ったけど相手にされないのはなぜ?」

2018/11/16

| 輸入車ディーラーは見込みがない客には声をかけない? |

よく受ける相談の一つが「はじめての輸入車ディーラーの訪問」、そしてそれに関連して「実際に訪問したが、相手にされなかった」。

はじめて輸入車ディーラーを訪問する際はやはり緊張を伴うもので、一番の心配は「無理やり買わされたらどうしよう」というこのかもしれません。
そして、心配しながら訪問したものの、「一切声をかけられなかった」というのもよくあることだと思います。

国産車と輸入車では買う側に大きな差がある

これにはいくつか理由があるとぼくは考えていますが、まず大きなところでは「国産車と輸入車とにおける、購入者の差」だと思います。

国産車の場合はショールームに入るとすぐに営業担当者にロックオンされ「ご予算は?納入時期は?」という質問を浴びせられることになる傾向が強い模様。
そしてこれは国産車の販売スタンスもあるものの、国産車を購入する人は「必要に迫られて買う」という傾向も往々にしてあり、よってディーラーからすると、そういった人びとは「必ず何らかのクルマを買うのだから、ヨソではなくウチで買ってもらおう」ということになるのかもしれません。

対して輸入車の場合は「必要に迫られてクルマを買う」人はそんなにいないと思われ、ディーラーを訪れる場合も「なんとなく興味があって(別に他のクルマもあるので今買う必要はない)」「今はお金がないけれど、憧れのクルマだから見に来てみた」という人も多いんじゃないかと考えています。

そのため、そういった人びとに対して「買って」と迫っても効果は薄く、よって輸入車ディーラーとしては「まずは様子見」なのかもしれませんね。

そして「様子見」にも色々あって、輸入車ディーラー側も「そのお客さんがはじめてそのディーラーにやってきて、そしてちょっと緊張している(もしくは恐れを抱いている)」ということは経験上わかるはずなので、そういった場合に声をかけてビビらせてしまうのも逆効果だと考えているのかもしれない、と思います。

そういった場合はけして「無視」したわけではなく、「自分が買いそうな客に見えなかったから声をかけてこなかったのだ」と自身を卑下する必要もありません。

輸入車ディーラーは「ブランドを売る」傾向にある

そしてもう一つの差は「国産車はクルマを売るが、輸入車はブランドを売る」というもの。
輸入車は割高で、そして日常的に必要のない性能を保持している場合が高く、その意味でも価格が高く設定されている場合がほとんど。

輸入車が生活必需品でないのは上で述べたとおりですが、基本的に国産車は「来た客は逃さずに買わせる」スタンスが強く、輸入車の場合は「いずれ買う客に育てる」という傾向があるように感じるわけですね(すべてがそうとは限らない)。

よって輸入車ディーラーでは様々なイベントを開催して「見込み客を誘致すること」、そしてそのブランドやショールームに親しんでもらい、それら見込み客が何らかの事情で「クルマを買い換えよう」と考えたときや、お金ができたときに「そのクルマを買ってもらえるように」することが仕事なんじゃないかと考えています。※セールスさんからすると目先の数字のほうが切実な問題だと思われますが

中には見込み客に対して購入をお願い「しないように」指導しているブランドもあると聞くほどで、とにかく国産車と輸入車ディーラーとでは「売り方」が異なり、国産車ディーラーと同じような感覚で輸入車ディーラーを訪問すると「あれ?」となるかもしれませんね。

こういった差異もあり、やはり輸入車ディーラーに言って「声をかけられなかった」のは無視されたということではないとぼくは考えていて(ディーラーの人がこちらを見ずに他の従業員とおしゃべりしたりしているのであれば別ですが)、単に国産車ディーラーと輸入車ディーラーとの販売(接客)方法の差である、と考えています。

よってぼくはその輸入車ディーラーをはじめて訪れ、何らかの目的があるときは必ずこちらから声をかけるようにしていますが(向こうもこちらの出方を待っているはずなので)、世界共通で「取って食われることはなく」「売りつけられることもない(まさかディーラー側もこちらがすぐに買うとは思ってない)」ので安心しても良さそうです。

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