
| 世界限定30台の究極モデル「サデアーズ スピア」へと乗り換える(振り替える)ためにジェスコをキャンセル |
この記事の要約
• 著名コレクターのマニー・コシュビンが、予約していたケーニグセグ・ジェスコをキャンセル
• その理由は、さらに限定的で強力な世界限定30台の「サデアーズ スピア」に変更するため
• 「サデアーズ スピア」は最高出力1,625馬力を誇り、空力性能が大幅に強化されたモンスターマシン
• ジェスコ・アブソリュートの洗練さと、アタックの巨大なウィングを融合させた「二台分」の価値を持つ一台
• マニー・コシュビン氏は現在、情熱的な「チェリーレッド」と鮮やかな「イエロー」のどちらにするか究極の選択を迫られている
マニー・コシュビン氏、「幸運な30人」に選ばれる
世界的な不動産王であり、ハイパーカーコレクターとしても知られるマニー・コシュビン(Manny Khoshbin)氏。
今回自身のYouTubeチャンネルで驚きの決断を発表し、なんと以前から注文していたケーニグセグの最新モデル「ジェスコ(Jesko)」のオーダーをキャンセルしたもよう。
しかしこれはケーニグセグへの興味を失ったからではなくその逆だといい、(ケーニグセグ創業者である)クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏によって、よりエクスクルーシブで強力な限定モデル「サデアーズスピア」のオーナー30人のうちの1人に選ばれたことが理由です。
彼は以前、ジェスコの仕様を決定する際、最高速重視の「アブソリュート」とサーキット走行重視の「アタック」の間で長く悩んでいたものの、グッドウッドでこの新しいモデルを見た瞬間、「これしかない」と確信したと語っています。
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ケーニグセグ「サデアーズ スピア(Sadair’s Spear)」とは?
マニー氏が今回乗り換え(振り替え)を決定した「サデアーズ スピア」は、ジェスコをベースにしながらも、さらに一線を画すスペックを備えています。
• 独占性: 世界でわずか30台しか生産されない極めて希少なモデル
• パフォーマンス: 最高出力は1,625馬力に達し、従来のジェスコよりもさらに25馬力アップ
• デザインの融合: ジェスコ・アブソリュートのような洗練されたリアデザインと、アタックを超える巨大なウィングを併せ持っている
• 実績: すでにラグナ・セカで市販車最速ラップ記録を樹立しており、その走行性能は折り紙付き
マニー氏はこの車を「一台の価格で二台分(アブソリュートとアタック)の魅力を手に入れたようなもの」と表現しており、2026年の納車に向けて期待を膨らませているというのが現在の状況です。
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車種概要・性能・デザイン・スペック
「サデアーズ スピア」はジェスコのポテンシャルを極限まで引き出したモデルでもあり、マニー・コシュビン氏がコンフィギュレーター(カスタマイズ画面)を通じて公開した詳細スペックと特徴は以下の通り。
主なスペックと特徴
• 最高出力: 1,625馬力
• 生産台数: 世界限定30台
• トランスミッション: パドルシフト専用(従来のジェスコにあったシフトレバーは廃止され、より洗練された印象に)
• ホイール: カーボンファイバー製ホイールを選択(標準仕様とは一線を画すルックス)
• 空力性能: ジェスコ・アタックよりもさらに巨大なウィングと、より大きなエアロパーツを装備
• 内装: アルカンターラを多用したダッシュボードや、ダイヤモンドカットのステッチが施されたヘッドライナーなど、豪華かつレーシーな仕上がり
デザインのこだわり:レッドか、イエローか?
マニー・コシュビン氏は現在、2つの仕様案で頭を悩ませています。
1. チェリーレッド仕様: 鮮やかな赤のボディにホワイトのレーシングストライプ、そして露出したカーボンパーツを組み合わせたスタイル。非常にレーシーで「フォードGT」のような雰囲気も漂う
2. イエロー仕様: 深みのある黄色にブラックのアクセントを加えたスタイル。レッドよりもクリーンで、マニー氏自身も「この黄色に惹かれ始めている」と漏らすほどの完成度
キャンセルは「究極の1台」を求めた結果
マニー・コシュビン氏による「ジェスコのキャンセル」という衝撃的なニュースは、結果として「より究極の一台を求める」という、真のコレクターらしい情熱によるもの。
1,625馬力を誇る「サデアーズ スピア」は、限定30台という希少性だけでなく、ラグナ・セカでの記録が証明するように、世界最高の走行性能を持つ一台となることは間違いなく、マニー氏が最終的に「情熱の赤」を選ぶのか、「洗練の黄」を選ぶのか。
2026年とされる納車時にどのような仕様で現れるのかには注目が集まるところでもありますね。
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なお、少量生産ハイパーカーの世界では、単に「クルマを買った履歴」だけではなく、メーカーの創設者(この場合はクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏)との強固な信頼関係がこうした超限定モデルへの招待に繋がることは間違いなく、マニー・コシュビン氏のように、常に最高のスペックを追い求める姿勢こそがメーカー側から「特別な一台」を託される理由なのかもしれません。
参考までに、彼は「色盲(Color blind)」であると自称しており、時折色が分からなくなるため、今回の動画では視聴者にアドバイスを求めています。
例えば、ネイビーブルーの服を買ったつもりが実は黒だったというエピソードも披露しており、そんな人間味あふれる一面が、彼が多くのファンに愛される(共感を得る)理由の一つでもあるのでしょうね。
マニー・コシュビン氏がケーニグセグ・ジェスコをキャンセルしサデアーズスピアのカラーを「迷う」動画はこちら
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参照:Manny Khoshbin(YouTube)

















