今日のフェラーリ・ポルトフィーノ。エキゾーストサウンドを計測してみたらウラカンEVO RWDよりもずいぶん低かった。どうりで静かだと感じるわけだ

｜　フェラーリ・ポルトフィーノのマフラー近くで聞くサウンドはウラカンEVO RWDの室内で聞く音量よりも小さい　｜

こうやって数値で見ると実際のさがよく分かる

さて、ぼくは現在フェラーリ・ポルトフィーノに乗っていますが、これはランボルギーニ・ウラカンEVO RWDからの入れ替えです。

そしてポルトフィーノ納車直後に思ったのが「なんか静かだな・・・」ということで、そこで今回どれくらい静かなのかを計測してみたわけですね。

ちなみにですが、ポルトフィーノのエンジンサウンドが静かすぎるという意見が多かったのか、その後継モデルであるポルトフィーノMではけっこうエンジン（エキゾースト）サウンドが大きくなっているそうで、やはりライフスタイル系モデルといえど、フェラーリたるもの”フェラーリらしい”サウンドを発しなければならない、ということなのだと思われます。

フェラーリ・ポルトフィーノのエンジンスタート直後の音量はMAXで94.3デシベル

そこで早速iphoneへとインストールした音量計アプリを使用してフェラーリ・ポルトフィーノのエンジン始動直後（コールドスタート）のサウンドを計測してみると、その最大値は94.3デシベル、最小値は89.5デシベル（テールパイプ付近で計測）。

最大と最小との”開き”があるのは、欧州車によくある「始動直後に、CPUがエンジン回転数を意図的に上げ、触媒を素早く温めることでCO2排出量を最小化するため」で、コールドスタートの後、おおよそ1分くらいはけっこう大きなサウンドが続くことになり、しかしそれ以降は通常のアイドリング回転数へと落ち着くため。

よって、無理やり触媒を暖めているときが「MAX」、落ち着いたときの音量が「MIN」ということになります。

参考までに、ほかのクルマでの「エンジンサウンド」はこんな感じ

そこで参考までに比較対象を述べてみたいと思いますが、以前に乗っていたランボルギーニ・ウラカンEVO RWDでは「（やはりテールパイプ付近で計測した状態で）MAXが103.4デシベル」、そしてなんと車内で計測しても100.5デシベル」。

つまり、フェラーリ・ポルトフィーノのマフラー付近で聞くエキゾーストサウンドよりも、ウラカンEVO RWDの室内で聞く5.2リッターV10サウンドのほうが「大きい」ということになりますね（どうりでポルトフィーノを静かだと思うわけである）。

そしてもうひとつ参考までに、その前に乗っていたランボルギーニ・ウラカンLP610-4のコールドスタート時のサウンドはMAXで101.1デシベルですが、同じ形式のエンジンを積んでいるのに差があるのは、ウラカンEVO RWDのエキゾーストシステムが「よりスポーティーなEVOスペック（純正）だから」。

ただし、ウラカンEVO系については、そのサウンドが「うるさすぎた」のか、一定年式以降ではひっそりとサウンドが小さくなっている、という話も聞いています。

なお、ウラカンEVO RWDとポルトフィーノとでは、同じようにカメラを車外に設置して撮影を行ったとしてもカメラが捉える音に大きく差異があり、ウラカンEVO RWDではちゃんとエキゾーストサウンドが記録されているのに対し、ポルトフィーノの場合はロードノイズや周囲の音にエキゾーストサウンドがかき消されてしまうようですね。

さらに参考までに、ミニJCWのコールドスタート時のサウンドについて、その直後（MAX）が90.1デシベル、落ち着いた段階（MIN）が80.5デシベル。

始動直後の音量はけっこう大きく、アイドリング時は比較的静か、といった印象です（ミニ・ジョン・クーパー・ワークスのサウンドは、ミニクーパーSに比較するとかなり大きく感じる）。

最後に騒音レベルについて記しておくと、80デシベルだと一般に「地下鉄の車内」、90デシベルは「うるさい工場の中」「犬の鳴き声」「人の出す大声」、100デシベルでは「自動車のクラクション」「電車が通っている高架下」、110デシベルだと「ヘリコプターのそば」といったイメージだと言われています。

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