
Image:Ferrari
| 2025年バージョンに比較してイエローの配置が若干変更に |
この記事の要約
- タイトル防衛へ: 2025年にマニュファクチャラーズ&ドライバーズの2冠を達成したフェラーリが2026年シーズンに向けた新リバリーを発表
- F1と共通の輝き: 艶消し(マット)から、F1マシン「SF-26」と同様のグロス(光沢)仕上げのロッソ・スクーデリアへ変更
- 象徴的な「矢印」の反転: 2023年以来の伝統デザインである黄色の斜線を反転。コックピットの重要性を強調する新スタイルに
- 盤石の体制: 両車とも4年連続で同じドライバーラインナップを維持。信頼と安定感で王座死守を狙う
歴史的快挙を経て、跳ね馬が再びサーキットへ
2025年、フェラーリは53年ぶりに耐久レースの頂点であるマニュファクチャラーズタイトルをマラネロに持ち帰るとともにドライバーズタイトルも獲得するという、歴史に刻まれるシーズンを過ごしましたが、去る2026年2月25日、モデナのエンツォ・フェラーリ博物館で開催されたイベントにて、その栄光を守るための新たな「リバリー」を纏った499Pが披露されることに。
Image:Ferrari
公開された新リバリーは、伝統への敬意を払いつつ、さらなる高みを目指すチームの決意を象徴するものとなっています。
-
-
1972年、フェラーリはスポーツカー選手権で「10戦10勝」を挙げながらもル・マンを欠場。もし出場していれば勝利が確実視されていたのに「なぜ欠場したのか」がいま明かされる
Image:Ferrari | フェラーリの歴史においては、ときに多くの「謎」が存在する | 1972年、フェラーリが世界を圧倒した年でもあった さて、フェラーリはそのモータースポーツの歴史においてい ...
続きを見る
進化するリバリーと「逆向きの矢印」
2026年仕様の499Pで最も目を引くのは、その仕上げとグラフィックの変更。
光沢を放つロッソ・スクーデリア
これまでのマット仕上げから一転、今年は輝きのあるグロス仕上げが採用され、これはF1世界選手権を戦う「スクーデリア・フェラーリ HP SF-26」と全く同じカラーと仕上げであり、フェラーリのモータースポーツ活動における一体感を強調しています(2025年はF1マシンと499Pとの”ロッソ”の色味が異なっていた)。
なお、この「グロス仕上げ」については、以前に「夜間における視認性」を重視したものだと説明されたこともありますね。
Image:Ferrari
デザインの妙:反転したイエローライン
2023年のデビュー以来、499Pのアイデンティティであった「矢印」状の黄色い対角線。2026年型ではこの矢印が反転し、先端がリアウィングを指すデザインに変更され、これにより、マシンの心臓部であり構造の核となるコックピットの存在感がより際立つようになっています。
なお、2026年バージョンの499Pに用いられるイエローのラインはリアウイングのステーと「同じ角度」となっていますが、この「同じ角度」というのは近年のフェラーリが非常に好む要素でもあり、アマルフィや849テスタロッサのインテリアにおいても反復して見られる意匠です(よって、今後はさらにこの「同じ角度=並行」が多用されるのかもしれない)。
-
-
フェラーリ アマルフィの「イメージカラー」、ヴェルデ・コスティエラを見てきた。ナンバープレートの位置が「超ナイス」【動画】
| フェラーリ「GT系」はモータースポーツと切り離し、自分のライフスタイルを楽しむためのカラーを選ぶのも悪くない | できれば「色とりどりの」フェラーリが増えてほしいものである さて、神戸のフェラーリ ...
続きを見る
参考までに、こちらは2025年バージョンの499P。
-
-
フェラーリが2025年を戦うル・マン・ハイパーカー「499P」のカラーリングを公開。カーボン製パーツとのコントラストが際立ち、F1マシン同様のアクセント
Image:Ferrari | 基本スペックは昨年後半に投入された進化型パッケージの499Pに準じる | フェラーリは1972年以来の耐久レース世界選手権タイトルを狙う さて、フェラーリがル・マン24 ...
続きを見る
概要・性能・スペック
技術面では大きな変更を加えず、2025年に培った高い信頼性とデータを基に、シミュレーターによる最適化を徹底。
熟成の域に達したパッケージでレースに挑みます。
499P 2026年モデル主要スペック
| 項目 | スペック・詳細 |
| パワートレイン | ハイブリッド (V6ツインターボ + ERS) |
| エンジン配置 | リアミッド (市販車由来のV6エンジンがベース) |
| ERS (モーター) | フロントアクスルに搭載 (前輪駆動をサポート) |
| リバリー仕上げ | グロス(光沢)ロッソ・スクーデリア & ジャッロ・モデナ |
| ドライバー (50号車) | A.フォコ / M.モリーナ / N.ニールセン |
| ドライバー (51号車) | A.ピエール・グイディ / J.カラド / A.ジョヴィナッツィ |
2026年シーズン: fiercer than ever(かつてない激戦)への備え
フェラーリ・AFコルセチームは、2025年の2冠達成に甘んじることなく、冬の間も徹底したデータ分析と解析を行っており、2026年シーズンはライバルたちの追い上げがさらに激しくなることが予想されるため、マシンの挙動とチームオペレーションの両面で「洗練」を突き詰めていることについてもアナウンスがなされています。
2026 FIA WEC カレンダー
開幕は2025年より1ヶ月遅い3月スタートとなり・・・。
- 3/28: カタール1812km(開幕戦)
- 4/19: イモラ(イタリア)
- 5/9: スパ・フランコルシャン(ベルギー)
- 6/13-14: ル・マン24時間(フランス)
- 11/7: バーレーン(最終戦)
※日本ラウンド(富士スピードウェイ)は9月27日に開催予定。
結論:守るのではなく「攻める」ディフェンディング王者
2026年仕様の499Pには、フロントフェンダーに誇らしげに「FIA世界選手権の月桂冠」が描かれており、特に51号車のドアフィンには、ドライバーズタイトル獲得を祝う特別な装飾も施されることに。
しかしフェラーリは「過去の栄光に浸るのではなく」、その視線はすでに次なる勝利に向けられており、「伝統の赤」をより輝かせ、デザインに新たな解釈を加えることにより、再び世界の頂点に立つ準備が整っているようですね。
参考:312 Pへのオマージュ
499Pのデザインは、フェラーリがかつて耐久レースを支配していた1970年代の名車「312 P」へのオマージュが込められており、2023年の復帰から現在に至るまで、この伝統的なカラーリングを使用し続けることは、フェラーリにとって耐久レースが「ブランドの根源」であることを示しています。
合わせて読みたい、フェラーリ関連投稿
-
-
マラネロが赤く染まった日。フェラーリがファンへの感謝を示してWEC世界王座戴冠を記念しパレードを実施、499Pが公道を走る
Image:Ferrari | まさにフェラーリ499Pは「無双」の強さを誇る | この記事の要約 2冠達成の快挙: 2025年FIA世界耐久選手権(WEC)で製造者&ドライバーズのダブルタイトルを獲 ...
続きを見る
-
-
【フェラーリのル・マン栄光の歴史】499Pの連覇と伝説の軌跡|1949年の初出場から全勝利を振り返る
| フェラーリは今年、「通算12回目の」ル・マン24時間レース総合優勝を目指す | フェラーリとル・マン24時間:受け継がれる伝説と勝利の赤い糸 世界最古かつ最も過酷な耐久レース「ル・マン24時間レー ...
続きを見る
-
-
これは買うしかないな。イタリア国立印刷局・造幣局(IPZS)がフェラーリの記念金貨と銀貨を限定発売、「跳ね馬」の表面に金貨だと「499P」、銀貨は「F80」「296スペチアーレ」の図柄も採用
Image:IPZS | おそらくは「一瞬で」完売することが予想される | 入手するためには事前に情報を登録しておくべし さて、イタリア国立印刷局・造幣局(IPZS)が「2026年コインコレクション」 ...
続きを見る
参照:Ferrari
















