| しかも犯人はかなりの日本車通、そしてカーマニアであるようだ |
さて、以前に「警察が発電機泥棒のアジトに踏み込んだら、ランサーエボリューションやスバルWRX STIなどホモロゲーションモデルばかりの盗難車を発見した」というニュースをお伝えしましたが、今回は「非合法のマリファナ売買容疑で捜査をしていたところ、トヨタ(80)スープラや日産スカイラインGT-R、BMW M3などの値上がりしそうなクルマばかりが保管されていたのを発見」というニュース。
これは米国マサチューセッツ州での出来事で、容疑者の名はコリー・テイラーといい、この人物が所有していた旧消防署内には大量のマリファナ、非合法の銃火器、数十台のスポーツカー、数億円の現金を発見した、と報じられています。
逮捕のきっかけは職務質問
なお、今回の捕物劇のきっかけはささいなことで、警察がコリー・テイラーに対して職務質問を行ったことから。
その際に彼の乗るクルマの中からは62キロものマリファナやブラスナックル(メリケンサック)が見つかり、そのまま逮捕となったようですね。
ただ、コリー・テイラーは公判において「自身が単なる売人の一人」であり、お金(5,000ドル)を渡されてマリファナを運ぶように依頼されただけであって、これが運び屋としては初めての仕事だと主張。
ただしその後に偽のFedExバンや制服などが見つかり、その他にも疑わしい挙動や情報があったことから、警察がさらなる捜査を進めた結果、「旧消防署」と彼との関連性を突き止めることに。
なお、この消防署は2010年にコリー・テイラーによって(165,000ドルで)購入されており、つまりその頃にはすでに大金を持っていて、数々のコレクションを収納する場所を必要としていたということになりそう。
そしてその中の「隠し小部屋」には大量の銃火器を発見。
1Fにはこのとおり、80スープラ、日産スカイラインGT-R/R35 GT-R/フェアレディZ、ランサーエボリューション、BMW M3(E46/E90)など45台のクルマを保管。
見たところ、「まだ安価で購入でき、しかしこれから値上がりするであろう」クルマを仕込んでいたものと思われ、なかなかの目利きを持っているようです。
加えて、整理整頓が行き届いており、なかなかのきれい好きである模様。
なぜか壁には「BLITZ」「CUSCO」「HKS」「Project μ」等のバナーがあり、ビジネスとしての「仕入れ」は別として、彼自身が相当な日本車マニア、そしてカーガイであったのかもしれません。
ある程度の整備が自分で行っていた模様。
そして壁には「TAMIYA」やミニ四駆に関するノボリ。
日本語も見えるので、日本経由で入手したものと思われます。
保管状態もなかなか。
これらのコレクションは当然ながら押収されることになると思われますが、その「行く末」が気になりますね。
なお、2Fと3Fは居住スペースとなっていて、美しくリノベーションされ、「ハイエンドキッチン」を備えるなど高級マンション並みの内装であったと報じられ、まさに大金を手にした犯罪者の「絵に描いたような」生活ぶり、そして拠点だと言えそうです。
https://www.facebook.com/TheSauceSpot/posts/3279738505398784参照:Souce Spot, MASS LIVE