
| クルマの装備が多様化し複雑になるにつれ、予想外の問題がボクらを襲う
【この記事の3点まとめ】
- 超希少なリコール: 対象は全米でわずか7台。ハイブリッド・スーパーカーにも欠点が存在した
- 「早すぎ」が原因: エンジン始動後、1秒以内にリバース(後退)に入れるとバックカメラが映らなくなる不具合が発生
- ソフトウェアで解決: 物理的な故障ではなく、制御システム(ECU)のロジックエラー。ディーラーでのアップデートで修正可能
1000馬力の猛牛を襲った「1秒」のバグ
最高出力1,000馬力以上を誇り、0-100km/h加速はわずか2.5秒。
そんな異次元の性能を持つランボルギーニのプラグインハイブリッドスーパーカー、「レヴエルト」が意外な理由にてリコールがなされたとして話題に。
その原因はなんと、「ドライバーのシフト操作が早すぎる(と問題が起きる)」というもので、特定条件下にてバックカメラの映像が表示されなくなるという”安全基準に抵触する類の”不具合が判明したわけですね。
リコールの背景と「特定の条件」
米国高速道路交通安全局(NHTSA)の報告によると、この問題は非常に限定的な条件下で発生するといい・・・。
不具合が発生するシナリオ
- エンジンの始動直後、または停止直後
- 1秒以内という極めて短い時間内に、素早くリバースギアへシフトチェンジを行う
- この瞬間的な操作により、車載コンピューター(ECU)がカメラ表示の処理を終了(スキップ)してしまい、画面が真っ暗なままになってしまう
ランボルギーニは2024年5月にこの現象を初めて把握し、調査の結果、特定のソフトウェアバージョンと車両構成の組み合わせでのみ発生することを突き止めたと報じられています。
対象車両とスペック:被害は最小限
今回のリコールが「珍事」と言われる理由は、その対象台数の少なさにもあります。
| 項目 | 内容 |
| 対象車種 | ランボルギーニ・レヴエルト (2024-2025年モデル) |
| 対象台数 | 全米でわずか7台(ただしすべてに欠陥の可能性あり) |
| 主なパワートレイン | 6.5L V12 自然吸気 + エレクトリックモーター3基 |
| 最高出力 | 1,015 hp |
| 最高速度 | 350 km/h以上 |
| 対策方法 | ディーラーでのバックカメラ制御ソフトのアップデート |
ハイテク化が進むスーパーカーの宿命
かつてのスーパーカーの故障といえば「オーバーヒート」や「オイル漏れ」が定番でしたが、現代のハイパーカーは文字通りの「走るコンピューター」。
フェラーリ 296 GTBやマクラーレン アルトゥーラなど、複雑なハイブリッドシステムを積むライバルたちも、同様に(北米だと)ソフトウェア由来のリコールを経験しており、今回の件も物理的な欠陥ではなく「プログラムの思考速度が人間の操作に追いつかなかった」という現代的なトラブルだと言えそうです。
結論:性能は「神」でもソフトは「人」
幸いなことに、この不具合による事故や怪我の報告はありません。
対象となる7台のオーナーには、2026年3月26日以降に通知が送られる予定だといい、これら7人のオーナーは、エンジンをかけた瞬間に飛び出したい衝動を抑え、ほんの数秒だけ「猛牛」が目覚めるのを待つ必要があるようですね。
関連知識:なぜバックカメラがここまで重要視されるのか?
現在、アメリカ(および多くの国)では、後方視界を確保するためのバックカメラ設置が法的に義務付けられています。
たとえどんなに希少なスーパーカーであっても、カメラが1回でも映らなければ「連邦自動車安全基準(FMVSS)」違反となり、公道を走ることは許されず、そのため今回「リコール」へと至っています。
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参照:Carscoops
















