| 実用性は非常に低い |
何を思ったのかシャネルのバックパック(リュックサック)を購入。
これはドゥドゥーヌというモデルで、ナイロンの綿入り生地にエンボス加工を施したもの。
表面に「CHANEL」の文字が大きく加工されているものの、まず「CHANEL」と読めないので、(このバッグが何かを)知っている人しかブランドを判別できない、ということに。
どんなバッグなのかを見てみよう
日本では非常に人気があるシリーズで、国内ではすでに完売しプレミアまでついている状態ですが、香港だと「かなり」余っていてセールにすらかかっている状態です。
そのために安く買えたということになりますが、ここでその内容を見てみましょう。
表面はかなり目の詰まったナイロン。
これはさすがに高級感のある部分ですね。
ジップタブとジッパー。
例えば右手でジップタブを引っ張る時、左手ではバッグ側に取り付けられたジップタブを持つことになると思いますが、このシャネルのバックパックにそういった気の利いたものはなし。
恐らくはデザイン上の理由で、「つるりとした」外観を再現したかったのでしょうね。
それは他の部分も同じで、フロントやサイドにポケットはなく、収納するものは全て「バッグの中に入れる」必要があります。
↓取っ手は弾力があって気持ちがいい!
しかもバッグの中にはポケットがないという状況で、これはおそらくなんらかのポケットを取り付けると、その「縫い目」が外に出てしまうからなのかもしれません。
なおナイロンの生地は「ポッコリ」感を出すためかかなり繊細で、そのためショルダーベルトには別の布による補強も(これがないと重量に耐えることができないものと思われる)。
↓
開口部はタラコくちびるのようだ!
バッグ底面にはシャネルの「CC」ロゴ。
ほか、シャネルだとわかるのは上述のジップタブ、そしてショルダーベルト部分の金具くらい。
全体的にみて、(生地の質感含む)デザインのために多くを犠牲にしたと言えるバッグであり、その意味では「割り切った」製品だと言えます。
バッグは本来ものを機能的に収納するのがその役割のはずですが、このシャネル・ドゥドゥーヌはそんなこと考えていない、というスーパースポーツカーのような製品であり、そこがまたいい、とぼくは考えています。
もしくは、これはバッグというよりはそのデザインを「見せる」ためのもので、バッグの形をした服(アパレル)と言い換えてもいいのかもしれませんね。
なお、ぼくはシャネル製品だと他にJ12(腕時計)を愛用していますが、これは非常に優れた製品だと考えています。
他の候補はどんなものがあったのが見てみよう
なお、今回は「指名買い」ではなく、いくつかの候補があった中からの選択。
まず、同じシャネルのドゥドゥーヌシリーズにはいくつか種類があり、同じバックパックでもサイズが大きなものやフロントのポケットがあるもの、カラーだとネイビーやシルバー(このシルバーはかなり未来的)も。
その他バックパックの他にボストンバッグもあり、こちらも良い選択だとは考えたものの、ぼくは「両手をフリー」にしておきたいので何かを手に持つのは避けたいと考えており、かつボストンバッグは中に入れるものや入れないものによって大きくその形状が変わるために見送り(重くて小さいものを中に入れるとバッグが垂れ下がる)。
次はクリスチャン・ルブタン。
ぼくはルブタンの靴をいくつか持っていますが、これはなかなかに秀逸で、「信頼できるブランドである」と考えています。
かつ、この「スパイク」が激しく物欲をそそるのですが、実物はかなり「重く」、持ち運びを考えるとちょっと手軽ではない、ということで見送り。
そしてプラダ(PRADA)も候補の一つ。
ただ、プラダの難点としては「アウトレット」でかなり安く製品が出回ってしまうことと、そのために中古相場がかなり下がってしまい、よって「売る時」に困ること。
買う前から売る時のことを考えるのも何ですが、一生使うわけでも壊れるまで使い続けるわけでもなく、いつかは必ず「売る時」がやってくると考えています。
なお、同じ形のデイパックだと、型落ちになれば半額程度で(新品が)販売されることもあり、実際に昨年モデル(ピンクがアクセントに使用されたやつ)はかなり安く出回っている模様。
そういった理由でやはりプラダも見送り、となっています。