| 要は成しとげたことがそれだけ「偉大」だということに |
さて、7度のF1ワールドチャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンに「ナイトの爵位」が与えられるだろう、との報道。
これまでF1ドライバーにてナイトの爵位が与えられたのは5人ですが、いずれも「引退したのち」。
ただしルイス・ハミルトンはまだまだ現役続行の意向を示しており、このまま授与されると「初の」ナイト爵位を獲得した現役F1ドライバーということになりますね。
ルイス・ハミルトンへの爵位叙任には問題も
しかしながらルイス・ハミルトンへのナイト爵位叙任についてはさまざまな議論があるようで、その最大のものは「英国人なのに、租税回避のために英国ではなく、モナコに居住している」こと。
これがナイトに相応しいのかどうかということが議論されており、しかし英国のボリス・ジョンソン首相はこれを「特例(外国人もしくは国外居住者枠)」として認める意向を示しているようですね。
ただ、ルイス・ハミルトンは2018年にも大英勲章第5位を受勲しており、その後の偉業を考えるならば、ナイト爵位についても多くの人は異論を持たないかもしれません。
-
【動画】ルイス・ハミルトンがF1レース終了後に乗ったクルマは・・・?メルセデス・ベンツがAMG Oneの最新プロモ動画を公開
| メルセデスAMG Oneには2015年のF1マシンに搭載されたエンジンが載っている | さて、一時はあまりの運転の難しさ、そして様々な規制への対応の困難さから開発が遅れていたメルセデス・ベンツの新 ...
続きを見る
これまでにナイト爵位が与えられたF1ドライバーは?
そしてこれまでナイト爵位が与えられたF1ドライバーはスターリング・モス、ジャッキー・スチュワート、ジャック・ブラバム、フランク・ウィリアムズ、そしてパトリック・ヘッド。
なお、ナイトは(大英帝国勲章では)等級からすると1等(ナイト・グランドクロス)もしくは2等(ナイト・コマンダー)という最上位の勲章であり、ルイス・ハミルトンがこれを受賞したのちは「サー・ルイス・ハミルトン」「ルイス・ハミルトン卿」という表記がなされるものと思われます。
ちなみに3等はコマンダー、4等はオフィサー、5等はメンバー。
公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、とは異なって世襲制の「貴族」ではなく、「準貴族」という扱いとなるそうですが、それでも常人ではとても及ばない、大変な名誉ということになりますね(むしろ、世襲制ではなく、自身の力で勝ち取ったという意味ではさらに価値がありそう)。