| ホワイト×ゴールドがエレガント |
さて、何を思ったかルイ・ヴィトンのバッグ「シティ・スティーマー」を購入(ぼくが使うわけではないけれど)。
これは通常ラインアップとは異なるもので、ルイ・ヴィトン自らが特別にカスタムし、日本に5個しか存在しないという限定製品です。
シティ・スティーマー自体は2016年に登場した新シリーズですが、これは1091年にリリースされた「スティーマー」を新解釈したもの。
シティ・スティーマーは、当時新しくデザイナーに就任したニコラ・ジェスキールによる作品であり、カプシーヌとともに「ルイ・ヴィトンの原点」に回帰したシリーズです。
今回の特別仕様バッグはルイ・ヴィトンがその表現の可能性に挑戦したものだと聞いていますが、どう特別なのかをみてみましょう。
付属品は通常ラインアップと「一味違う」
そこでこのシティ・スティーマーを紹介したいと思いますが、ボックスは通常のバッグに採用されるものと同じ。
付属品は多数ありますが、このモデル特有のものとしては「使用される皮革が、ワシントン条約に沿ったものである」という証明書類。
ちなみにこのバッグの素材は「パイソン(ニシキヘビ)」です。
そして保存袋はほかの(ルイ・ヴィトンの)バッグに付属するものと比較するとかなり分厚く、相当な重量があります。
さらに「LOUIS VUITTON」文字はプリントではなくしっかりした刺繍による仕上げ(通常はプリント)。
裏面はマイクロファイバーが採用されており、表面と内側とで異なる仕上げを持っています(通常は表裏とも同じ)。
ヒモもけっこう太く、さらにはレザー製のタブ付き(通常、このレザータブはついてない)。
中に入っているクッションはバッグの形と同じシルエットを持つ、「LV」文字の入ったサテン生地によるクッション。
特別仕様「シティ・スティーマー」はこうなっている
そしてここからはシティ・スティーマーのバッグ本体。
素材は上述の通りパイソン。
これをホワイトに加工して、その上からゴールドで「LV」マークとモノグラムをエアブラシでペイントし、さらに表面をエナメルで仕上げたという凝ったもの(そのためにテカって見える)。
このカラー、仕上げは「パーソナルオーダー」でも選択できない仕様だそうで、ルイ・ヴィトン本社が特別に製作し、限られた日本国内の店舗のみに振り分けたものだそう。
エッジ部分のカラーは「サハラ」。
エナメル仕上げは摩擦に大変弱く、摩擦による傷でくすんでしまうことがありますが、このバッグは「摩擦による傷がつきやすい」エッジ部にはエナメルを使用しておらず、このあたりは実用性に配慮した仕上げでもありますね。
なお、店頭でこの製品を見せてもらうときは「素手NG」で、ブティック側の用意した手袋を着用する必要があったほどエナメル部分はデリケート。
ちなみに「蛇」は欧州では”永遠”のシンボルだとも言われ、ブルガリが好んでモチーフとして採用していることでも知られます(イタリア語で”セルペンティ”)。
さらに「白い蛇」はとくに縁起が良いともされており、ルイ・ヴィトンは当然そこを意識したということになりそう(金色の蛇も縁起が良いとされるので、二重に縁起が良さそうでもある)。
前面にはツイストロックとサークルLVマーク入りのパドロック。
ちなみにここがゴールドではなくシルバーなのは大きなポイントで、これによってバッグ全体がシックに仕上がっていると考えています(金具がゴールドだとケバい)。
LVバッジつきのネームタグも付属(同じくパイソンを使用したショルダーストラップも付属)。
底はこう。
底にまでパイソンが使用されているのは「さすが」といったところですが、こういった見えない部分にはレザーを使用し、そのぶん価格を下げて欲しかったなあ、とも。
なお、金属製の「足」部分にもLOUIS VUITTONロゴがあり、その先っちょにはプロテクションフィルムが貼ってあります(これは他のバッグと同じ)。
内側はこう。
フックによって口を閉じることができます。
ジッパーによる開閉ポケットも。
中の中まで「ホワイト」な仕様ですが、「オールホワイト」はルイ・ヴィトンではかなり珍しく、しかしパーソナルオーダーで一番人気があるのが「ホワイト」だそう。
ちなみに「白と金」はぼくが非常に好む組み合わせのひとつで、以前に乗っていた日産フェアレディZ(Z32)もホワイトとゴールドで統一していて、ロレックス・デイトナもベルトを交換して「白×金」にカスタム済み。
なお、価格については「コンパクトカー一台分」(これがクロコダイル製になれば「プレミアムセダン一台分」となる)。
こういった高価な製品を購入する際にいつも思うのは、「本当に満足できるのであれば、いかに金額が高くとも、それは高価な買い物ではない」。
真に満足できるものは心を豊かにしてくれますし、それに見合う自分になろうと努力したり、さらに上の金額のものを購入しようと努力し、もっと先に進めるようになるための「投資」であれば、まったくの無駄遣いではない、とも考えています。
今回購入したシティ・スティーマー特別仕様はルイ・ヴィトンの中でもけっこう高価な製品ということになりますが、購入した際には店長さんが挨拶に出てきてくれて、帰り際にはお店のスタッフが総出でお見送りという歓待ぶりが印象的でした(総額だともっと高い買い物をする人がたくさんいそうではあるが)。