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【意外と便利】給油口にガソリンキャップがない「キャップレス」車。最初に取り入れたのはフォード(2009年)、最近これが増えている理由とは?

【意外と便利】給油口にガソリンキャップがない「キャップレス」車。最初に取り入れたのはフォード(2009年)、最近これが増えている理由とは?

| 正直、ボクにはメリットしか感じられない |

ガソリンキャップ、実はちょっと面倒だった?

クルマを所有する中で、「給油作業」はそれほど大きなストレスには感じないかもしれませんが、しかし、ふとした時にガソリンキャップの扱いが意外と面倒だと感じることも少なくはないと思います。

たとえば「ガソリンキャップが固くて開かない」「給油後にキャップを閉め忘れる」「外したキャップがボディと接触して傷を作る」「外したキャップの置き場に困る」「外したキャップを忘れてしまう」など。

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「キャップレス」給油システムは2009年に登場

そこでこういった煩わしさに目を付けたのが「フォード」。

2009年に登場した「フォード・イージーフューエル(Easy Fuel)システム」は、ガソリンキャップそのものをなくした「キャップレス給油システム」を採用し、大きな注目を集めました。

フォードのキャップレス給油システムとは?

フォード・イージーフューエル・システム採用車の給油時には、給油口のカバーを開けて”直接ノズルを差し込むだけ”。

キャップを外す必要も手を汚す心配もなく、さらに、高齢者や関節に不安のある方にも扱いやすいのが特徴で、この便利なシステムは現在、フォード以外にも以下のメーカーで採用が広がっています。

  • キャデラック
  • シボレー
  • GMC
  • ホンダ(一部車種)
  • ランボルギーニ
  • フェラーリ

ちなみにランボルギーニ・ウラカン、フェラーリ296GTB / 296GTSも「キャップレス」を採用しており、普及価格帯のクルマから高級車、さらにはスーパーカーにいたるまで、ガソリンキャップは「消えゆく装備」の一つになりつつあるわけですね。

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ユーザーにとっては「手軽」「清潔」「キャップの締め忘れや放置もなくなる」などメリットも多く、しかしこれは車両や自動車メーカーにとっても「メリット」がある構造だと思われ、(わずかながらも)省スペースや軽量化を実現でき、さらにはパーツ点数が減るためにコスト削減にもつながるのではないかと考えています。

キャップレス給油口の意外なデメリット

とはいえ、このシステムにもいくつか注意点があり、それは以下の通り。

1. ガソリン携行缶での給油が不便

キャップレス給油口にはスプリング式のフラップ(内蓋)があり、ガソリンスタンドのノズルなら問題なく”差し込んで”給油が可能。

しかし、携行缶で給油する場合、専用のファンネル(漏斗)が必要で、万が一このファンネルを紛失したり、すぐに取り出せない場合、給油が非常に困難になるリスクが報じられています(ただ、これは一般的には問題にならないと思われる)。

つまり農作業や建設工事作業、オフロード走行、キャンプなど、携行缶で給油するシチュエーションが多い人には、キャップレスシステムはやや不向き。※にも関わらず、このシステムを初採用したのはフォードだとSUVのエクスプローラーである

2. ガソリンの抜き取りが困難

防犯面ではメリットとなりうるものの、自分でガソリンを抜き取りたい場合もまた”難しく”なります。

他の人がガス欠で困っている場面において、簡単にガソリンを分けられないという懸念もありますが、これもほとんど遭遇する場合はないものと思われ、やはり一般的な問題ではないのかもしれません。

3. 一部メーカーでは「オプション」経由での利益が減ってしまう

これはユーザー目線ではなくメーカー目線でのデメリットとはなりますが、一部自動車メーカーは「オプション」にてカッコいいフューエルフィラーキャップを提供しており、しかし「キャップレス」が普及してしまうとこの売上がなくなってしまい、これは意外と(メーカーにとって)「大きな痛手」であるとも考えられます。

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JUN

2013年より当ブログを運営中。 国産スポーツカー、ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ等を乗り継ぎ現在に至ります。 単なる情報の記載にとどまらず、なにかしら自分の意見を添え、加えてクルマにまつわる関連情報(保険やメンテナンスなど)を提供するなど「カーライフを豊かにする」情報発信を心がけています。 いくつかのカーメディアにも寄稿中。

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