| どう考えてもアポロ・インテンサ・エモツィオーネとデ・トマソP72のデザイナーが同一人物だとは思えない |
このV12スーパーカーは新旧デザイン、そして素材が融合している
さて、アポロ・インテンサ・エモツィオーネやデ・トマソP72のデザイナー、ジョウィン・ウォン氏が「自身の理想とするV12エンジン搭載のスーパーカー」のスケッチを作成し自身のインスタグラムへと投稿。
なお、アポロ、そしてデ・トマソともに現在は香港のITV(Ideal Team Ventures)によって所有されており、よってジョウィン・ウォン氏はITV所属もしくはそれに近いポジションのデザイナーということなのかもしれません(自身のデザイン会社を保有しているようだ)。
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現時点ではデジタル上のみにとどまる
この”名もなき”スーパーカーは何らかの市販化の可能性があるわけではなく、同氏による空想の世界、そしてデジタル上のみにとどまるそうですが、イメージ的にはデ・トマソP72にも近く、ジョウィン・ウォン氏はこういったクラシカルで優雅なクルマが好みだということになりそうです(そういえば、ライカン・ハイパースポーツのデザイナーも個人プロジェクトとしてはレトロなクルマをデザインしていた)。
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なお、デザイン上のインスピレーションはポルシェ917、ローラT80、フェラーリ512Sといった往年のル・マン24時間を走ったレーシングカーたちだそうですが、ミッドエンジン特有のプロポーション、盛り上がったフェンダー、跳ね上がったテール、バブル形状を持つコクピットなどは「いかにも60年代のレーシングカー風」。
ちなみにですが、同氏は車体デザインを行う際に色々な過去のクルマを参考にするのは良いものの、往々にして”参考”が過ぎ、「オマージュ元」に近づきすぎてしまうこともあるもよう。
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そしてこのV12スーパーカーを見てみると、ヘッドライトにはLEDが使用されるなど現代的な部分も見られ、楕円形グリル、カーボン製スプリッターといった独自の特徴も。
サイドミラーのかわりにはカメラを備え、そしてボディ上のゴールドアクセントもなかなかに斬新であり、テールエンドに内蔵されたエキゾーストパイプとランプも秀逸だと思います。
このV12スーパーカーのインテリアもクラシカルだった
そしてこのV12スーパーカーのインテリアはいっそう(エクステリアに比べても)クラシカルで、ボディカラーに合わせたクリアグリーンのカーボンファイバー、削り出しと思われる金属製のシフトレバーやリンケージ、ウッドのステアリングホイール、レザーで覆われたダッシュボードやセンタートンネル、そしてタータンチェックを使用したシートクッションなど”新旧素材の融合”といった見どころが満載です。
なお、パワートレインにエレクトリックではなくV12ガソリンエンジンを選んだのは「やがて消えゆくガソリンエンジンの”最後の10年”を、V12エンジンを積んだ新しいスーパーカーで祝いたかった」とのことで、同氏もまた一人のエンスージアストということになりそうですね。
ちなみに香港ITVもまたエンスージアストの集団であり、これからほかブランドの買収、もしくは自社ブランドの立ち上げ、アポロやデ・トマソからも新しいモデルを投入したりといったことも考えられ、もしかするとジョウィン・ウォン氏の夢がどこかで現実になることもあるのかもしれません。
とくにデ・トマソは新しく工場含む研究施設を作ってしまったので、まさか「P72だけで終わり」ということはないだろうとも考えています。
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参照:mr_wyn(Instagram)