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地面に落としたマイクロファイバークロスは「即廃棄」が鉄則。愛車を傷だらけにする“魔の習慣”と後悔しないための対策とは

地面に落としたマイクロファイバークロスは「即廃棄」が鉄則。愛車を傷だらけにする“魔の習慣”と後悔しないための対策とは

| 「ちょっと地面に落としただけ」だとついつい再利用したくなってしまうが |

【この記事の要約:15秒でわかる重要ポイント】

  • 「一度でも落ちたらアウト」: 地面に触れたクロスには目に見えない砂利が食い込み、塗装を攻撃する
  • 洗浄してもリスクは消えない: 微細な繊維の奥に入り込んだ汚れは、洗濯機では完全に落ちない
  • 数百円の節約が数万円の損に: 安価なクロスを買い替える方が、傷ついた塗装を直すより圧倒的に安上がり
  • 塗装の敵は他にも: 鳥のフンや飛び石など、放置厳禁なダメージへの即効対策も紹介

週末のひととき、愛車をピカピカに磨き上げる時間は何物にも代えがたい喜びかもしれません。

YouTubeの洗車動画で最新のテクニックを学ぶのも楽しいものですが、複雑な鏡面磨きに挑戦する前に、まず「絶対に破ってはならない基本のルール」があり、それは、「もしマイクロファイバークロスを地面に落としたら、二度とボディには使わない」という、シンプルな鉄則です。

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なぜ「落ちたクロス」がそれほど危険なのか?

マイクロファイバークロスは、その名の通り極細の繊維でできており、汚れを吸着して離さない性質を持っています。この「汚れを絡め取る力」こそが洗車の味方なのですが、一度地面に落ちると、そのメリットが最大の脅威に変わってしまうという「隠れたデメリット」も。

砂利やゴミの「磁石」になる

地面に触れた瞬間、クロスは目に見えないほど小さな砂、砂利、硬いゴミを強力に吸い込みます。繊維の奥深くに入り込んだこれらの粒子は、次にボディを拭くとき、まるで「サンドペーパー(紙やすり)」のように塗装面を攻撃し、無数のスワールマーク(円状の傷)や深い引っかき傷を作ってしまうわけですね。

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洗濯しても安心できない理由

「洗えばまた使えるのでは?」と思うかもしれません。

しかし、マイクロファイバーの複雑な構造に入り込んだ微細な石の破片や様々なダストを100%取り除くのは至難の業。

1枚数百円程度のクロスをケチったばかりに愛車の価値を大きく下げてしまうのは”あまりにも報われない賭け”だと考えたほうがよく、「そこ(マイクロファイバーの汚れ落とし)にかける手間もコスト」だと捉えるならば、思い切って「もうボディには使用しない」という決断を下すべきだとも考えられます。

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落ちたクロスの「再利用」とその他の塗装トラブル

ただし「捨てるのはもったいない」のもまた事実であり、「ボディに使用しないのであれば」もっと別の”賢い”使い分けを考えるべきで、地面に落としたクロスはボディ用からは引退させ、車内の掃除やタイヤハウスの汚れ落とし、あるいは家の中の雑巾として再利用すれば無駄になりません。

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結論

愛車を美しく保つ秘訣は、高価なコーティング剤を使用するだけではなく、「地面に落ちたクロスは使わない」という、一見小さな、しかし非常に重要なルールを守れるかどうかにかかっているといっても過言ではないのかもしれません。

もしクロスを落としてしまったら、迷わず新しい1枚を手に取るべきであり、その潔さこそが愛車を輝かせる「正しい方法」ということに。

ちあみにですが、ぼくはボディの拭き上げに使用したマイクロファイバーは「(目に見えない汚れを吸っているので)二度とボディには使用せず」、樹脂パーツや内装のメンテナンスへと回すようにしており、「ここは絶対にケチるべきところではない」とも考えているわけですね。

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【プラスαの知恵:洗車上級者が実践するクロスの管理術】

参考までに、洗車上級者は用途に合わせてクロスの色を変える「カラーコーディング」を実践しているといい・・・。

  • 青: ボディの拭き上げ用
  • 黄色: ワックス・コーティングの仕上げ用
  • 黒: ホイールやエンジンルーム用(汚れが目立たないため)

このように色を分けておけば、万が一地面に落とした際や、汚れたクロスを誤ってボディに使ってしまうミスを物理的に防ぐことができ、次にクロスをまとめ買いする際は、ぜひ複数の色を選ぶことをオススメします。

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参考までに、ぼくはマイクロファイバーの購入段階から「ボディ用」「その他の部分用」とを分けており、「ボディ用」には毛足が長く繊維の細い「高級な」クロスを選んでおり、「その他」の部分には比較的コストが安い製品を選ぶようにしていますが、購入後にマイクロファイバーの「端」部分の仕上げが「塗装面を傷つける」可能性があると判断した場合、この端部分をハサミでカットして「切りっぱなし」にすることも。※最初からカットしてある製品もあるが、レーザーにてカットしてあると「逆に」エッジ部分が溶解しており使い物にならないことがある

そしてもちろん、いったんボディを拭いた「高級な」マイクロファイバーは一発で退役させることはなく、他の部分へと再利用することにしているわけですね。

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また、塗装を台無しにする要因はクロスの汚れだけではなく、以下の要素も無視できず、「ボディのメンテナンス」とは非常に奥深いものだと思います。

  • 鳥のフン: 鳥のフンは強酸性で、放置すると数時間で塗装のクリア層を溶かしてしまいます。車内に常にウェットティッシュや専用クリーナーを常備し、見つけ次第すぐに除去する習慣をつけるべき。
  • 飛び石(ストーンチップ): 高速道路を走れば避けられないのが飛び石傷。塗装が剥がれて金属が露出すると、そこからあっという間に錆が広がるため、ボディカラー同色のタッチアップペイントを用意しておき、洗車時に傷を見つけたらすぐに「点」で塗って補修することが長期的な美観維持のコツ。
  • 黄砂:近年は黄砂の飛来も問題となっており、これは「洗車して拭き取っている間にも」ボディに付着し、その場合はやはり拭き上げ用クロスとの摩擦にて「ヤスリ」のように塗装面を攻撃することになるため、なるべく「屋内で拭き上げる」「拭き上げ時には塗装面をこすらず、塗装面に布を”置いて”持ち上げる動作を繰り返すなどの対策が必要。

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