>その他の国の自動車メーカー

ライカン・ハイパースポーツのデザイナーが興した「ジャナレリ」。イタリアのスーパーカー開発・製造メーカーと提携し、軽量なロードスター「デザイン1」を製造

2022/01/17

ライカン・ハイパースポーツのデザイナーが興した「ジャナレリ」。イタリアのスーパーカー開発・製造メーカーと提携し、軽量なロードスター「デザイン1」を製造

| 中東からの資金的バックアップを受けてデザイン1市販化の道を模索していたが、今回ようやくそれが実現しそう |

ライカン・ハイパースポーツとは異なり軽量そしてシンプルなスポーツカーに

さて、アラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置く小規模スポーツカービルダー、ジャナレリ(Jannarelly)がM.A.T.(マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ)と提携を行い、生産を拡大すると発表。

ただし両方とも聞き慣れない名称なので説明を要すると思いますが、まずジャナレリのほうはデザイナーであるアンソニー・ジャナレリ氏が中心となって立ち上げた会社で、CEOはシンガー・ヴィークル・デザインの重役だった人物だと報じられます。

そしてこのアンソニー・ジャナレリ氏はあのライカン・スーパースポーツ、フェニア・スーパースポーツをデザインしたことで名をあげたフランスのデザイナー。

Anthony-Jannarelly-co-founder-of-Jannarelly-Automotive_001

「ワイルド・スピード」に登場し話題となったライカン・ハイパースポーツとはいったい何だったのか?
「ワイルド・スピード」に登場し話題となったライカン・ハイパースポーツとはいったい何だったのか?3.7億、限定7台にて発売されるも「1台も生産されていない」「壮大な詐欺だった」説

| やはりスーパーカー/ハイパーカービジネスは難しい | さて、映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」に登場したことで一躍有名になった”中東初の”スーパーカー、ライカン・ハイパースポーツ。 ...

続きを見る

Wモータースとのプロジェクト終了後、自身の会社を設立

このアンソニー・ジャナレリ氏は、ライカンシリーズを発表したWモータースとのプロジェクト終了後に自身の会社「ジャナレリ」を(ドバイの投資家からのバックアップを得て)設立することとなったわけですが、そこで発売を計画したのがレトロな雰囲気を持つ「デザイン1」。

Jannarelly-Design-1_003

ライカン・ハイパースポーツのデザイナーが立ち上げた新ブランド「Jannarelly」。日産の3.5L/V6エンジンを搭載し、重量760kgでデビュー

| トランスミッションはMTのみ、ドライバーズエイドなしのスパルタンモデル | ドバイ拠点の新興ハイパーカーメーカー、「Wモータース」が発売したライカン・ハイパースポーツ。その過激なスタイリングにて世 ...

続きを見る

ただしジャナレリは十分な生産設備を持たないためにデザイン1の量産が難しかったと言われ、そこで「生産を請け負う相手」として選んだのがM.A.T.ということになります。

このM.A.T.(マニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ)もまたあまり聞かない名ではあるものの、それは自社名義のクルマを発売するよりも開発や生産の請負に特化しているためで、実際に「日本初のハイパーカー」、アスパーク・アウルの開発と生産を行うのもまたマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ。

アスパーク・アウル
世界最速、3.6億、車高99cm、2012馬力のハイパーカー、アスパーク・アウルが欧州と北米でも販売開始!大阪にもショールームをオープンさせたようだが

| 一度はアスパーク・アウルの実車を見てみたい | さて、あの「アスパーク・アウル」が欧州と北米でも販売開始。ただしまだまだ拠点は少なく、欧州だとフランスはブルゴーニュ、北米だとフロリダそれぞれ一拠点 ...

続きを見る

設立10年未満という歴史の浅い会社ではあるものの、このほかにもスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスSCG003、ニュー・ストラトスの開発や生産を行ったのもマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ。

MAT-Produzione_003

ランチア・ストラトス復刻版「ニューストラトス」のアリタリアカラーが競売に登場!予想では最高1.1億、しかしこの仕様だともっと高い価格をつけそうだ

| 見た目はラリーカーの「ランチア・ストラトス」そのもの | さて、何かと世の中を騒がせた「ランチア・ストラトスの現代版」、ニュー・ストラトス。この「ニュー・ストラトス」は、もともと2010年に、ピニ ...

続きを見る

そしてジャナレリはこのマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノのISO認証を受けた工場にてデザイン1を製造するという契約を結んでおり、これによってジャナレリはデザイン1をワールドワイドに販売することが可能となるほか、第二弾となる「デザイン2」、さらには新型EVの開発にも着手しているといい、現在急成長している「新興スーパーカーメーカー市場」への参入を果たすことになりそうです。

合わせて読みたい、関連投稿

【動画】現代版ランチア・ストラトス、フェラーリベースの「ニューストラトス」レビュー動画!その細部はこうなっている

| これほど「欲しい」と思わせるクルマは他にない | 昨年公開されて話題を呼んだ「ランチア・ストラトス」の現代版、「ニューストラトス」。これはイタリアのマニファットゥーラ・アウトモビリ・トリノ(MAT ...

続きを見る

【動画】まさかのフェニア・スーパースポーツ試乗レビュー!こう見えて意外と乗りやすいようだ

| エンジンはRUF製3.8リッター・ツインターボ800馬力、0-100km/h加速は2.7秒 | 「Living The Supercar Dream」をモットーに掲げるイギリス在住のスーパーカー系 ...

続きを見る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->その他の国の自動車メーカー
-, , , ,