
| 中東からの資金的バックアップを受けてデザイン1市販化の道を模索していたが、今回ようやくそれが実現しそう |
ライカン・ハイパースポーツとは異なり軽量そしてシンプルなスポーツカーに
さて、アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置く小規模スポーツカービルダー、ジャナレリ(Jannarelly)がM.A.T.(マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ)と提携を行い、生産を拡大すると発表。
ただし両方とも聞き慣れない名称なので説明を要すると思いますが、まずジャナレリのほうはデザイナーであるアンソニー・ジャナレリ氏が中心となって立ち上げた会社で、CEOはシンガー・ヴィークル・デザインの重役だった人物だと報じられます。
そしてこのアンソニー・ジャナレリ氏はあのライカン・スーパースポーツ、フェニア・スーパースポーツをデザインしたことで名をあげたフランスのデザイナー。

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Wモータースとのプロジェクト終了後、自身の会社を設立
このアンソニー・ジャナレリ氏は、ライカンシリーズを発表したWモータースとのプロジェクト終了後に自身の会社「ジャナレリ」を(ドバイの投資家からのバックアップを得て)設立することとなったわけですが、そこで発売を計画したのがレトロな雰囲気を持つ「デザイン1」。

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ただしジャナレリは十分な生産設備を持たないためにデザイン1の量産が難しかったと言われ、そこで「生産を請け負う相手」として選んだのがM.A.T.ということになります。
このM.A.T.(マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ)もまたあまり聞かない名ではあるものの、それは自社名義のクルマを発売するよりも開発や生産の請負に特化しているためで、実際に「日本初のハイパーカー」、アスパーク・アウルの開発と生産を行うのもまたマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ。
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設立10年未満という歴史の浅い会社ではあるものの、このほかにもスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスSCG003、ニュー・ストラトスの開発や生産を行ったのもマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ。

そしてジャナレリはこのマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノのISO認証を受けた工場にてデザイン1を製造するという契約を結んでおり、これによってジャナレリはデザイン1をワールドワイドに販売することが可能となるほか、第二弾となる「デザイン2」、さらには新型EVの開発にも着手しているといい、現在急成長している「新興スーパーカーメーカー市場」への参入を果たすことになりそうです。