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フェラーリ296GTBのこんなところがちょっと気になる。フェラーリはそんなことを気にすべき自動車メーカーではないけれど

フェラーリ296GTBのこんなところがちょっと気になる。フェラーリはそんなことを気にすべき自動車メーカーではないけれど

| ボクにとってフェラーリは「あらゆる部分で」カルチャーショックの塊である |

しかしそこからフェラーリの考え方が垣間見えておもしろい

さて、納車はなされたもののなかなか(いろいろな用事があって)乗る機会がないフェラーリ296GTB。

今回はそんなフェラーリ296GTBにつき、ぼくが「ちょっと気になる」部分を挙げてみたいと思います。

ちなみにぼくはアウディ、ポルシェ、ランボルギーニなど「フォルクスワーゲングループ」のクルマを購入することが多く、そして同グループのクルマは非常に高い品質やフィニッシュを持つことでも知られており、どうしてもそれらとの対比において「いくつかの部分が」気になってしまうわけですね。

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1.やっぱり「グリル」はちょっと気になる

まず気になるのはフロントやリアフェンダー、リアフード、リアバンパーなどに採用される「グリル」。

これは1980年代くらいから進化していないであろう「網」のままで、この価格帯のクルマにはちょっと似つかわしくないんじゃないかという気もしています。

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ただ、コストが低く軽量なこと、さらには機能性(導風性能)については疑う余地はなく、このパーツの採用自体も「サーキットでどれだけ早く走れるか」という機能性重視のフェラーリにとっては「ベスト」「間違いない」ものであることも理解ずみ。

とはいえ、マクラレーンのこういったグリルや・・・。

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ランボルギーニのこういったグリルを見ると「ちょっとしたデザイン性をプラスしてほしい」というのが正直な心情です。

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ウラカンEVO RWDのリアだとこう。

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ちなみに近年のランボルギーニは「グリルレス」が加速しており、こういった「網」の存在自体が消失しつつありますね(これはフォルクスワーゲングループ全体に共通する傾向でもある)。

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なお、このグリルが存在すると「その奥」にある樹脂パーツのメンテナンスを行うことが難しく、つまりは「グリルの奥に樹脂用のケミカルを塗りたい」のですが、当然ながらウエスが届かず、よって「マスキングのうえ、グリル越しにケミカルをスプレーするしかない」のかも。

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2.ダクトの「インナー」が気になる

そして次は「ダクトの内側」。

近年のクルマ(とくにスポーツカー)はエアフローを非常に重視しており、ダクトとそのインナーがシームレスに結合している場合が増えています。

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これもやはりフォルクスワーゲングループのクルマに顕著ですが、ポルシェやランボルギーニだと「バンパーとインナーとの境界線(継ぎ目)」がツライチになっていて、エアがスムーズに(取り込んだエアを逃さずに)流れる構造を採用しているわけですね。

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こちらはポルシェ911。

バンパーのボディカラー部分とその内側の黒い樹脂部分とが「ツライチ」になっていることがわかるかと思います。

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こちらはランボルギーニ・テメラリオのフロント。

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テメラリオのリアフェンダー上のダクトはこう。

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前から見るとこんな感じで「なかなかにカッコいい」つくりとなっています。

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一方でフェラーリ296GTBだとこんな感じで「ダクト内に隙間」というか段差と言うかラジエターと周辺とに間隔があり、この状態だと「渦」が発生してしまうようにも思われ、しかしフェラーリがこの構造を採用し続けているということは「問題のない範囲」なのかもしれません。

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3.樹脂パーツがちょっと気になる

そして次は「樹脂パーツ」。

これは樹脂の質感そして仕上げ(つまり品質)がちょっと気になるということで、正直言うとフェラーリの場合は「ややチープ」。

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しかしここは走行性能に関係する部分ではなく、ここにコストをかけず、ほかの重要な部分にコストをかけるという考え方だと理解すれば(実際にフェラーリはそういったクルマであり、優先順位が明確である)十分に許容できるところです。

4.ウエザーストリップがちょっと気になる

そして次はウエザーストリップ。

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これも樹脂パーツと同じように質感、さらには「継ぎ目」「波打ち」がちょっと気になるところ。

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ただしこれは「けっこう難しい部分」でもあり、多くのクルマにて(ランボルギーニやアストンマーティンであっても)継ぎ目のズレや隙間が気になったりすることが多く、致し方ない部分だと考えています。

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5.直接的な部分がちょっと気になる

そして最後は「構造や素材が直接的にわかるところ」。

例えば充電口のフラップ裏側についてはボルトとナットが「丸見え」であり、これは他の自動車メーカーではあまり見られない構造です(ヒンジの素材の見え方、加工もあまりにラフである)。

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ほかのクルマだと、多くはボルトやナットを隠したり、そもそもボルトとナットを使用しなくてもいいように「フラップ(蓋)とヒンジが一体成型」となっていたりするのですが(下の画像はランボルギーニ・ウラカンEVO RWD)、フェラーリの場合は露骨にこれらが露出しており、しかしこれも「走行性能に支障はなく」、かつ「その構造が直感的にわかり、(フラップやヒンジなど)パーツが独立しているので修理が容易に、かつコストも押さえられる」と考えれば受け入れることが可能です。※このあたり、レース中での修理を考慮したクルマづくりが必要となる「レーシングカーファクトリー」としての経験上の仕様なのかもしれない

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こういったところもあって、フェラーリはぼくにとって「なかなかに特殊なクルマ」ではあるのですが、このほかにも気になる部分が出てくれば、折に触れて紹介したいと思います。

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