| これからの路上を走る電気自動車のブランドは、これまでとは全く異なるものとなりそうだ |
さて、ファーウェイやシャオミに続き、オッポ(OPPO)も電気自動車に参入するとの報道。
OPPOは中国の大手電子機器メーカーである歩歩高電子工業(BBK)傘下のスマートフォンメーカーですが、世界シェア5位を誇り、日本でも(OPPOが展開するRinoブランドの読みとかけて)指原莉乃、木梨憲武といった著名人を起用したCMでもおなじみです。
すでに自動車関連人材の採用を開始
なお、中国経由での報道によれば、このプロジェクトを推進しているのは、オッポ社の共同創業者であり最高経営責任者である陳氏。
すでに自動車業界からのリクルートを開始した、とのこと。
さらに陳氏は「自動車の製造においても、OPPOが得意とする分野に注力していきます。自動車メーカーが良い車を作れなくても、OPPOに強みがあれば、将来的にはそれに挑戦します」と語っており、急速に自動車業界に対して興味を強めているのは間違いがないようですね。
加えて、この数週間にて、バッテリーメーカーのCATLと会談したことも報じられ、すでに(中国の電気自動車スタートアップ企業Xpengでの勤務経験を持つ)エリック・グオ氏らとともに自律走行の専門チームを設立したとも伝えられており、実際になんらかの動きを見せているのも事実である模様。
現地の報道では、車両の位置を確認するための電子機器やカメラ、距離測定装置など、自律走行に関連する多数の特許を公開したと言われ、OPPOが中国・成都の施設で研究を開始した、とも。
こういった報道を見るに、OPPOの「自動車業界への参入」は車両そのものより、自動運転技術に特化したものであるようにも思えますね。
自動車業界への関わり方も様々
なお、スマートフォンメーカー含む電子機器メーカーが自動車業界へと参入するのは目新しいことではありませんが、その関わり方については多種多様。
アップルは自社の考えた車両を他社に「製造委託」して自社で販売するとも報じられ、アップルの下請けであるフォックスコンは「自社では直接電気自動車を開発せず」、しかし他社から研究開発を受託したり、製造を請け負うと発表済み。
一方でファーウェイは自社ブランドをもって電気自動車を「販売」する意向を示しており、今回のOPPOだと「自社でクルマを開発・製造はせず、広く電気自動車に搭載される技術を販売する」ことを目指しているのかもしれません。
各社とも、自社の強みや業界の動向を考慮して異なる戦略を採用しているということになりますが、それぞれが「思惑通りにことが進むのかどうか」見てみたいところでもありますね。
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