■そのほか自動車関連/ネタなど

そんな殺生な・・・。ノーマルマフラー装着のポルシェ911オーナーが「うるさすぎ」として違反切符を切られ、12万円の罰金を請求される事案が発生

ポルシェの新しい限定モデル「911ST」は8月2日に発表?911GT3RSをベースとした1970年代のレーシングカーオマージュ、すでに「究極のコレクターズアイテム」とも

| ニューヨークには、騒音を発するクルマを捉え、オーナーを特定して罰金を請求するシステムが存在する |

この騒音「上限」は思いのほか低く、ノーマルでも違反対象となる例は少なくないだろう

さて、昨年ニューヨークでは「騒音防止条例」の名のもと、騒音を発するクルマやバイクを特定することができる騒音計内蔵カメラが設置されており、このカメラに捉えられたクルマやバイクのオーナーのもとには違反切符がと罰金の支払督促が届くというシステムが確立されています。

このカメラの設置後ほどなくして70台以上の「違反車」が捉えられたとも報じられていますが、今回は「ノーマルのエキゾーストシステムを装着した無改造車なのに」このカメラの餌食となってしまい、非常にも違反切符が切られたポルシェ911オーナーが話題に。

NYで「騒音取締装置」が導入されてはや一年、なんと71台ものクルマが「爆音すぎる」という理由にて罰金を支払う羽目になっていた
NYで「騒音取締装置」が導入されてはや一年、なんと71台ものクルマが「爆音すぎる」という理由にて罰金を支払う羽目になっていた

| クルマによっては、改造車でなくとも既定値を超えた爆音を出してしまいそうだ | 「騒音レベル」はすなわち文明のレベルを測る尺度だともいうが、今後は同様の例も出てきそう さて、ニューヨークにて「騒音を ...

続きを見る

このカメラはニューヨーク市内全域に設置されている

まず、この騒音防止条例は「Stop Loud and Excessive Exhaust Pollution Act」(SLEEP法)と命名されており、ニューヨーク市は35,000ドルをかけて市内全域に多数の騒音監視カメラを設置ていますが、このカメラは85デシベルを超える騒音を発生する個人のクルマをターゲットに設計されています。

報道によると、問題となったポルシェ911は、純正エキゾーストを装備した2010年型ポルシェ911カレラSで、2秒未満の間に一時的にこの制限を5.4デシベル超えたとされ、この「ほんの一瞬」の短い違反にもかかわらず切符を切られたわけですね。

ただしこのドライバーは時速25マイルのゾーンを時速35マイルで走行し、制限速度を超えて運転したことを認めつつも、「意図的に(シフトダウンしたり)回転数を上げたわけではない」とのこと。

L1130319

撮影された映像では、このポルシェ911が信号に向けて加速し、その際にカメラが騒音を捉えて作動することになった結果、「このポルシェ911が強調表示された」ことが示されたといい、この瞬間の騒音は最高で90.4デシベルだと記録されています。

もちろんこのドライバーはこれを不服として無効を主張したものの、当局はその訴えを退けており、よってこのドライバーは800ドル(現在の為替レートにて約123,500円)の罰金を支払うよりほかはないとされ、これはちょっと可哀想な事実かもしれません(さらにこのポルシェ911は、この規制が成立するずっと前のクルマでもある)。

ちなみにですが、この「85デシベル」というのは一部のスポーツカーやスーパーカーだと一瞬で超えてしまう範囲であり、たとえばフェラーリ・ポルトフィーノのエンジンスタート時のエキゾーストサウンドは95デシベルくらい。

今日のフェラーリ・ポルトフィーノ。エキゾーストサウンドを計測してみたらウラカンEVO RWDよりもずいぶん低かった。どうりで静かだと感じるわけだ
今日のフェラーリ・ポルトフィーノ。エキゾーストサウンドを計測してみたらウラカンEVO RWDよりもずいぶん低かった。どうりで静かだと感じるわけだ

| フェラーリ・ポルトフィーノのマフラー近くで聞くサウンドはウラカンEVO RWDの室内で聞く音量よりも小さい | こうやって数値で見ると実際のさがよく分かる さて、ぼくは現在フェラーリ・ポルトフィー ...

続きを見る

さらにランボルギーニ・ウラカンEVO RWDだと100デシベルを超えており、しかしこれらはテールパイプ付近で計測した音量ではあるものの、実際に走行すればもっと大きなサウンドを発する可能性が高く、よって計測する距離によっては「たとえ純正エキゾーストシステムであっても」容易に基準値をオーバーしてしまう可能性が考えられます。

3K4A3035

そう考えるならば、一定年式以前のクルマや、合法に登録がなされている「純正エキゾーストシステム装着車」については、基準値を超えても(無意味な空ぶかしや危険運転などを伴わない限り)無罪として欲しいものですね。

ランボルギーニ・ウラカンEVOと女子高生
女子高生もびっくり!ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDのエンジン始動時の音はかなり大きい

| ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDのエキゾーストサウンドはとにかくデカイ | さて、天候不順や緊急事態宣言発令もあって、納車以来あまり乗ることができていないランボルギーニ・ウラカンEVO RW ...

続きを見る

あわせて読みたい、関連投稿

コルベットオーナーが近隣からの騒音に対するクレームに苦慮!対策として作った「自作ステルスモード」マフラーがこれだ【動画】
コルベットオーナーが近隣からの騒音に対するクレームに苦慮!対策として作った「自作ステルスモード」マフラーがこれだ【動画】

| スーパーカーに乗る身として、この問題は痛いほどよくわかる | 見た目はちょっとアレだが、その効果は絶大だった さて、スーパーカーやスポーツカーに乗っていて困ることがあるのは「そのサウンドの大きさ」 ...

続きを見る

ドッカンターボに換装されたマツダRX-7がニュルを走る。今でも第一線で通用する速さを見せつつもニュルの「騒音規制」にひっかかってしまうもよう【動画】
ドッカンターボに換装されたマツダRX-7がニュルを走る。今でも第一線で通用する速さを見せつつもニュルの「騒音規制」にひっかかってしまうもよう【動画】

| マツダRX-7は現代のスポーツカーが失ったものを持っている | 「研ぎ澄まされたシンプルさ」を持つがゆえにその輝きは色褪せない さて、ニュルブルクリンクにて”タクシー会社”を運営し、観光客を乗せて ...

続きを見る

【動画】著名ユーチューバー、ニュルにて出禁を食らう!ニュルには騒音規制があり、ランボルギーニはノーマルでもその規制値を超えてしまうようだ
【動画】著名ユーチューバー、ニュルにて出禁を食らう!ニュルには騒音規制があり、ランボルギーニはノーマルでもその規制値を超えてしまうようだ

| まさかニュルブルクリンクに音量規制があるとは知らなかった | おそらくはほとんどの現行ランボルギーニがこの規制値を超えることになると思われる さて、自身の専用ガレージも建てて現在絶好調なスーパーカ ...

続きを見る

参照:Road & Track

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

-■そのほか自動車関連/ネタなど
-, , , , ,